コメディ・ライト小説(新)
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- 超絶!ドタバタ相談所
- 日時: 2022/04/01 18:02
- 名前: エゴさん (ID: 4lWh.xtM)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
一章 相談窓口
「相談窓口?そんなの作ってどうするんだよ。」
休み時間、勝平と有季が話した。
「みんなに悩みを教えてもらってそれを解決するのよ。」
「面白そうだけど、みんな乗るかな。」
「勝平君が面白いと思うならほかのみんなも面白い!」
有季が言うと、
「それもそうだな。」
勝平が言った。
2
「相談窓口か。また面白そうなの考えるじゃん。」
良太と竜一はあっさりとのってきた。
「面白そうね。」
廊下で話していた瞳と友紀奈ものった。
知らぬ間に超絶小を卒業した4組の生徒は全員参加していた。
3
「じゃあ悩みを聞く役は話しやすいから女子が良いと思う。」
「じゃあその内容を無線でそっちに送るから解決方法を言って。
で依頼人が承諾すれば実行して。」
「OK」
二章 いじめ上級生との戦い
最初の依頼人が来たのは相談窓口を作ってから3日後だった。
「相談に乗ってくれるって聞いたので来ました。」
「何ですか?」
「良太、来たぞ!」
「おっ来た!」
「上級生の人がいろいろいじめてきて困ってるんです。」
「3年生の人ですか。それはかわいそうに。」
「じゃあその上級生をやっつければいいのか?」
良太が言うと
「じゃあその上級生をやっつければいいのですか?」
有季が言い直した。
「それができればやってるよ。だからやってほしい。
でもそんなこと出来るの?」
「できるわよ。」
「やるのは俺なんだよ、かっこつけるなって。」
良太が突っ込んだ。
「最後にその人の名前を教えてください。」
「白里覇和喜と言います。」
「では一週間後に結果をお伝えします。」
「さてやっつけに行くか。」
良太と幹太は出かけた。
2
「ねぇねぇ、白里覇和喜って人知ってますか。」
「知ってますよ。3年2組よ。でも話しかけない方がいいわよ怪我するから。」
久しぶりに小学校へ来た。
「超絶小のとなりの学校の子どもか。なんでだろうちょっと小さく感じるな。」
「さて3年2組についたけど、今は休み時間かな。」
町内で土曜日の学級がないのは超絶小だけなので良太達は驚いた。
窓によじ登ってみると、教室の中で白里という名札を付けた子供が大暴れしている。
「待てぇぇぇ!」
先生が止めようとしても覇和喜は全く手を止めず、先生に椅子を投げつけた。
先生は椅子ごと窓を突き破った先生に押され良太と幹太も飛んで行った校庭に三階
から落ちたので良太と幹太は腰と背中の骨にひびが入り病院へ搬送された。
3
病室で良太と幹太は話し合った。
「あの覇和喜ってやつえぐい奴だな。」
「あいつ許せねぇ!」
幹太が荒れている。
「やめておいた方がいいわよ。」
横から覇和喜のクラスの先生が言った。
「大丈夫。おれはそっちの生徒が覇和喜にいじめられてるって聞いて
こっちきたんだ。」
良太はスマホをいじっている。
「何やってんだ。」
「作戦思いついたからみんなに送ってるんだ。」
「まだやる気か?」
「まだ一週間猶予あるじゃん。」
三章 全員集合大作戦
「良太の骨が折れたって!?」
みんなの顔が青くなった。
「でも良太からメールが来たぞ。
作戦実行だって。」
「まだやる気なの。男子たち。」
「まずないじめられているやつをおとりにして逃げる。
そしたら必ず追っかけてくる。そこで落とし穴を掘るんだ。
中には腹減ったネズミを入れておく。多分人間にも食いつく。
それで落とし穴の中から、もういじめません、誠に申し訳ございませんでしたって
直接謝罪させるんだよ。」
「そりゃぁ良い!」
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良太はやっとの思いで監視カメラを学校の方へ向けスマホでずっと見ていた。
すると有季達がやってきて落とし穴を掘った。
「もういいわよ。悪口言って。」
有季の声は無線でいじめられっ子のもとへ届いた。
「覇和喜のバカ!体はでかいけど頭は空っぽ!」
「んだとコルァ!」
「逃げろ。」
「校庭まで走れ!」
そして見事に覇和喜は豪快に落とし穴に落ちた。
「よっしゃぁ!」
「だせぇ!うわぁ!ネズミだ!」
「出してほしかったらこの子に謝りなさい!」
有季がきっぱりと言った。
「わかった、もういじめないから許してくれ、本当に悪かった。」
「もう悪さしないね?」
いつしか校長先生まで来ていた。
「はい。」
「君たちもやりすぎだ。出してあげなさい。」
そして傷だらけの覇和喜はしぶしぶと教室に入っていった。
そしてそれを見ていた良太と幹太は爆笑した。
四章 覇和喜の親分
3か月後良太と幹太は退院することになった。
二人が好きな体育は休みだが、みんなに会えてうれしい。
「みんなやるじゃん!あの覇和喜のやつ傑作だったな。」
「助けてくれ。あの時は悪かった。」
相談窓口にやってきたのは覇和喜だった。
「俺がいじめをやめると親分に言ったら殴られた。
何とかしてくれ。金ぐらい払うから。」
「またやばいことになったな。」
「相手は何歳だ?」
良太がきくと、
「相手は何歳ですか?」
有季が言い直した。
「あいては17歳、高校生だ。」
「えっ!」
「助けてくれ。たのむ。やめなけりゃ退学になるかも知れないんだ。」
「しょうがねえな。じゃ現場についてくるように頼んでくれ。」
「ではうちの亀原良太という人が今からこちらに来るので少々お待ちを。」
「よう。覇和喜か。高校生のワルを倒せばいいんでしょ。」
「だけどあいつは俺より力が強い。おそらく先輩よりも。」
「いいから、じゃあ明日の午後1時にここに集合で。」
「OK!」
2
午後1時、良太と竜一と勝平とあきらと覇和喜が公園にやってきた。
「あいてはどこの高校に行ってるんだ?」
「向井高校の2年だ。力の強さは全校生でもぴかいちだ。」
「やっべぇな」
「じゃああいつの家を知ってるか?」
「知っている。佐津間市向井町13-8だ。」
良太はすかさずスマホで調べた。
「ここだな。」
家までは3分ほどで着いた。
「さて、この玄関にトラップを仕掛ける。
あみを張って標的が来た瞬間に吊り上げてロープを俺が持ってきたペグに結んじゃう。」
「なるほど。」
「じゃあ早速仕掛けるか。」
3
午後5時、親分が家に帰ってきた。
「かあちゃん!ただい...うわぁ!何だ!?」
見事、網で吊り上げられた。
「あら、何があったの!?」
「このひとは学校で友達をいじめている人を束ねる親分らしいです。」
「あっ!覇和喜!中学生に頼みやがったな!こっち来い!」
「あんた!何やってるの!こっち来なさい!」
親分の母はかんかんに怒って網ごと親分を連れて家の中に入っていった。
「やったやった!バンザァイ!」
そして覇和喜はそれまでとは正反対のいい子になった。
終章 春休み
「みんなすごいわね!もう二つも事件を解決したの?」
浅田がほめてくれた。
「じゃあつぎは...探偵になろうぜ。」
「今度も楽しくなりそうね。じゃあ2年生になったら。」
「OK!」
「じゃあ春休み何する?」
「うぅぅぅん、じゃあ今度は寺本先輩とアスレチックに行こうぜ。」
「賛成!」