コメディ・ライト小説(新)
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- ドッジボールサバイバル 第2巻
- 日時: 2022/04/03 11:43
- 名前: エゴさん (ID: 4lWh.xtM)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
第7話 敗者復活戦の相手
「みんな!敗者復活戦で勝てばトーナメントに戻れるみたいだぞ!」
「やったぁ!」
「よし!敗者復活戦の相手をぶっ倒してトーナメントに戻ってやる。」
「太田口悪すぎww」
みんな大爆笑だ。
敗者復活戦の相手は同じく予選第一試合で負けた光村第二小学校のグループだ。
「よし!やってやるぞー!」
「おぉ!」
「あいつら気合入ってんなぁ!ならこっちも。」
「では敗者復活戦、始め!」
健は早くも一人目を当てて吹っ飛ばした。
だが、
「向こうの連中コントロールが良いぞ!」
「こんな時に祐子がいてくれたらな~」
そこで一番奮闘したのは太田である。
「太田はなんで卒業できなかったんだろうな。俺たちとほぼ同じなのに。」
「態度がどうのこうのってよぉ!知るか!そんなこと!それより戦いの最中によそ見とは
随分とヨユーだな。」
「こっちも本気出すか!」
すると相手チームのボールが急に曲がり、太田が当てられた。
「くそ!当たっちまった!」
「太田!当てて戻ってこい!」
健が言った。
―こいつら、なかなか強いな...日本一に教えてもらってこの戦いっぷりじゃ笑いもんだな―
健は無意識にワクワクしてきた。
彼方がついに1人をあて、相手チームは残り一人となった。そこで健はびっくりした。
「あのチームのリーダー女だったんだ。」
「はぁ!?なんか文句あるの!?」
「気ぃ強ぇ...ww」
その女の名前は金田安奈といい、学校で一番ケンカが強いらしい。
安奈はかなり強く、一発で彼方を当て、残り健と安奈の一騎打ちとなった。
「これで終わりにしよう!」
「こうなったらあたしの全てをお前にぶつける!」
強烈な一発が健の胸に飛び込んだ。だがさすがチームで一、二を争う実力者、
回転をあっさり止めてしまった。
健の投げたボールもものすごい力、相手を吹っ飛ばした。
「やったぁ!」
全ての観客が健の勝利を確信した。が、なんと土埃の中からボールを持った安奈が出てきた。だが、
「あたしの負けだ。ギブアップだ。」
といって安奈は倒れこんでしまった。
「なんで君みたいな強いのが敗者復活戦に?」
「この大会、前までは私たち優勝できたのよ。でも去年から強い人がいっぱい出てきて...」
「知ってる!去年からものすごくなったよな。」
「だから気を付けて。」
「ああ!絶対勝ってやる!」
勝負に勝った健たちに敗者復活第二試合の対戦相手が伝えられた。
「次の対戦相手は、こんどはなんかごつい奴だな。」
「筋肉もりもりじゃねぇか!」
「次の対戦相手はお前らか。俺らは力がすべて!正々堂々と戦おうじゃないか!」
「おう!」
健が言った。
「お前、昔から影響されやすいな。ww」
「ハッハッハッ!」
「では第二試合、始め!」
「よし、力には戦略で勝とう!」
吉田がみんなに言うも
「勝負!」
健と彼方と太田は無視してじゃんじゃん当てにかかった。
「だめだ。相手はどんなに強いボール投げても軽々キャッチされる。」
「力で俺たちにかなうものなど存在しな...」
太田が相手の1人を当てた。
「存在するぜ!ここに!俺の他にも、こいつらだって強いんだぞ!」
―昔は太田はこんな態度じゃなかった。もっと偉そうな感じだった。一時間でこんなに変わるんだ―
吉田は驚いていた。
褒められると伸びる健はますます奮闘し、一気に2人も当ててしまった。
「健に負けてられっか!うおおおおおおお!」
ついに彼方も覚醒し、パワーボールで相手を仕留めた。
そして、最後の一人はまさかの体長2mの力強そうな体つきだった。
みんながボールを投げてもヨユーでキャッチされ、飛んできたボールは触っただけで大けがになるほどのもの。
「こうなったらあの技を使うか。」
健が言った。
「あの技ってなんだ?」
太田が言った。
「さっき作った技さ。全員の力を一つのボールに凝縮してものすごい威力にする技だ。」
「でもこれで決めないと...」
「次はない。から全員の力をちょっとは残しとかないといけない。」
「おしゃべりは聞き飽きたぞ!」
相手チームが怒鳴りつけてきた。
健たちはみんなの力を全て込めたパワーボールをもち、構えた。
「みんな、行くぞ!」
「こいやー!」
健は早くもパワーボールを相手の胸にぶち込んだ。
相手はものすごい音を立てながらエネルギーの塊の回転を抑え込んでいる。
「負けてたまるかぁ!」
「押し込めぇ!」
ものすごい競り合いの衝撃で観客席の空いた椅子が次々に吹っ飛んでいった。
その時相手の手の力が徐々に抜けていった。
「いっけぇぇぇぇ!」
「ぐあぁぁぁぁぁ!」
相手は豪快に吹っ飛び、会場の壁に激突してボールを放し、健たちの勝ちとなった。
「よし!勝ったぞ!」
「体の力がすっかり抜けちゃったよ。」
「くそ、でも負けだ。絶対優勝しろよな。」
「ああ、よし、トーナメント戻ったしはりきっていくか!」
第8話 準決勝で健大けが!?限界突破で勝利をつかみ取れ!
「よし、何とか準決勝まで勝ち進んだな。」
「もう隣町のチーム負けちゃってる。」
「健ー!頑張れー!」
「おっしゃー!準決勝も頑張るぞ!」
「おー!」
「あいつら、ついに上ってきやがったぜ。」
雄一が言った。
「ふん!こんなやつら一発で倒すわよ」
志乃が言った。
「ま、準決勝で落ちるだろうがな。」
勇太が言った。
「では準決勝第二試合、始め!」
始めて後攻になった健たちは早速構えた。
だが、しょっぱなから健チームは残り3人となった。
「こいつら強い!」
その時、飛んできたボールを健は胸でキャッチした。
「ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ...ぐぐあぁぁぁぁぁぁぁ!」
健はなんとボールを放してしまい、衝撃で吹っ飛び、壁を突き破り、近くの崖に頭から突っ込んだ。
「健!大丈夫か!」
彼方が健の方へ駆け出した途端、彼方も当てられた。
「卑怯...だぞ...!」
健が言った。
「卑怯もクソもあるもんか。早く外野に行かないと俺を当てられねぇぜ?」
「く!ムカつくぅ!」
吉田が言った。
「二度とそんな口利けないようにぶっ飛ばしてやる!」
太田が言った。
「やめとけ。あいつら不意を打ってくる。ヤケになっちゃだめだ。」
「いいんだ。俺が当てられたのは俺がダメなんだ。彼方の仇をとってやれ。」
外野から健が言った。
「おらあ!全員ぶっ飛ばしてやる!」
ついに相手の一人目を太田が当てた。そして二人目を外野の健が当てたが、健のけががひどく
もう一度当てられてしまった。
「おい、健はもう無理すんな。おらあ!」
彼方があてて最後、相手チーム一人と健チーム二人となった。
「よし、覚悟しやがれ!」
「お前こそな。」
太田と吉田は身構えた。
「おらあ!」
相手チームが鋭いボールを投げた。
「はやい!」
吉田が当てられた。
落ちたボールを拾い、太田が投げた。
「そんなボール!」
相手は片手でとってしまった。
そして強烈な1球を太田に正面から叩きつけた。
太田にボールは弾かれ、ついに太田が当たってしまった。
誰もが絶望した。その時、外野の健がボールをとり、
「うおりゃあぁぁぁぁぁ!」
ついに相手チーム最後の一人を当てたのだ。
「チッ!覚えとけ。」
そういって相手チームは会場を去っていった。
「強い奴だったな。」
「ついに決勝戦!ドッジボール大会のキングとなるのはどちらのチームでしょうか!」
「1チームめは上田小のチーム、2チーム目は北小のチームです!」
「負ける覚悟はできたか?」
勇太が言った。
「いや、絶対勝ってやる。」
彼方が言った。
「そうか、君たちは決勝戦の怖さを知らないようだね。」
雄一が言った。
「もうおしゃべりは聞き飽きた。」
健が言うと、
「ケガしているお前は出ない方がいいんじゃないの?」
志乃が言った。
「言ってくれるぜ。」
健が言った。
両チームがコートに上がると
「じゃあ、どっちがイチバンか...」
「決めようじゃないか。」
「それでは決勝戦....始め!」