コメディ・ライト小説(新)
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- ファンタジー世界での少女達のお話
- 日時: 2022/05/26 06:44
- 名前: 海時姫 (ID: sQ9d2S49)
大草原・お城・町...etcなどで基本的に海時姫と坂井葵でほのぼのと日常を楽しんだり、時にはバトルしたりして遊んだり遊ばなかったりしたりするお話です。
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内容について...
人狼オンライン上で作成したロルをそのまま出したり、アレンジしたり、100%オリジナルだったりいろいろとありますが、元ネタは100%人狼オンラインのなりきり村です。
許可について...
坂井葵さんには既に取っています。後々増えるかもしれない仲間達にもその時に取っていきたいと思います。
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- Re: ファンタジー世界での少女達のお話 ( No.1 )
- 日時: 2022/05/26 06:43
- 名前: 海時姫 (ID: sQ9d2S49)
晴れ晴れとした心地の良い雲一つも無い景色。海時姫は、誰も全くいない大草原にくるりの背を向け、仰向けになる。「何かなぁ…戦いたい欲が…」姫はそう物騒な事を言いつつ青空を見つめ、誰か来ないかなとウキウキしていた。
「うーん。なんか…戦いたくてうずうずするなぁ…」そういっている少女は、坂井葵。彼女は今すぐ戦おうというように準備体操をしている。「何だか戦いたい人が近くにいるなぁ」葵が見ている先にいるのは、野原に寝転がっている少女。
「うぅ~ん…あら?あなたは…?準備体操とかして…戦いませんのぉ?」そう彼女に話しかける。姫は近くにいる彼女の顔を見て微笑みながら自分の手に持っている月の形がメインの魔法の杖を水魔法の何かで綺麗に洗っている最中である。
「おや。起こしてしまいましたか。」準備体操をしていた葵は、話しかけてきた人物にそう返す。「僕は坂井葵。実は戦いたくてうずうずしていたのですよ。あなたの名前はなんですか?」
「あら...私は目をつぶっていただけですよ。寝てませんからねぇ。ま、それはさておき私は海時姫。よろしく。」そう言いつつ、水魔法で綺麗にした杖の輝きに自分ながら驚きながら杖を手に触れる。「でも、準備体操していた時声をかけてすいませんねぇ。葵さん。どういう力をお持ちですか?」姫は戸惑いながら葵を見つめていた。
「あらあら。戦う気満々ですね。私の能力は氷を操る能力。海時さんはどのような能力をお持ちで?」葵は、とても欲しかったおもちゃを買ってもらった時のように目を輝かせながらそう言った。
「アハハ…私は戦うことはあまりないですからねぇ…興味本位ですよ。星を喚ぶ程度の力を持っていますよ。」落ち着いている雰囲気を作り、姫の手にはいつの間にかハーブティーがたっぷりと入っているお洒落で上品なコップを握っていた。
「そうですか。では、力試し程度になる私と戦いませんか?」葵は、海時姫と名乗る女に手を差し出す。
「えぇ...まぁいいですよ。初めて顔を合わせた人と戦うのは少し怖いですが…いいですわ。その勝負受けて立ちましょう。」いつの間にかカップは手の中から消えていて輝く月の杖を手に持っていた。こういう人って意外と強そうだなぁと少しの不安というより偏見のように感じるようなことを思想する。
「では、少々お待ちくださいね。」そういうと、葵は物陰に隠れた。5分後に帰ってきたときには、目が深い青色になり、the.本気モードといった感じだった。
「うわぁ…目が怖い...。うぅん…星に関する魔法のどれ使おうかなぁ…」気まぐれな思考を脳内に巡らせて、『どちらにしようかな天の神様の言う通りっ!』と選んでいるようで如何にも適当…というよりは少し余裕を持ったような表情で葵を見ていた。
「早くしないなら私から行かせてもらいますよ?」葵は、海時にそう声をかけ、自分も戦う準備を始める。
「うぅん…今日は新しい魔法の試しうちでもさせて頂きますねぇ。」姫はそう言うと、月の杖に何か丸くて輝いている虹色のビー玉程度の球を杖にセットする。「準備OKヨシ!!どこから来ても構いませんわ。」
「じゃあ、私から行かせてもらいますよ。」そう言うと葵は姫に向かって手を構える。「アイスボール!」葵がそう叫ぶと、姫に向かって氷のパーティクルが出ていく。
「っ!!痛ぁ!!というか、冷たいですわぁ…。あーあぁ右手の人差し指が使い物になりませんわぁ…」人差し指が無くなって戦いにくく無くなったことを気にしているのではなく、カップが持てるかどうかの方を気にしているようだった。「それでは…こちらも。スターポップタイム!」沢山の様々な色のある流れ星がポップコーンのように跳ね上がると葵へと星が飛び立つ。外面は綺麗で色鮮やかな星々だが、内面は焼夷弾のように熱く痛いのである。まさに麻薬…MDMAという所だろうか。
「おやおやこれは熱そうですねぇアイスウォール!」そういうと葵の前に氷の壁ができる。
「えぇ...。どうしましょうかぁ...。塞がれてしまったらしょうがないですねぇ...。」そういいつつ、手から飛び出たのは月の杖。右手が少し不自由であることから左手で杖を振ってこう言う「これが最後の新たな技です。二つしか作ってないのですよ~…恋色の希望。」光り輝いて色でさえも見えないほどの一つの星が葵へと向かう。まさに星が葵へ向かう…その様子は新しいおもちゃをもらった子供のように飛び立つ。「結局これも…バリアとかで塞がれるんだろおなぁ…」そう思いつつお気に入りの例のお洒落で上品なカップに垂れたハーブティーを一口飲む。
「眩しいですねぇ。氷の結晶で凍らせてあげましょうか。氷の結晶!」葵がそう言った途端に光り輝く星が一瞬にして氷の塊になった。
「うぅん…やっぱり…しょうがないです…久しぶりに“あの技”でも…」姫は余程久しぶりに使う技なのだろうか、曖昧な表情で技名を言う。「ファイナルルナティック!」威力の弱い星たちが一斉にそしてたくさん降り注ぐ。
「こんな弱い集団で私を倒せるとでも思ったんですかねぇ?アイスウォール!」たくさんの星が降ってくる方向に壁を作り、安堵の表情で笑っている。しかし、アイスウォールは一回でも攻撃が当たれば壊れてしまうため、葵にたくさんの星が当たってしまう。「ぐぅ…仕方ありません。氷のご加護を受けましょうか。氷のご加護!」すると葵は、星が当たってもダメージを受けなくなった。星が降ってくるのが終わるとすぐに切れてしまったが。
「うぅん…最終手段ですわ!…いっそのこと引き分けにしません?これ以上戦っても同じことが続く訳ですし…」姫はそう言っていつの間にか回復した右手の人差し指を使いつつハーブティーを飲む。
「それもそうですね。では、今回は、引き分けということで。また一緒に戦いましょう!」そう言うと、葵は、姫に向かって手を差し出した。
「そうですね。えぇ“今回”はですね。時間の余裕がある時にしましょう。」葵の手をハーブティーを持っていない左手の方で握る。時計を見ると十六時を回っていた、大草原に紅い夕陽が綺麗に光っていた_それはまさに光る星のようだった。
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