コメディ・ライト小説(新)
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- ハチャメチャ運営委員会★
- 日時: 2022/08/08 09:13
- 名前: ほのみん (ID: d2ww6FUd)
(人物紹介)
「2021年度運営委員会」
・藤崎想一朗(ふじさきそういちろう)・・委員長。6年生。真面目だが天然。中学受験をして東京の名門校に通っている。
・田中幸香(たなかさちか)・・副委員長。6年生。天然な想一朗に対し、鋭くツッコミを入れる。卒業後は公立中学へ。
「2022年度運営委員会」
・宮城穂乃香(みやしろほのか)・・委員長。6年生。色白美人の優等生。しかし運動音痴。後輩思いで、優しい。本作の主人公。実は想一朗とはご近所さんの関係に。
・佐藤和真・・副委員長。6年生。委員長選挙に出るも、穂乃香に敗れる。ポジティブ思考の持ち主だが、委員長になれなかったことを引きずっている。
・矢田大介・・6年生。野球をやっていて、運動神経がいい。赤組の応援団長をやっていた。
・生田夢・・6年生。バレエをやっていて、体が柔らかい。落ち着いている。穂乃香の親友。ノート書記。
・竹内勇気・・5年生。リーダータイプで思いやりがある。
・石井李奈・・5年生。サバサバしていて、怖い話好き。黒板書記。
「児童会テーマ」
2021年度・・ひまわりのような明るい笑顔 元気に生活 石奈っ子
2022年度・・星のように輝いて 皆で創る 石奈色(カラー)
イラストも時々掲示板に乗せているので見てください!
(非常に下手ですが・・・)
私は学生ですが、自身の運営委員長での経験も混ぜて書いてます!
半分ノンフィクションです。
(この作品は、特定の団体を支持するものではありません)
私はタブレットとスマホの両方使って書いているので、IDが違っても気にしないでください(≧▽≦)
[穂乃香・幸香・葉月(想一朗の妹)・想一朗が登場する番外編、ハチャメチャ勉強会★も見てね!]
- Re: ハチャメチャ運営委員会★ プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2022/07/16 16:40
- 名前: ほのみん (ID: PGYIXEPS)
プロローグ)
人には表と裏がある。
笑っていても、瞳の奥に大きな悩みを抱えていることもある。
そんな表も裏も関係なく活動するのが運営委員会。
しかし、裏との区別がつかないゆえに事件が多発してしまうのだ。
それをまとめるのが委員長の仕事。
でも、時々ありえない真相にたどり着くこともある。
恋、仕事、勉強と日々奮闘する10人の運営委員たちが起こす事件とその真相とは!?
運営委員会を舞台にした学校コメディ、ぜひお楽しみください!
- Re: ハチャメチャ運営委員会★ 第一章「集会室の恋」 ( No.2 )
- 日時: 2022/09/09 07:47
- 名前: ほのみん (ID: cdCu00PP)
(第一章 集会室の恋)
「じゃあ始めよっか」
委員長の声で、ミーティングが始まる。
毎週木曜日にこの集会室(机とロッカーが無い教室みたいだが)に集まって、話し合いをする。
今日は児童会テーマ決め。
あ、自己紹介遅れました。私、宮城穂乃香。小5。運営委員会のノート書記やってます!
色々話し合って、ノートに書き込んでいく。みんな意見出すの早いよ…
必死にノートに書き込んでいたら、あっという間にテーマ決まってた。
今年は「ひまわりのような明るい笑顔 元気に生活 石奈っ子」に決まった!
あとは、雑談タイム。
今日は、私の片思い相手の委員長の話を聞く。
今は委員長って呼んでるけど、実はご近所さん。
家が隣なんだ。
よく一緒に勉強してるの。
委員長はドラマ好きで、私と趣味が合うんだ。
「穂乃香ちゃん前金融系のドラマ好きだって言ってたよね?原作とか持ってるの?」
「持ってます!この間買いました!」
「いいな~今度貸してよ」
「いいですよ!」
ってタイミングでチャイムがなり、教室へ帰った。
翌日、6の1へ。
「わあ、ありがとう!」
「面白いですよ!」
「月曜日までに返すね!」
なんて話してまた帰る。コロナ禍ではあったけど、委員会もあったから楽しかった。
でも、コロナが夏に再流行してから、委員会はなくなって、委員長は卒業してしまったんだ・・・
つまり、委員会は半年もやってないってこと。
しかも委員長は受験したから忙しそうで、なかなか連絡取れてないときがあった。
落ち込むこともあったけど、今では委員長は「憧れの人」として私の中に居続けてくれている上、最近会えるようになった。
委員長選挙に出たのも、それが理由。
あとね、時々思うんだ。
私が誰かの「憧れ」でいられたらいいなって。
- Re: ハチャメチャ運営委員会★ 第二章「集会室の時計」 ( No.3 )
- 日時: 2022/09/09 07:48
- 名前: ほのみん (ID: cdCu00PP)
(第二章 集会室の時計)
「では、星のように輝いてみんなで作る石奈色に決定していいですか?」
「いいです!」
運営委員の明るい声が集会室に響き渡る。
私、宮城穂乃香は委員長やってます。
あの和真相手に見事に勝利しました。
はい、拍手。
そしてお楽しみの雑談タイム。
今日は5年生の李奈ちゃんの話を聞く。
「この本は民俗学のことも載ってるんですけど、いつか本物の怪異に出会いたいな、なんて」
「おい、感覚大丈夫か?」
笑いながら返したのは大ちゃん。
「でもこういうのも面白いよー」
なんて返してみる。
「そういえばこの学校にも色々な七不思議あるんですよね」
と李奈ちゃん。
「例えば4時44分のやつとか」
「そんな時間まで学校に残っていられないよー」
と夢ちゃん。
「じゃあ、集会室の時計とかは」
「えっ、なにそれ!」
その場にいた全員が李奈をまじまじと見る。
「集会室の黒板に大きな絵を三つ、白チョークで書くんです。そして、真ん中の円に手を当てると、あの集会室の時計が止まって、真ん中の円に時計が現れると願いが叶うそうです」
「そういう系なら危なくなさそう」
と大ちゃん。
放課後やろうという李奈ちゃんの提案で私たちは放課後集会室にきた。
順番は李奈ちゃん→大ちゃん→夢ちゃん→私。
時計は自分にしか見えないそうなので、みんなで報告を待つ。
最初に李奈ちゃん。
「うーん」
見えなかったみたい。
次に大ちゃん。
「なんか見えた」
目の悪い大ちゃんでも見えたの?
みんなで顔を見合わせる。
そのまた次に夢ちゃん。
「何も見えないよ?」
残念。
そして、ついに私。
そっと目を開けてみる。
見えていた何かは、だんだんと形を現してきた。
「時計だ、、」
思わず呟く。
「え?」
というみんなの反応。
でも、見えた。
何か、いや時計が確実に。
とりあえず報告会。
「大ちゃんと私だけが見えたということは、大ちゃんと私には何か共通点があるはずだよね」
みんなで共通点を出し合っていく。
「イケメンアンド美人!顔がいい!」
「でもそれって見える理由になる?」
みんなで考え込んでいたら、
「2人とも目が悪い!」
という夢ちゃんの指摘が来た。
「確かに2人とも目悪いよねー」
「でも、はっきりと見えるってなんか不思議じゃない?」
結局その日はそんな感じで終わった。
そして、後日民俗学の先生と、霊感のある波ちゃんを呼んでやることにした。
みんなでそわそわしていると山崎育三郎さん似の長身イケメンが来た。
山崎育三郎推しとしては嬉しい。
「今日は呼んでくれてありがとう。藤本大学で准教授をしている橋本優と言います。隣にいるのは助手の山本圭くんです。よろしくね」
隣の助手は目がクリンとしていて赤楚衛二似である。
優さんに劣らないイケメンだ。
「時計というのは?」
優さんが質問すると
「あれです」
と波ちゃんが案内した。
「特に何も感じませんが」
と圭さん。
「私もです」
と波ちゃん。
「今時計は動いているよね?」
と優さんが確認すると、
「はい」
と二人の声がした。
「じゃあ、始めるね」
優さんの声で集会室が静かになる。
優さんは黒板に手を当てている。
突然波ちゃんが苦痛に顔を歪めた。
そのまま倒れてしまう。
「保健室が他の教室に運んであげてください!」
という圭さんの指示で何人かが動いた。
「それにしても、オーラを感じる気がします」
と圭さん。
「さっきまで何も感じなかったんですよね?」
と質問してみると、
「うーん」
という回答が返ってきた。
私にも霊感はあるが、オーラまではわからない。
すると時計がカチャリと音を立てて止まった。
優さんがやけに興奮し始めた。
「わぁ、すごい!本物の怪異・・・?」
とても興奮していて、今にも時計にぶつかりそうである。
その横で圭さんが
「先生!せんせっ!」
と必死にとめている。
やっと落ち着くと、ため息をついていた。
ふと廊下を見ると1人の少女が立っていた。
高校生だろうか。
紺のブレザーに紺のスカート。
胸には赤いリボンをつけていて、黒い長めの靴下を履いている。
ミディアムの長さの髪。
そしてミント色のスニーカー。
かなりの美少女だ。
しかし、半透明なので幽霊だ。
少女は私の方を振り返った。
そして、自ら語り始めたのだ。
自分が亡くなった日のことを。
★ ★ ★ ★ ★
彼女には彼氏がいた。
名前は圭。
当時、高校3年生だった2人は卒業式の帰り一緒に出かけていた。
しかし、コンビニに入ろうとした時、車が激突。
彼女は即死したのだそうだ。
★ ★ ★ ★ ★
「ずっと何故か成仏できなくてさ」
と彼女。
「それは彼氏に未練があるんじゃないんですか」
と私が言うと、
「そうなんだけど結局私、幽霊だからさ、あんまり気づいてもらえないんだよね」
と返事が返ってきた。
「圭さんなら中ににいますよ」
と私が言うと、
「私のこと見えるのかなぁ」
とため息混じりに帰ってきた。
「圭さん霊感あるって言ってましたし、彼女さんですから、絶対に見えますよ」
と私が言うと、彼女はそっと足を集会室に踏み入れた。
「圭、見える?」
圭さんは驚いた様子で、
「由奈なの?」
と聞き返した。
「うん」
「あの時守ってやれなくてごめん。僕だけのうのうと生きて、ずっと苦しんでたはずなのにごめん」
「そんなことないよ」
「ごめん」
「だから大丈夫だって」
そういった由奈さんの体は消えかけていた。
「大好きだよ」
そう言い残し由奈さんは消えてしまった。
「圭さん、彼女さんのオーラとかわかるんですね」
「うーん」
と圭さんは返すと、
「由奈を見つけてくれてありがとう」
とだけ言い、帰っていった。
大騒動の集会室の時計はこれでおしまい。
- Re: ハチャメチャ運営委員会★ 第三章「修学旅行1」 ( No.4 )
- 日時: 2022/08/30 14:55
- 名前: ほのみん (ID: 344/XKJR)
(第三章 修学旅行1)
「はぁ~」
今日は待ちに待った修学旅行!
石奈小は日光に行くんだけど、今いろは坂を通ってます。
班のメンバーは、大ちゃん、夢ちゃん、私。
なんと1組の運営委員、皆同じ班!
しかし、3人とも車酔いしやすく、とてもぐったりしています~。
「ちょっとリーダー!あとどんぐらいでこのカーブ終わるの!?」
大ちゃん(←リーダー、応援団長だからという夢ちゃんの推薦でリーダーに)に聞くと、
「分かんない」
という答えが返ってきた。
「思ったより辛いわ~」
と夢ちゃん。
ぐったりしつつも、カーブをぬけ、いよいよ目的地の日光東照宮へ。
しかし、まだみんなぐったりしている。
「とりま、行こう」
と大ちゃん。
「うーん」
と女子二人で答えると、歩き出した。
しばらく歩いていると、大きな彫刻が見えてきた。
「穂乃香ちゃん、写真撮って!」
と夢ちゃん。
後で日光のことまとめるポスター作るから写真取っとかないと・・・
カシャ。
タブレットで撮った。
ぐったりしつつも、みんなで回ってあっという間にその日は終わった。
ホテルへ。
ここからは、女子3人の別班で行動。
「わぁ、すごーぃ!」
と波ちゃん。
「綺麗だね」
と夢ちゃん。
私たちみんな幽霊が出るおんぼろホテルを想像していたために、驚く。
「私たちのお部屋は702号室か・・」
フロントで鍵を借りて、エレベーターで上に向かう。
鍵を開けると、綺麗な二段ベッドが四つ。
私たちの班は3人だから、一つ余る。
ここで2泊するのかあ。
先生達の指示で、非常口などを確認し、荷物整理。
まだ初日だけど3人のボストンバックはお土産でいっぱいだ。
お土産の人形焼をわれないように収納して、使うものを上の方に出しておく。
そしたら時間がまだ夕食まで1時間ほどあったので、みんなでしりとり。
ガールズトークや怖い話は夜にしたいから。
順番は私→波ちゃん→夢ちゃん。
「しりとり」
「リンゴ」
「ゴリラ」
「ラッパ」
「パセリ」
「ん?ちょっと待って、これ典型的なパターンじゃん」
という夢ちゃんの指摘。
「あ」
「確かに」
と気づく。
「じゃあ他のにしようよ~」
と波ちゃん。
「お土産見せ合おうよ!」
と、私が言うと、
「ナイス!」
という2人の声がしたので、みんなでボストンバッグからお土産を取り出す。
「せーの!」
ジャン。
みんなが一斉にお土産を取り出すも、フリーズ。
「ちょっと待って、みんな人形焼?」
と私が言うと、
「ほんとだ」
「まじで?」
と波ちゃんと夢ちゃんが反応。
紹介するも何も皆同じだったので、次は男子の部屋訪問。
あと夕食まで30分。
しおりで見てみると男子の部屋は4階。
エレベーターを使うのが面倒くさいので階段を使って一個上の階へ向かう。
適当に部屋のドアを開ける。
「お邪魔します!」
みんなで声をかけると、
「はーい」
と大ちゃんの声がした。
ここは大ちゃんの班の部屋だったみたい。
みんな思い思いに過ごしている。
というか、なんで本持ってきてるの!?
本持ってきちゃダメなんじゃない!?
「・・・」
女子一同フリーズ。
「えっ、何か変?」
と大ちゃんの隣のベッドで本を読んでいる男子に言われる。
「本持ってきちゃダメなんだよ」
と夢ちゃんが言うと、
「先生にバレたら終わりじゃん!!」
とその男子が言った。
私も、大好きなドラマのノベライズ本とか持ってこれたら暇じゃないよ~。
なんか気まずい雰囲気になったので、
「失礼しました~」
と言って、部屋をでた。
やっと夕食。
みんなで食堂へ。
バイキング形式。
「豪華だね!」
と夢ちゃん。
「もっとしょぼいの想像してた~」
と波ちゃん。
「私も!」
と返事をしながらトレーをとり、好きな食べ物をお皿に取っていく。
私のお皿には、エビカツ2個、ハンバーグ一個、ポテトサラダ、フライドポテト、ナポリタン。
さらにご飯、麦茶、お味噌汁、マスカットゼリーと大量にのっている。
取りすぎちゃったかも・・・
しかし、あっという間に食べ、完食。
「美味しかったねー」
と言いながら、みんなで部屋に戻る。
そして、キャンドルファイヤー。
ろうそくを立てて、みんなでその周りで遊ぶ。
夕食が早かったので、キャンドルファイヤーの後に軽食といって、蒸しパンを渡されたのだがそれが私の好きな蒸しパンで美味しかった。
そしたらお風呂。
これもあっという間に終わり、自由時間。
ついに怖い話の時間!
テーマは自由で、本とかの内容でもOK!
順番はしりとりの時の順番。
まず、私。
「これはね、本で読んだ話なんだけど、ある高校生の男子がコンビニでテニスラケットを持った女子に出会うの。その女子と男子は仲良くなって、お兄ちゃんとかって呼び合う仲になったんだけど、その女子のお兄ちゃんは、とても意地悪だった上に、実は女子は火事で死んでて、ずっと理想のお兄ちゃんを探してたの。結局その男子は···言わなくてもわかるよね?」
「殺された」
二人の声が重なる。
「怖い~」
と夢ちゃん。
次は波ちゃん。
「これも本で読んだ話なんだけど、ドッペルゲンガーって知ってる?自分と同じ見た目の人なんだけど、その人に会うと不幸があるって言われてるの。ある女の子がドッペルゲンガーに出会ったんだけど、その女の子とドッペルゲンガーの子はお互いの生活を羨ましく思ってた。だから、3日間だけ入れ替わったの。でもその女の子は裕福な家庭での生活が楽しくて、元に戻ろうとしなかった。結局、お父さんは会社を経営していたけれど会社が倒産してしまったからその女の子も殺されちゃった」
「怖いじゃん」
と夢ちゃん。
「波ちゃんの話怖いね」
と私も反応。
最後に夢ちゃん、のはずだったが、夢ちゃんが今までの話を聞いてギブアップ。
恋バナは翌日に持ち越し。
寝た。
翌日も忙しくて、結局すぐ寝ちゃって恋バナどころじゃなかった。
あっという間に3日めになり、帰ることになった。
日光から石奈小のある横浜へ。
みんなぐったりしながら帰った。
楽しかったな、修学旅行。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一方、穂乃香たちが修学旅行に行っている間、5年の運営委員たちは何やらコソコソと計画をねっていた。
その計画とは・・・!?
(修学旅行2に続く)
- Re: ハチャメチャ運営委員会★ 第三章「修学旅行2」 ( No.5 )
- 日時: 2022/08/05 14:54
- 名前: ほのみん (ID: ciG5lJ4e)
(第三章 修学旅行2)
「いってらっしゃい!」
6年生が修学旅行に行くのを見届けた5年生たちは、自分たちの教室へ戻った。
そして、中休み。
5年の運営委員たちは、集会室に集まっていた。
今から準備しようとしていることは、6年生が修学旅行から帰ってきた後について。
ちょうど修学旅行が終わって1日後に前期の終業式がある。
その前に、6年生に対して「前期ありがとうパーティー」と題し、パーティーを計画しているのだ。
ちなみにこの話は、6年生の担任で運営委員会の担当の先生である河原奈由先生には話を通してある。
日時、内容などは既に決まっているので、集会室を飾り付けするのみである。
李奈が買ってきたパーティーグッズ、勇気が買ってきた飾り付けグッズなども持ってきて、準備中だ。
これらは全て百均のものである。
6年生が修学旅行に行っているのは3日間。
休み時間は合計6回。
2週間ほど前から準備をしていたので、すんなり準備は終わった。
プログラムなどを用意して、完成。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
(プログラム)
1 はじめの言葉
2 プレゼント
3 感謝の言葉
4 終わりの言葉
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
取れる時間は6年生の修学旅行が終わった翌日の中休みなので、運営委員たちで考え抜いた結果、最小限のプログラムになった。
集会室には鍵をかけておき、いよいよ当日。
急に呼び出された6年生の運営委員達はあたふたしている。
いきなり集会室がパーティー会場になっているのだからそりゃ驚くだろう。
始めの言葉を言い終わり、プレゼントを渡す時間が来た。
ちなみに5年生が6年生それぞれに用意したプレゼントは、消しゴムである。
学校から出してもらえる予算で考えると、消しゴムを6年生の人数分買う値段が限界だったのだ。
プレゼントも渡し終わり、感謝の言葉。
これは、李奈の役割だ。
「いつも石奈小とこの運営委員会を引っ張ってくれてありがとうございます。今後もよろしくお願いします。」
的な内容を話し、終了。
あっという間に終わった。
[終了後]
「李奈ちゃんわざわざありがとね」
と穂乃香が言うと
「いつも委員長にはお世話になってますから」
という返事が帰ってきた。
今は9月。
穂乃香の受験まではあと5ヶ月。
そして卒業まではあと6ヶ月。
今この時を楽しもうと、穂乃香は思ったのだった。
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