コメディ・ライト小説(新)
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- 奇妙な夢のはずだった
- 日時: 2024/02/24 23:02
- 名前: 蹴鞠けまり (ID: Mr.8bf9J)
今日、変な夢を見た。
なぜかわからないが、真っ暗な一本道を歩いていたら、突然、
『おーめでとーございまーす!この世界であなたが一番わたしのお気に入りとなりました!なので迎えにいきまーす!』
と言う声が響き、いきなり大きな風が吹いた。
あまりに突然だったから、目を閉じてしまった。
風が収まって目を開くと、目の前には、今まで見た人のなかで一番きれいな方が、いた。
人間とは思えないほどきれいな顔立ちにまっしろできれいな肌。髪には天使の輪が見えるほどきれいだ。
『はじめまして。話は聞いていたよね、さぁ行こ!』
その容姿からは想像がつかないほど、力強く腕を捕まれた。
「痛っ…。待って、」
少しだけ緩めてくれた。でも待ってもらえるわけが、
『どうかしたの?』
立ち止まって聞いてくれた。
「…あなたは、どちら様、ですか…?」
『…なんで人間なんかに名乗らなきゃ…っていつもなら言うんだけど、…やっぱ気になる?』
でも、知ってた方がなにかと便利だよな、うん。
「もし嫌なら、なんて呼べばいいかだけ教えてほしいです…」
そういえば、こんなきれいな人に名前聞くなんてナンパみたいじゃないか…?
それにこの問い方、誘導尋問じゃないか?
『じゃあ、君の好きなように名付けてよ。その方が呼びやすいでしょ?』
…変な名前だったら怒ってしまうよね…?どうしよう…。
直感で一つだけ思い付いた。
「きらきらさん、で、どうでしょうか…?」
そのまま過ぎたかな、変、じゃないかな、嫌、じゃないかな…。
『なんだ、君が呼ぶんだろ、許可は要らないよ』
びびって、「そうですね…」としか言えなかった。
その後、急に視界がぐちゃぐちゃと歪み始め、目が覚めた。
「やっぱり夢だったか、それにしても妙にリアルだったなぁ。」
そう言った彼の枕元には、きれいな封筒がひとつ、置いてあった。
『また夢でね。待ってる。きらきらさんより』