コメディ・ライト小説(新)

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異世界に転生して夫が2人出来ました。
日時: 2022/06/08 10:25
名前: クロムウェル (ID: ZnME3JLW)

ご無沙汰しております、クロムウェルです!
前回書かせていただいた「アオハル・マーチ」と似たよーな登場人物たちが出てきています。
が、別人なのでご安心を!
ところで、皆様はもしも夫が2人出来たら…と考えたことはありませんか?
もしも夫が2人出来たら、平等に愛せるでしょうか…?
そんなことを思い浮かべながら、クロムウェルの妄想の世界へお入りください。

Re: 異世界に転生して夫が2人出来ました。 ( No.1 )
日時: 2022/06/15 10:09
名前: クロムウェル (ID: ZnME3JLW)

奴隷ー。
この世界において最も“底辺”の身分とされているモノ。一度奴隷に堕ちたら、もう二度と戻れないと言われている。
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闇市。この国でもあることに驚きだが、正規価格よりも少し高いぐらいだから黙認されている。しかし、この闇市において奴隷を扱う店があるという情報が手に入った。流石にお偉い方々も見過ごせなくなり、私に依頼が来た。
闇市に入るぐらいなら問題はない。そのぐらいの伝手はあるし、身を隠すぐらい造作もないことだ。今はフードを深くかぶって、顔がわからないように口布をつけている。
「本日はようこそいらっしゃいました。貴方様がどなたかは伺いません。紹介状もお持ちでございましたし、早速ご案内させていただきます。今日は、どのような奴隷をご所望でしょうか?」
ただ…、この支配人らしき男は正直気持ちが悪い。服のボタンは今にも弾け飛びそうだし、さっきから汗をずっと拭いている。そもそも、奴隷がそんなに好きじゃない。元の世界にはなかったものだし、奴隷たちの目が苦手だ。人生のどん底にいるような目が苦手だ。嫌いではないが。
「…黒髪の、奴隷がいると聞いたんだが」
情報屋から手に入れた情報を使って話を進める。黒髪の奴隷はVIPしか知り得ない情報だったらしく、支配人の声色が変わった。猫撫で声がグレートアップした。気持ちが悪いを通り越して怖い…。
「その情報…どうやら、貴方様は良きご友人をお持ちのようですね。ええ、もちろんここにおりますとも。こちらへどうぞ」
支配人についていくと、どんどん珍しい種族の奴隷たちがいた。でも、目の色はみんな同じで違いがなく、不気味だった。濁っていて、希望の光もない。
「こちらでございます。なかなか離れようとしないため、2つセットで販売することに致しております。どうでしょうか?」
そう言われて俯いていた顔を上げると、懐かしい顔があった。ああ、神様が言っていた人たちって、この人たちだったんだ…。
「片方は少々傷がありますが、問題はございません。夜のお相手ができるように訓練いたしましたが、入れてはおりませんので、ご安心を。いかがです?」
支配人の話には反吐が出る。少々傷がある…?少々どころでは済まないだろう。元の肌がわからないぐらい、傷ができている。まだ治っていない傷も、治っている傷も、全てが痛々しかった。怒りを必死に抑えつつ、もう終わりにようと思ったこれで依頼も達成してるし、そろそろ合図を出してもいいだろう。そう判断した私は、そっと従者の名を読んだ。
「ヨルカ、もういいよ」

Re: 異世界に転生して夫が2人出来ました。 ( No.2 )
日時: 2022/06/19 03:08
名前: クロムウェル (ID: BSNeBYwh)

「りょーかいっ!」
支配人の後ろに影が現れたと思ったら、次の瞬間には支配人が気絶していた。
「ここの従業員、全員確保完了です!」
相変わらず、仕事が早い。優秀なんだよなぁ、私の従者は…
「ご苦労。奴隷にされてた人たちは全員屋敷へ。この2人は俺の大切なやつだから、ていねいにもてなしておいてくれ」
「了解いたしました!ここにいる罪人たちはどうしますか?」
罪人と決まっているわけではないが、すでに罪人と呼ばれている者たちを一瞥した後ため息を一つついた。
「こいつらは俺が対処する」
私の従者は優秀だ。だからそれ以上はなにも聞かず、スッと一礼をした後立ち去った。


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