コメディ・ライト小説(新)
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- 「義理」のお父さん 15
- 日時: 2022/10/24 20:45
- 名前: 野原いちご (ID: hFu5/zEO)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13391
私の目の前には、浴衣(ゆかた)を着た男性が写っていた。
???「友紀子(ゆきこ)ちゃん、見てよ、あの空。」
私が上を見上げると、大きな花火が打ち上がっていた。
杏珠?「綺麗だね!海人(かいと)くん!」
口が勝手に動く。―海人くん。知ってる名前だ。もしかして、さっき大声出してたお兄さんかな?いや、顔が違うな。じゃあこの人は誰だ?
海人 「ねぇ、友紀子ちゃん。」
杏珠?「なあに?」
海人 「きっとまた会えるよ。」
杏珠?「どういうこと?」
何故か私は海人くんが話した言葉の意味がわからなかった。そもそも、私は誰?友紀子?杏珠?
海人 「自分のことなのに忘れたの!?あと余命(よめい)1週間なんでしょ!?」
そうだったっけ。よくわからないまま私の口は勝手に動く。
杏珠?「うん。海人くんと会えるのも、これが最後なのかなぁ。」
花火がドーンと打ち上がる。
海人 「僕、夢で見たんだ。来世の友紀子ちゃんはある時アレルギーで倒れてしまう。アレルギー症状だと思っていたものは、実は病気だったらしい。でも来世の友紀子ちゃんは、多くの人の前で、何かを話していたよ。」
杏珠?「へぇ。来世の私は、現代ではわからない、すごい仕事をしているのかなぁ。」
海人くんが話す言葉に、見覚えがある。
この時代は、一体いつ頃なんだ?
海人 「今までありがとう。来世でも頑張ってね。」
何度も花火が打ち上がる。どうやらクライマックスのようだ。
海人 「好きだよ」
その言葉を最後にして、私は目覚めた。
ここは病院なのだろうか。横には向日葵(ひまわり)の花が数本置いてある。
テーブルの上にあるカレンダーを見る。
―2030年7月28日。
すぐに分かった。
未来だ。
え!?なんで!?
ってかさっきの夢(?)は何っ!?
看護師(モブ)「!意識が戻りました!谷川さんの意識が!!」
医師(モブ)「本当か!?今すぐ谷川蓮さんを呼べ!!」
谷川蓮。知ってる名前だ。確か、私の「お父さん」だった気がする・・・。
蓮 「杏珠!!!」
って誰このおじさん。この人が例の谷川蓮っていう人か?想像よりも背が高い。
杏珠って言ってたな、私の名前か?
蓮 「あれから8年間起きなかったんだぞ。心配したわ。いくらこの俺でも。」
思い出した。
あれは、2022年だった。
8月5日。私達家族(蓮さん抜き)は本当のお母さんの命日に、お墓参りに行っていたんだ。
3人でレストランへ行くことになった。
私は、初めてグラタンを食べた。
そこでアレルギー反応が起こり、私は倒れてしまった。
救急搬送されたらしく、目覚めたときには病院のベッドにいた。
その時は、自分の周りにいるお兄さんたちの名前がわからなかった。
それは蓮さん、賢兄、ひま兄の3人だったことが、今わかった。
その後、何故か急に緊急治療室にいて、ひま兄が喋りかけてきたのを覚えている。
でも、その時話しかけられた話題の、「(当時の)3年前に起こったこと」が思い出せなかった。
その後何度か頭が痛くなり、今に至る。
長い長い。長いんじゃぁ。(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ (作者、今日疲れすぎて頭おかしくなりました。すみません。あ、頭おかしいのはいつも通りか。)