コメディ・ライト小説(新)

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声を形にする君と音をカタチにする僕。【7】
日時: 2022/12/17 15:11
名前: 希空 (ID: 2r74csLN)

「そんな……ふうに私と出会ったんだ……」
一通り話し終わった希葉は、ふぅっと息を吐いて私を見つめた。
「――もちろん声も音も聞こえなかったけど、コメント欄に「声が綺麗」とか、「歌唱力やば!!」とかって書かれてたから、音を想像して聞いてたんだよね」
そっか、彼は彼なりに自分の楽しみ方を考えてたんだ。
自分でもうれしさがこみあげてきたのがわかった。
「――ありがとう」
「へへっ、どういたしましてっ」
小さくつぶやいた私のありがとうは希葉にはばれていたみたいだ。
嬉しそうにあがった口の端は、いたずらっ子な男子高校生だった。

もうすぐであたりが真っ暗になりそうで、私たちは「また、会えたら会おうね」と約束して別れた。
薄暗い帰り道をゆっくり歩いていると、ふいに声が聞こえた。
「う~ねっ!」
明るい声は軽い足音を鳴らして、そのまま私のもとにとびこんでくる。
「なんだ、麗桜れおか」
「え、「なんだ」って何!?」
私と違って、好奇心旺盛な麗桜は近所に迷惑なほど大きな声で話す。
ん~……、耳元で叫ぶのやめてもらって……
「ふふっごめんごめん、うるさかったんだね~」
案外人のことをよく見てる彼女はスッと声の大きさを縮めた。
まさに、クラスに時々いる手なぶりしてるはずなのに先生の話よく聞いてる感じの人……まさに麗桜だ。
「で、どうしたの?」
「あ~、なんかさっき同い年くらいの男の子が「これを渡してほしい」って頼んできたんだよね~」
そう言って、私に小さな紙きれを渡した。


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