コメディ・ライト小説(新)
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- カンシタ! ~音楽と元気な恋愛友情物語!~
- 日時: 2022/11/10 20:51
- 名前: ぷちとまと。 (ID: rdX62NDu)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
♩登場人物♪
赤石 律 男 春雨 佳奏 女 喜緑 音香 女
黄木 弓弦 男 紫彩 絃葉 女 白衣 鈴胡 男
備考・目次
11月10日 目次追加。 もう目次でしかやってられん。←草 よろしくね♪ww
#1 カンシタ! コメディ・ライトでたぶんページ7あたり
#2 宇宙色にメンバー色 コメディ・ライトのページ3~5あたりに表示されてるはず(11月10日現在)
#3 燃えてくる!歌詞の完成と宣戦布告!?↓見てね!
#4 思い出の佳奏と絃葉幼少期。 >>01 >>02
「歌ってみるよ!」
あともう一歩のところで、一回休憩。あ~、はやく決まんないかなぁ。歌詞。
「明るい未来にまた手を伸ばして」
「きれいなココロまたどうか届くまで」
「何も知らないあなたがここで扉を閉める、別に悪くないけど。」
「この世界から切り離され世界が黒白の世界になっていく」
「赤色にふける海の世界へ」
「紫色に輝く家の世界へ」
「「「「「「さあ!コミックズラテ!」」」」」」
「信じていたの。また見ていたい宇宙色」
「明るくて暗くてやっぱり薄暗い色」
「まだ、見ぬ世界へ!!ギリギリのNEW WOLD」
「い、一番完成・・・!」
「はぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
安堵のため息を吐いた後。即、弓弦強制帰宅!そう、今日はなんと弓弦の誕生日!だから、カンシタメンバーで(5人で)買い出しに行かなくちゃいけないの。あ、遅れたわ。私は紫彩絃葉。小6よ。私たちは学校やクラスメートには秘密の、歌い手グループ活動をしているの。リーダーは佳奏。私の小さいときからの親友で、カンシタメンバーは幼馴染。だから、帰るときも、登校するときも、遊ぶ時もほぼ一緒で、クラスメートからは兄妹じゃんと言われることが多い。ま、そんなこんなで、これから買い出しに行かなくちゃいけないの!!
「じゃ、支度しよう。」
そういった佳奏の腕にはお財布とバックが。さらに上着を羽織ってるのでもう準備万端。はやくいかなくちゃ行けないね。あ、なんでそんな仲いいのに、誕生日わからなかったの?って?ああ、それは、弓弦のお母さんとお父さんがすごい過保護だから、誕生日さえ教えてくれなかったの。でも、あのときついぽろっと弓弦が言ってしまったから、誕生日わかったんだけどね。ようやく。お父さんとお母さんには内緒だよって言ってたっけ。思い出したら様々な記憶が蘇ってくる。懐かしいなぁ。そうこう思ってるうちに、佳奏から遅いよ!と怒られてしまったのでした。
🎶
「じゃ、まとめるわよ。律と佳奏はプレゼント係。みんなのプレゼント案メモは持った?」
「「持った。」」
「そして、鈴胡と音香とあたしはケーキ係。音香とあたしで作るから、ほぼ鈴胡は買い出し係なんだけど、大丈夫?」
「大丈夫だけど。音香はケーキ作れんの?」
「鈴胡、心配いらないよぉ。だいじょぶだいじょぶ!」
音香はやっぱりゆるゆるふわふわだなぁ。あ、やばい。前回律に紹介するときそうしろって言ったの私だからぶん殴られるんだった。言わないようにしようっと。(詳しくは#2 宇宙色にメンバー色見てね!!)
「じゃ、行動開始!!」
「カンシタ、、、弓弦のケーキ計画、、、ファイ、」
「「「「オー!!!!!!!!!!!」」」」
佳奏が掛け声をして、やる気を出したのであった・・・。
「ちょっとだけ寒くなってきたね、律。」
佳奏が言う。確かに、佳奏の鼻が真っ赤だ。
「そうだな。はい、上着。寒いんだろ、これ着ろよ。」
ちょっとぶかぶかだけど、丁度いいよな。そう思って俺に、佳奏はぶんぶん首を振って上着を返した。
「えっ、そんな、わ、悪いから!!」
「着ろよ、寒いんだろ。」
「で、でもっ!」
あたふたする佳奏に、無理やり上着をかぶせて、よし、これでオッケーだな。そう安堵したのもつかの間、あとちょっとで目がくっつくくらいの、至近距離・・・!
「・・・・ッ」
佳奏は、耳も顔も真っ赤にしてうつむいた。
「い、行くか、佳奏。」
「うん・・・。」
なんでだろうか。もう少し、至近距離でもよかったような・・・い、いやなんでそう思ったんだろ・・・ま、と、とにかくいくか。そう思い、俺は自然と佳奏の冷たい手を握り返していた。まるで、小さいときからずっとやっているように、自然に。
🎶
「そう、そこで、こうやってホイップを混ぜる。」
「こ、こう?」
「そう。それで、ほら!できたよ。」
「飾りつけの買い出しできたよ~。」
「ありがと、鈴胡。」
いま私たちはケーキ作り真っただ中!もうスポンジもできたし、クリームも完成!鈴胡がずっと買い出し行ってってきてくれたおかげでもうすぐ完成なんだ。嬉しさでるんるんした。音香も嬉しそう。
「うわっ!!」
すると突然、音香がホイップが入ったボールを投げた!?私のとこ近づいてくる!!
「え、、、」
途端、何かに躓いて、バタンっと倒れた。けど、あれ?なんだか私に覆いがかけられているような・・・。おそるおそる目を開けると・・・
「う、うわっ!鈴胡!?」
「ナイスキャッチ~。だいじょぶか?絃葉。」
こ、これってゆ、床ドン⁉や、やばい、、、何か言わなきゃ何か言わなきゃ!
「あ、ありがと。鈴胡。」
「いいよ、別に。それより、ケガしてないかチェックしないと。」
顔を間近で見てくる鈴胡。うわぁ~っ、なんかもうヤダ!!
「二人とも、仲いいねぇ。けど、絃葉や佳奏は渡さないよ~っ!」
「渡さないって、どういう意味だよ。それより、音香気をつけろよ。」
「はぁ~い。」
てへっと舌を出す音香。そして、私にグッドをしてきた。もしかして、あれわざとやったの!?私はなにもしらない鈴胡をただただ見つめることしかできなかった・・・・。
「これで全員集まったな。」
「「「「うん!」」」」
ケーキも持ったし、プレゼントも。私たちの家は全員マンションだから、そのまま弓弦の家、506番に向かう。なんと、カンシタメンバーの部屋は隣同士!だから、いつもこうやってすぐ集められる、最高の場所なんだ。
ピロリン、ピーンポーン
まぬけっていうか、なんていうか。そんな感じの音が、私たちの間に流れる。
「はーい、、って、みんな!?」
「「「「「誕生日おめでと!弓弦!!」」」」」
「あ、ありがとう。みんな・・・。」
「はい、これみんなからのプレゼント!弓弦が欲しいっていってたの自然に聞いてたから、多分ほしいのだよ!!」
多分って、、またあいまいな・・・。
「うわぁ。ありがとう!」
みんながにこにこしてると・・・えっ!あっ!!
ニャ!!
チャンス到来とばかりに、弓弦の猫が逃げた!!
「あ、おーい待って!!クロ~!!」
「ていうか、弓弦、猫飼ってたのぉ?」
「うん、そう!!とにかく、早く追いかけなくちゃ!!」
私たちが追いかけてると、、、あれ、誰か人がいる⁉
「ほっ、よっと。猫GET~。」
「お前、よくそんな軽々とゲットできるよな。」
「しゃぁねぇよなぁ。あたしら、犬とか猫とかウロチョロいる場で活動してるもんなぁ。」
「ま、言うてそんなには活動してないけどな。」
いるのは、、、4人の人!?でもこの声、聞き覚えがあるような・・・?
「あ、ありがとうございます。僕の猫がごめんなさい。」
弓弦がお礼をしながら、猫を受け取った。
「別に、いいよ。君は、カンシタメンバーの一人だね?」
「な、なんで俺らのことを・・・・。」
律がすかさずいう。あ、なんか顔が見えてきた・・・!
「僕たちから紹介しようか。」
「俺と、」「あたしと、」「僕で、、、、」
「「「ロシハートッ!!」」」
「ろし、はーと?」
鈴胡が本気で誰かを特定しようとしてる。でもその前に、私がわかっちゃった!!
「今話題の、歌い手メンバーだよ!!ロシハートは私達カンシタをよく話題に出すの!!ロシハートのおかげで私達のリスナーが増えたのも過言じゃないわ!!」
私が一気にまくしたてると、リーダーの、タキシードを着た・・・・白衣黒鈴がいた。
「よく知ってるね、絃葉さん。僕は白衣黒鈴。白衣鈴胡と生き別れの者だ。僕は、カンシタに宣戦布告をしに来た。」
「え、僕と、、、生き別れ?」
次回予告!
絃葉 「最後まで見てくれてありがとう!カンシタは#4に続くよ!!」
鈴胡 「生き別れ・・・・どういうことだろう・・・?」
律 「双子だったのか?鈴胡って。」
音香 「それに、カンシタメンバーの本名を知ってるなんて、す、ストーカーだったりして・・・。」
弓弦 「こ、怖いこと言わないで、次回予告だよ!!」
佳奏 「え、えーと、ロシハートの宣戦布告で、急遽ライブをすることになったカンシタメンバー。もし、ロシハートが勝ったら鈴胡がロシハートのメンバーとしてカンシタを脱退しちゃう!?」
律 「もし、カンシタメンバーが勝ったら、大手歌い手事務所に無料所属が可能になる!!」
音香 「絶対に勝つために、絃葉や佳奏が尽力するが・・・!」
鈴胡 「僕はカンシタメンバーを脱退したくないんだけどな・・・。」
弓弦 「ロシハートに負けちゃったらどうしよう・・・。」
絃葉 「みんな!そんな弱気になっちゃだめだよ!!ほら、みんなで掛け声しよう!」
佳奏 「そ、そうだよね!!!カンシタ~ッ、」
五人 「ファイ、オーッ!!!」
続く!!
- Re: カンシタ! ~音楽と元気な恋愛友情物語!~ ( No.1 )
- 日時: 2022/11/12 08:09
- 名前: ぷちとまと。 (ID: rdX62NDu)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
思い出の佳奏と絃葉幼少期。
私は佳奏!小6のカンシタメンバーのリーダー。今私たちはすっごいタイヘンな時期なんだ・・・!
カンシタは6人でギリギリ成り立っている歌い手グループ。だから、一人でも抜けちゃうとたぶん一気に人気も落ちる。それに、私達は親友同士だから、もうこれ以上少なくしたくないんだ。じゃないと、もうみんなに笑顔になれなくなっちゃう・・・。それぐらいに、私達一人一人は大切な存在なんだ。
だけど、そうなる可能性になる山が来たんだ!まだ謎なんだけど、今世界的人気を誇るロシハートのリーダー、黒鈴が、私達カンシタメンバーの一人、鈴胡を狙っているんだ。なにせ、黒鈴と鈴胡は生き別れの人物らしく、ロシハートの活動を続けるずっと前から鈴胡のことを探していたらしい。宣戦布告してきた日はびっくりとショックで心が沈んでたけど、大事なメンバーが狙われるんだ、しょうがない、頑張ろう!って活気を入れたら、自然とできる!って思えるようになっちゃった。しかも、カンシタ初のコラボで、しかもな、なんとロシハートを入れるからあの武道館でライブをすることになったんだ・・・。成功すれば大手事務所の無料所属が可能だし、一気にお客さんも増えると思う。だから、私達も頑張るんだっ!そう自分に改めて活気を入れていると私の親友でありメンバーの一人、絃葉も懸命に頑張っていた。ふと思えば、こんなに大変なの、立ち上げてからすぐの時かな・・・。私は作業をしながら、絃葉との小さいころを思い出していた・・・。
「やっぱり、あたしはリンがいいなぁ。名前の通り凛としてるし、歌かっこいいし。副リーダーだし!!」
「え~、私はカンちゃんがいいよ~、明るいし、雑誌の「ribbon」にも出てるし、可愛いし!」
私達が4年生の、5月あたり。幼稚園から一緒に登校しているのは、今も昔も変わってなくて。6年になった今も、カンシタメンバー、つまり私、律、音香、弓弦、鈴胡、そして絃葉で帰ってるんだ。4年生の時は、絃葉の聴いてみなよ!っていう紹介もあって、私と絃葉は3年生の時、「サンシャインガールズ!」っていうアイドルグループにめちゃめちゃハマってたんだ。そしてこのアイドル、「サンシャインガールズ」がカンシタ!を立ち上げるキッカケになったんだ。そしてもう一つ、キッカケがあるの。それは、ある日私達がいつものように登校して音楽の授業を受けていた。すると、音楽の優しい先生が私たちのことをとても評価していたの。
「あなたたち、とってもいい歌声ね。綺麗。もしかしたらアイドルになれるくらいよ。」
多分アイドルになれるっていうのはお世辞だと思うんだけど。当時の私はめちゃ喜んだ。それに絃葉も。それで、私思い立ったんだ。その日の帰り道、私は絃葉に切り出した。
「絃葉。」
「ん、何?どした?つまんなくなっちゃったの?」
「う、ううん。違うの、えっとね・・・。」
この切り出しが、私達を変えるキッカケになったのは、4年生の時思いもしなかった・・・!
#4 後編に続く
- Re: カンシタ! ~音楽と元気な恋愛友情物語!~ ( No.2 )
- 日時: 2022/11/21 06:53
- 名前: ぷちとまと。 (ID: rdX62NDu)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「そのね・・・。」
「もしかして、男子、佳奏が可愛いからいじめてんの!?許せない!あたし、今すぐ律や鈴胡に相談してくるわ!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
思いでの佳奏と絃葉幼少期。後編
早合点した絃葉に、私はすかさず待って!!といつもよりはだいぶ大きな声で言った。
「…違うの?嘘つかなくていいんだからね。」
「いや、ほんとに違うの。だからね、その…その…私、サンシャインガールズみたいに、歌って皆を元気づけたいのっ!!」
「……?」
今まで鋭い目つきだった絃葉が、急に穏やかな目に、とても大きい瞳の、可愛い女の子に戻った。
「え?あ、‥‥うん、うん!!いいね、それ!いじめられてんのかと思って、びっくりしたけど私、やっぱり佳奏の考え好きだよ!」
「あ、ありはとお…。」
急に抱かれてびっくりしてる私をよそに、絃葉は一気に言った。
「よし、善は急げよ!私のおうち、お父さんが楽器のスペシャリストだから楽器いっぱい持ってるし、お母さんシンガーソングライターだから録音とか持ってるかも…!行こう!あ、もちろん防音シートは貼ってあるから!」
いくらなんでも、都合がよすぎる。絃葉のおうちってお金持ってるなぁ・・・。そう思いながら、私は絃葉の腕に引っ張られ、寄り道ならぬ、寄り家しに言った。
「おじゃましまーす・・・。」
「ただいまっ!ママ~、佳奏が来たよ~。久しぶりに会いたいって言ってたもんね。」
「あら~、いらっしゃいいらっしゃい。お菓子丁度できたから食べていきなさい、佳奏ちゃん。」
「ありがとうございますっ、おばちゃん。」
すっごく丁寧に焼いてある、楽器型のクッキー。ここ、楽器の物しか出てこないのかな…と案じていると、やはり一緒に置かれたコーンスープのでかいスナック?みたいなのもギター型。このお母さん器用すぎる、っていう気持ちと楽器の物しか出てこないんだ…っていう気持ちが半々だけど、正直ここまで良くしてくれるとは‥‥さすが、親友。そう思ってると絃葉がクッキーを一口食べてから切り出した。
「あのね、ママ。私達サンシャインガールズみたいになって、皆にお母さんたちみたいに歌を届けたいの。」
サンシャインガールズみたいに、ママみたいに。その一言一言が絃葉がどれだけ音楽が好きなのか、またいろんな人を元気づけたいっていう気持ちが痛いほどわかった。
「よろしくお願いします、おばちゃん。私達に、録音のマイクと楽器をください!!私は電子ピアノできるし、ベースは絃葉ちゃんがやってくれます!できます!!」
私達がいきなり切り出した話に、おばちゃんは戸惑いつつも、寂しそうな目で笑って、沈黙した。一息おいてから、言ったのは…。
「あのね、二人とも。元気づけるっていうのはいいことだけれど、サンシャインガールズよりあなた達はずっと年下だし、事務所も応募しないといけないし、なにより費用がかかりすぎるのよ。とてもじゃないけど、そんなことはできないと思うの。ごめんね、気持ちだけ受け取っとくわ。」
反対だった。確かに、そりゃそうだ。そりゃそうだよ。無理なものは無理。そうやって生きてきたはずなのに、教えられてきたはずなのに、優しく見つめるおばちゃんの顔は今は悪魔の笑い顔に見える。やめろ、お前らにはできない。そうやって今にも言いそうだ。私はあきらめようと思い、絃葉にありがとうと言おうとしたとき、絃葉が言った。握った拳を震わせながら。
「じゃあ、なんで?やってみないとわかんないって言ってたじゃん!だめじゃないって言ってたじゃん!それなのに、それなのにっ!あたしはあたしの好きなことしていいの!事務所もお父さんのところでやるし、費用だって自分でできる!なんだって、なんだってよ!だから、いいよって言ってよ!お母さんは!やってるじゃん!お母さんは…」
「だからって、可愛い娘にこんな道歩ませたくないの!!私だって…好きなことをしてきた。させてきた!!けどね、無理なの。無理だよ・・・。だから諦めて。私だってこれを望んでないのに、好きなことしただけなのに、こうなってしまったんだから。‥‥‥‥‥‥ごめんね、おばちゃんちょっと疲れちゃった。佳奏ちゃん。ごめんね、クッキー全部食べたらおうち帰っていいからね。」
そういうと、おばちゃんはふすまをバタンと閉め、赤くなってしまった目をつぶって、横になっている・・・。そんな気がした。私は当時、どうすればいいのかわからなくなって。だって、おばちゃんはほっといていいの?絃葉を。私はどうすればいいの?帰るの?帰って、何を言うの?遊んでたって…嘘つくの?
「絃葉。大丈夫?大丈夫…じゃないよね。」
「…‥‥私だって、好きなことしたいのに…私は「私」でママは「ママ」なのに…。失敗するかわからないのに…。」
ズビッと鼻水をすすった絃葉に、私はこう質問したんだ。
「お母さん、なんかあったの?」
すると、絃葉はおばちゃんのシンガーソングライター活動を辞めた、その理由とこれからについて聞いた。
「ママは、あの日いつも通り歌って活動していたんだ。みんなに笑顔を届けるために。‥‥‥‥‥けどね、それ、5人組に不良に壊されたんだ。」
「ありがとうございました~!!私…kindnessで「夢」でした~。今日は私のライブに来てくださりありがとうございました!」
たくさんの観客に、たくさんの笑顔。3歳4歳だった絃葉と佳奏は、ママの歌よりも、観客の人たちの笑顔を気にしていた。そんな時だった。あの人たちのせいで、壊されたママの幸せは。
「だっせー。お前、kindnessだっけ?本名とかダサすぎるし歌詞もダサすぎ。俺のほうがまだうまいのできると思いまーす。」
大声で言うその人たちに、kindnessことママ以外全員戸惑った。
「それなー。だって本名、異型玻名城だぜ?意味わかんねぇ名前。どいうことだよ、玻名城ってよぉ。玻名城って三文字で書くって、もうキラキラネームじゃねぇか。」
「何それウケるwwwwwwwwww」
その4人組を除く観客が、ほんとに?という目でママを見つめていた。でも、物心ついたばかりの私たちはどうすればいいのかわからなくて、パパやママを見つめたけど、今はあの人たちを刺激しないほうがいいってこそこそ退場したんだ。だからそれ以上は覚えてない。けれど、帰りの電車でパパのスマホを借りて動画を見ていた時、メールが届いてて、それをちらっとみたら「私、やめるわ。シンガーソングライター。今までアンチいたから慣れてたけど、もう限界。無理。あ、このことは絃葉にはまだ内緒ね。」と。本が大好きだった私はその漢字たちをすぐに解読し、真っ青になった。そして思ったのだ。‥‥私にできることはなかったのだろうか。と。
「そうだったんだ‥‥。」
全然、知らなった。私、その頃の記憶あいまいだから全然覚えてなかった。そっか、あの4人組が‥。
「でもね、私はそれでもやるの。うるさいこと言ってるやつにはさらにうるさいこと言ってやる!っていう乗りでね。…‥‥けど、それより私、そういう人たちにも元気づけたいって思っちゃったんだ。綺麗ごとかもしれないけど、そういう人たちこそ、それなりのケアと、元気を与えてあげないとダメなんじゃないかって思って。」
「確かに、そうかも。‥‥‥うん。私だって、私だって!できるよ、やれる!そういう人たちを負かすぐらいに元気にしてやって、ありがとうって、笑顔がいっぱいにしてやるんだ!!」
私達はがぜんやる気に満ちて。クッキーも全部食べ終わるころには、時計は4時半になったことを告げていた。
「ダメかもだけど、私諦めないから。だから、だからね!私達でやろう、佳奏!」
「もちろんだよ、絃葉!!」
じゃあね、そう言おうとした私に、髪をなでる大きなおばちゃんの手があった。見れば、絃葉も髪がぼさぼさだ。
「ごめんね、絃葉。佳奏ちゃん。あなた達見くびってたわ。あの人たちを元気づけるくらい、いい歌うたいたいのね。」
「ぜ、全部聞いてたの、ママ!?」
びっくりする絃葉に、おばちゃんはぺろっと舌を出した。
「まあね。寝ようと思ってもなかなか寝れなくて。けど、丁度いい宣言が聞けたわ。‥‥よし、決めた!あなたたち、全部使っていいわよ!!この家にあるもの全部!」
「いいの!?」「いいんですか!?」
私達の表情が一気に笑顔になる。けど、おばちゃんは最後にアニメのラスボス感満載の不敵の笑みで言った。
「た~だ~し!最低でも4人ぐらい連れてくること!じゃないと分担もできないよ!!」
翌年、私と絃葉、律、鈴胡、弓弦、音香でカンシタ!を結成したのは言うまでもない。今もこれからも、あのおばちゃんの言ったことを大事にして活動していけたら。そう思った私と…絃葉であった。
長くなってしまいスミマセン!ということでこんとまと~♪ぷちとまと。です!あの…最後に一言だけでも…(((おい 私は今、天才的シンガーソングライターのぷれさんと共に、瑠璃色楽曲隊という音楽活動をしています!カンシタメンバーと同じだね!ちなみに!私が作曲し、ぷれさんが伴奏&歌う!そんな活動です!ちなみにその歌はトピアというカラオケアプリで配信中です!ぜひそちらもダウンロードを。よろしくね。そして、今我々は瑠璃色楽曲隊の応援隊を募集しています!総合掲示板の雑談枠に投稿してあると思うから、そこからぜひご参加を。見てくれた皆さん、ぜひ参加よろしくお願いします!!
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