コメディ・ライト小説(新)
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- 「義理」のお父さん 14
- 日時: 2022/10/24 20:36
- 名前: 野原いちご (ID: hFu5/zEO)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13391
〜向日葵視点〜
杏珠を緊急治療室(きんきゅうちりょうしつ)に運び、治療室の外にある、電車のシートを思い出させるような、フカフカのソファーに座る。
LI○Eを起動させて、[谷川賢人]を選択し、トーク画面を開く。
素早く文字を打ち込み、しばらく誤字・脱字・不快にさせる言葉はないかを確認してから送信する。
杏珠は、今何をしているんだろう?何をされているんだろう?
お医者さんに許可をもらって治療室に入った、その瞬間、
杏珠 「違うよひま兄!!」
(違う・・・?何が違うんだ?)
杏珠が、喋った・・・!意識が戻ったんだ!!
向日葵「僕のことを思い出してくれたんだね、杏珠。」
杏珠は呆然としている。夢を見ていたのかな?
向日葵「おーい、杏珠?大丈夫かぁ??」
杏珠 「( ゚д゚)ハッ!あなたは、『ひま兄』ですか?」
(僕の名前を読んでくれた・・・!)
向日葵「そうだけど、どうした?ぼんやーりしてたけど?まるで3年前の食事中みたいだね。」
賢斗 「杏珠、食べながらしゃべんな。」
向日葵「杏珠ちゃん、大丈夫?さっきからずうっとぼんやーりしてるよ?」
杏珠 「うん…。ごめんなさい。ごちそうさまでした。」
ということがあった。
杏珠 「ん?あったっけ?あれ?・・・どうしても思い出せない・・・。」
(どうなってるんだ?確かにそんなことを話した気がするんだけどな・・・?)
向日葵「僕の名前は分かるんだよね?」
杏珠 「ひま兄、向日葵さんでしょ?」
向日葵はポケットからスマホを出して、LI○Eを開き、賢人の写真を見せながら言った。
向日葵「この人はわかる?」
杏珠は黙り込んでしまった。
しばらくたって、最初に話したのは杏珠だった。
杏珠 「顔は分かるけど、名前は思い出せない・・・。大切な人だった気がするんだけど・・・。」
向日葵「じゃあこの人は!?」
焦りながら蓮さんの写真を見せる。
杏珠 「分からない・・・。」
向日葵「お医者さん!お医者さんを呼んで!!」
〜杏珠視点〜
向日葵「僕のことを思い出してくれたんだね、杏珠。」
(あれ?この人は私のことを知っているのか?ってか、さっき見た夢(?)に出てきた人だ。)
向日葵「おーい、杏珠?大丈夫かぁ??」
下を向いていた杏珠が顔を上げる。
杏珠 「( ゚д゚)ハッ!あなたは、『ひま兄』ですか?」
(多分夢に出てきた人が、「ひま兄」って人だ・・・。)
向日葵「そうだけど、どうした?ぼんやーりしてたけど?まるで3年前の食事中みたいだね。」
3年前?食事中?
杏珠はしばらく黙り込んで考えたけど、どうしても思い出せなかった。
杏珠 「ん?あったっけ?あれ?・・・どうしても思い出せない・・・。」
向日葵「僕の名前は分かるんだよね?」
杏珠 「ひま兄、向日葵さんでしょ?」
向日葵「この人はわかる?」
そう言ってひま兄さんはスマホを差し出してくる。
画面には、メガネを掛けた、かっこいいお兄さんの写真が写っている。
杏珠 「顔は分かるけど、名前は思い出せない・・・。大切な人だった気がするんだけど・・・。」
向日葵「じゃあこの人は!?」
一度スマホを手に取り、なにかいじってからまた見せてくるひま兄さん。
でも、その画面に写っていた男性の名前も、私はわからなかった。
杏珠 「分からない・・・。」
向日葵「お医者さん!お医者さんを呼んで!!」
何故かお医者さんを呼ばれる。
すぐに看護師さんが駆けつけてきた。
看護師(モブ)「谷川さん!どうされましたか!?」
向日葵「杏珠は僕のことしか知りません!記憶喪失(きおくそうしつ)になったみたいです!」
看護師(モブ)「記憶喪失?そんなのアニメや漫画だけの話でしょ?(笑)」
向日葵「笑わないでください!杏珠は本当に記憶喪失なんです!」
看護師(モブ)「はぁ?知らねーよそんなの(笑)じゃあね!」
看護師さんが部屋の外に出る。
向日葵「あいつ何なんだよ・・・。杏珠は本当に賢兄や蓮さんのことを忘れてしまっているのに・・・。」
そこで意識は途絶えてしまった。
ごめんなさい、今回長文になってしまいました!!
