コメディ・ライト小説(新)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

.°*・.夕空〜君の瞳に映るのは〜.・*°.
日時: 2023/12/29 03:45
名前: KAORI (ID: 7sIm71nw)

・*°:°.Prologue.°:°*・



茜色に輝く夕空の下。
あの日、君の優しい顔。笑った顔。新しい一面を知って‥‥

君に恋をしてるんだなって気づいたーーー。

だけど。

君の瞳に映るのは‥‥
あたしなんかじゃなくて、 別の人だったーーーーーー。


恋なんかしなければよかった。
好きだって‥‥気づかないままだったらよかったーーーーーー。

そしたら。

ずっと、 今のままの関係でいられて‥‥。
こんなに、 涙することなんかなかったのにーーーーーー。



.*・°.夕空〜君の瞳に映るのは〜.°・*.


更新start:2023.1.2


.*・°.目次.°・*.
登場人物紹介>>1
PAGE1:>>2 PAGE2>>3 PAGE3>>4 PAGE4>>5PAGE5>>6PAGE6>>7









Re: .°*・.夕空〜君の瞳に映るのは〜.・*°. ( No.1 )
日時: 2023/01/02 21:25
名前: KAORI (ID: XWWipvtL)

.*・°.登場人物紹介.°・*.


*春原 瑞稀*Sunohara Mizuki*高1
明るく人当たりの良い性格の16歳。電車内で偶然に知り合った七瀬涙の事が気になっている。

*七瀬 涙*Nanase Rui*高2
背が高く、顔立ちの整った瑞稀の一つ上の先輩。学年内でもトップレベルで異性から人気がある。

*香坂 朱莉*Kousaka Akari*高1
瑞稀とは小学生からずっと仲が良く親友的な存在。
小動物系の見た目で可愛く、男子生徒から人気がある。

*桜井 颯*Sakurai Hayate*高2
涙の親友。常に行動を共にする事が多い。見た目は無愛想だが根は優しい性格。

*山下 綾人*Yamashita Ayato*高1
瑞稀の幼馴染で同じクラス。軽音楽部に所属していて、ギターボーカルをしていることもあり、クラス内ではモテる。

Re: .°*・.夕空〜君の瞳に映るのは〜.・*°. ( No.2 )
日時: 2023/01/02 02:00
名前: KAORI (ID: XWWipvtL)

.°*・.PAGE1.・*°.〜出会い〜




ーーーー朝の満員電車の中。
7両目のドア付近にいつも寄りかかって立っている‥‥同じ制服を着ている男子生徒。

その彼は、いつもスマホをいじりながらAirPodsを耳に付けて、音楽を聴いている。

その横顔がとても綺麗でーーー。
思わず毎朝、見惚れてしまう。


話したこともない人なのに。
なぜか‥胸の高鳴りが止まらなくて。
この時はこれを恋と呼んで良いのか分からなくて‥
ただ、単純に横顔が好きなだけだと‥そう思っていた。


ーーー「次は夕日が丘‥夕日が丘‥」


降りる駅のアナウンスが聞こえハッとする。
慌てて座席から立ち、ドアの前まで小走りになる。

電車のドアが開き‥ホームへ降りて階段へと向かっている時だった。

「‥わっ‥」

乗り換える人もいたりとホーム内はごった返しに人がいて。
先を急ぐ人ばかりが多いのもあり、
誰かに体を押されてバランスを崩して転びそうになる。

「ーーーあぶねっ‥」

不意にそんな声が聞こえて。
あたしの体は予想とは裏腹に誰かに支えられる。

後ろを振り返ると。

ーーー先程まで見惚れていた‥彼がいた。



「‥‥あ‥ありがとう、 ございます」

あたしは‥目を合わせられなくて。
彼から視線を逸らし、小声でお礼をボソッと言う。

「いいえ〜。怪我とかないですか?大丈夫?」

彼は心配そうにあたしの顔をのぞきこんで‥優しい言葉をかけてくれる。

「いえっ‥支えてくれたおかげで怪我とかはないですっ!」

そう返すと。彼は安心したような顔をする。

「そっか。‥それならよかった」

正面から‥こんなに間近で彼の顔を見たのも‥ましてや会話をして声を聞いたのもこれが初めてだった。

「ーーーてか、その制服‥俺と同じですよね?何年生ですか?」

気さくに彼は話題を振ってくれる。
笑った顔も‥ときめいてしまう自分がいる。

「えと‥1年、です」

緊張しているからか‥スムーズに言葉が出なくて。
会話が下手になる。
そんなあたしとは正反対に彼は表情ひとつ変えずに会話を続けてくれる。

「マジかっ!後輩じゃん」
「え?‥何年生ですか?」
「この春から2年だよ〜!‥俺、七瀬涙。よろしくな」


ーーー七瀬、 涙‥先輩。




「‥‥春原‥瑞稀、 です」



これが‥‥



あたしと‥ 涙先輩との出会いだったーーー。










Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。