コメディ・ライト小説(新)

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いつか、ありのままで最前線で。
日時: 2022/10/26 18:31
名前: らぷる (ID: UTKb4FuQ)

 【一章1話】
今日も重たい雨が降っている。
やることがないため、側にあった本を手に取り気に入っている場面を探しながらページをめくる。
「……なんて、この本も特に面白いとかっていう部分はないんだけど」
僕は小さくため息をつくと窓を見上げた。
「やっぱり雨だよなぁ……」
コップからあふれ出した水のように、ずっと降り続けている。
すい、またそこにいたの?そんなところで本なんか読んでたら駄目じゃない」
気が付くとお姉ちゃんが仁王立ちして目の前に顔をずいっと近づけてきた。
「翆はいい子なんだから、私の言うこと聞かないと、ね?」
あぁ、また口癖だ…。
僕のことをいい子・優等生呼ばわりする。いっつも。
「ごめんなさい…。でも、いい子なんかじゃないよ…?」
「えぇ、そんなことないよ~!翆はいい子だから、自信持って!」
そういう会話をしていて毎日思う。
お姉ちゃんに悪気はないんだろうけど、いつの間にか僕には優等生のレッテルが張られてて、逆らっちゃいけない。
「悪い子」ってまた言われてしまう。
それは嫌だった。また、あの時みたいに……。


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