コメディ・ライト小説(新)
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- 七色のリボン
- 日時: 2022/04/29 19:44
- 名前: 動くP点。 (ID: mCvgc20i)
「百合華、行くよー」
窓の外から、声がした。閉め行ったカーテンの外から。
同時に聞こえた、小鳥の囀りが眩しい。
「‥‥うん」
小さく返事をすると、私自室のソファから立ち上がる。
鞄を持って、少しだけ、カーテンを開けてみた。
‥‥やっぱり、太陽の光は苦手だなぁ。
カーテンを再び閉めると、階段を下りた。
* * * * *
こんにちは!動くP点。です。
初投稿ということで、脱字等あるかと思われますが、温かい目で見守りください。
それではどうぞ、お楽しみください。
【登場人物紹介】
白崎 百合華〕中二。太陽の光が苦手で、勉強が得意。絵を描くことと、ピアノが好き。吹奏楽部所属。
早乙女 舞〕中二。コミュ力がエグい。運動が得意。数学以外の勉強は苦手。ユリカの幼なじみで、弓道部所属。
七瀬 凪沙〕中三。二人の先輩で、頼れる存在。お人好しで、放送部所属。
如月 夏目〕中二。舞の幼なじみで、手芸や料理が得意。可愛いところがある。家庭科部所属。
八神 翔〕中三。怖い人に見えて、実は優しい運動神経が異常。陸上部所属。
* * * * *
「ねぇ百合華〜」
「ん、なに舞」
二人で歩いていると、舞が話しかけてきた。
私は、日傘を指している。‥‥日傘、好きじゃないけど。
「今日、定期テストだよね」
舞が顔を青くする。
そう、今日は一学期、5月の中間テストなのである。
舞は勉強が苦手のようで、毎回私に頼ってくる。私は、勉強がそこそこ得意だ。
「またなんかわからないところでも、あるの?」
「そ、そうなのぉ。助けてくれるっ!?」
「ふぅ‥‥そっか。で、どこなの?」
「話が早くて助かる! ここなんだけどね、物質の名前」
舞が急いで教科書の練習問題のページを開く。
ふむ。物質の成り立ち。これは基本覚えるだけだから簡単。
「理科、物質の成り立ち‥‥なるほどね。わかった___水兵リーベくん僕の船」
「聞いたことある」
「先生が言ってたからね。意味は」
「ぅ」
舞が声を詰まらせる。
___舞、本気で授業聞いてなかったの?
「水は水素でH・兵はヘリウムでHe・リーはリチウムでLi・ベはベリリウムでBe・ぼはホウ素でB・くは炭素でC・のは窒素でNと酸素でO・船のふはフッ素でF・ねはネオンでNeだよ。メモった?」
「な、なんとか」
「次は、名前あるシップス クラークか。知ってるよね?理科のノートにメモれって言われてたよ、先生に。さっきのもそうだけど」
「知りません」
道を歩きながら、二人で話しながらバス停に向かった。
そもそも、私たちが通っているのは国立・星尚学園。私は、ここに二人で通うために舞と一生懸命に(ほぼ強制的に)勉強した。
星尚学園は、頭の良さはもちろん、個性が第二条件として求められ、面接がある。
ここに受かれば、みんなに誇ることができる。
星尚学園は5階建てで、専用のバス、食堂、なんとエレベーターまでついている。とてもいいところだ。
さて、バス停につき、施設の中に入ると腰を下ろす。すでに、たくさんの生徒が休んでいた。
「説明するのも疲れたから、これ見といて。わからないところあったら聞いていいから」
「百合華のノート?きれいだね」
「後十分しかないよ」
「や、やば!」
舞は、急いでノートを受け取ると、睨めっこをしていた。
そして、七分後、ノートを返してくれた。
「ありがと!助かった」
「数学は大丈夫?だよね」
「うん。大丈夫。百合華に叩きつけられたおかげで」
そこでバスが来た。
一斉に、みんなが立ち上がる。
___行こうか。
舞に声をかけて、バスへと足を踏み入れた。