コメディ・ライト小説(新)
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- 今年800歳の怠惰な魔女は少女人生を謳歌中!!
- 日時: 2022/07/11 19:06
- 名前: 魅霊 (ID: r4kEfg7B)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13367
こんにちは、またはこんばんは。魅霊「みれい」です。これは、私の初めての作品です。温かい目で見ながらごゆるりとお読みください!!では!!
- Re: 今年800歳の怠惰な魔女は少女人生を謳歌中!! ( No.1 )
- 日時: 2022/07/12 20:34
- 名前: 魅霊 (ID: r4kEfg7B)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles
「おはよう。にゃーこ」朝の木漏れ日が差し込める館のベッドルームで、わしは目を覚ました。800回目の誕生日。
「暇じゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
私は心の叫びを口に出した。なぜ、この家は親が海外で仕事しとるんじゃ!毎年そうだが、暇すぎるじゃろ...。わし、セシル・リエットもとい、青南理絵せいなんりえは声にならないため息をつく。「暇じゃの......」本当はやらなきゃいけない家事がたまっとるのじゃが、誕生日だしそれぐらいはいいじゃろう、どうせ帰ってこんし親。さて、どうしたものかの。
ピンポーン
「おはよう!理絵ちゃん。朝から大声出したらダメだよ?」
ガチャ
「おはよう.....絵梨花えりか。誕生日なのに何もないことが絶望的でな.....」
「そっかぁ。とりあえず、お腹すいてない?ご飯作ったよ~」
「とりあえずで置いておくではない!!!!」
グゥゥゥーーーーーー
「やっぱ、お腹すいてるんだね?」
っく、わしとしたことが、こいつにお腹を空かせてるとこを見せてしまった。800回目の誕生日。ろくにならない気がするぞ!!
「今日は、理絵ちゃんの好きなガーリックトーストだよ~?」
「なんだとぉーーーーー!!!!!!それは食べなければ」
ふぅ、絵梨花の料理は毎回美味でたくさん食べてしまうのー。やはり、こやつ料理上手じゃの!のんびりしとるところと魔法を見たがるところがなかったら、わしの奴隷じゃなく、料理人にしてやったこともないのにの。
「ねぇねぇ、理絵ちゃん。裏山に探検に行かない?」
「やじゃ。どうせ魔法を見たいだけじゃろ?」
そもそも、魔法も見せてはいけないもんじゃがな!!
「違.........う....と思...う....?」
「絶対そうじゃの。わしはいかんぞ」
こやつ、相当なドジっ子じゃし。何回魔法で助けたか数え切れんぞ。絶対に、裏山とか怪我するやつじゃの。
「そんなぁ.........」
ジト目でこういっとけばこやつも無理に誘わんじゃろ。図星を突かれた顔をしとるしな。絵梨花の顔なんか笑えてくるの...。
「プハァッッな、んじゃぁ、その顔、ハッハァッハワハッワハハ」
「笑うなんてひどいよぉー!!そんなに言うなら、もう料理作ってあげない!!!」
何じゃと?奴隷の分際で、作ってあげないじゃと?笑わせるわい。ここは、鼻で笑って、力の差を見せつけてやるのじゃ。
「やめろぉー。私のご飯を持っていくなぁ。裏山に行くからぁ...」
ご飯の力には勝てんかった...。
「やったぁ!!!!」
その、満面の笑み、負けた様で見るのがつらいのじゃ......
「あのねあのね?裏山の洞窟に、光丘堂こうがどうっていう幻のお店があるんだって!!!!」
「ほぅ?面白そうじゃの」
「でしょ?一緒にそこを見つけに行こう!!って話」
「分かった。その話乗ろうじゃないか」
「じゃ、理絵ちゃん準備してきてー。私お弁当作るね」
「分かったの」
光丘堂か、聞いたことない名前じゃの。用心して行かないとな。一応手でも最大火力でぶっ放せば魔王ぐらい倒せるが、めんどくさいし杖を持ってくかな。あとは、裏山までは遠いから箒ほうきじゃろ?あとは、何でもはいるポシェットに、黒色のローブを羽織るかの。
「準備できたぞー?」
「黒色って熱くない?大丈夫?」
「大丈夫だ。洞窟は冷えるから薄い羽織るものを持ってこないとダメじゃぞ?」
「そっかぁ。お弁当はサンドイッチにしたよー」
「やったのじゃ!!!!!」
今、思ったのじゃがわしの魔女としての威厳はあるのじゃろうか?
「じゃ、裏山へ行こうかぁー!!!」
「箒によくつかまるんじゃぞー」
「わーい!!風が気持ちい~」
子供は無邪気でよいの。こちらは、飛ばしながらの安全運転をしておるのに。
5分後
いつ見てもここの裏山は綺麗じゃの。
「綺麗だなぁ」
「で、洞窟とやらはどこにあるのじゃ?」
どうせちゃっちい洞穴じゃろ。パパっとテキトーに見て、館に帰るのじゃ。
「あれだよー。最近見つかったんだって!!」
そこには、青い光を放つ幻想的な空間が広がっていた。これは、キノコか?青い光を放っとる。それに、この感じ結構続いとるぞ?最近見つかったとは、怪しいのぉ...
「行こう!!理絵ちゃん。わが探検隊の栄光のために!!!」
「探検隊って何を言っとるんじゃ!!!」
「理絵ちゃんが隊長でいいよ?」
「しょうがないのっ!!」
中は、おかしい...と思うほどひんやりしとるな。灯りは、キノコのおかげでいらないが、さてどうしたものかの?
「何か光丘堂について情報はあるのか?」
「えーとね?確か「リエットのために。」っていう文章と一緒にお店の宣伝がしてあるビラが配られたんだけど、地図がでたらめだし、本来お店があるはずの場所は行き止まりだからインチキだって。だから幻のお店なの。
「そうか...」
ん?リエット?地図がでたらめ?そうか......あいつか
「よし、帰るぞ!!絵梨花」
「え?なんで?」
「いってもろくにならんことが起こる!!!!絶対に」
「料理...いいの?」
「そんなウルウルの目で見つめるではない!!」
「分かった。のぞくだけじゃぞ?店主はろくなものじゃない」
ここか...確かに行き止まりじゃの。だが、どこかに紋章があるはずあいつの。
「ねぇ?理絵ちゃん、これ何かなぁ。なんか動物が描かれてるよ?」
「でかした!!絵梨花」
これに手をかざせば開くはず。
ゴゴッゴッゴーゴーーゴッ
ん?途中で止まったぞ?なんじゃ?
「リエットオオォォォォーーー様ァァァァァァッァァァァーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
やはりこやつだったか..。
「アルザアフィアァァァァァーーーーー!!!!!!!!!!!この身をもってしてぇ!!!!!!!リエット様の誕生日を祝うためにぃぃぃぃぃっぃぃぃぃーーー魔界からやってきましたぁぁぁぁぁー----」
アルザアフィア、こやつわしに忠実で仕事が早いのはいいのじゃが、暑苦しいのが玉に瑕での。魔界に置いてきたはずだったのだが...
「アルザアフィア、なぜここにいる?そして暑苦しいのをやめろ」
「ハイッ、リエット様。私は、リエット様に会いたくて来ました!!」
「帰れ」
「リエット様の塩対応誠にありがとうございます!!!!」
塩対応で喜ぶやつ変態しかおらんぞ?
「えーと.....理絵ちゃんの知り合い......?」
「知り合いではないストーカーじゃ」
「知り合いではありません!!!!!私の主!!神でございます!!!!!」
えーい、ビックリマークがうるさいっ。
「とりあえず?どうすればいいの?これ」
「放っとけばいい。どうせ、言っても聞かんし...」
「わかっ.......た?」
まぁ大変な分、暇にはならんと思うがな。楽しみじゃのっ。というか、こやつに、館の家事任せるか?それにしても、この裏山から見る空、葉の緑が相まってきれいじゃの。今の、わしの綺麗な心のようじゃのー。
「じゃあ、館に帰るかのっ!!」
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