コメディ・ライト小説(新)
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- あなたに幸あれ【短編完結済】
- 日時: 2023/01/29 22:17
- 名前: 菖蒲 (ID: .WGhLPV.)
高校1年の冬。私はあなたに恋をした。弓に真摯に向き合う、その真っ直ぐな眼差しに。友達と会話するときに発せられる低く透き通って美しく魅了される声に。繊細な唇に。たまに寝癖のついた綺麗な黒髪に。体育館裏でこっそりとネコを愛でるその愛しい姿に。私は心を奪われた。愛して欲しい。でも、あなたは隣のクラス。私を知らない。そんな私は願う。
「あなたに幸あれ」
高校1年の冬。僕はあなたに恋をした。花に向き合うその真っ直ぐな眼差しに。楽しいときに発せられる鈴の音のような可愛らしい声に。桃色の唇に。ふんわりと癖毛だけど上品な茶色の髪に。たまに階段でこけそうになって誰も見ていないと思い一安心しているその愛くるしい姿に。私は心を奪われた。でも、あなたは隣のクラス。私を知らない。そんな僕は願う。
「あなたに幸あれ」
高校2年の夏。体育館裏のベンチに行くとあなたが仰向けですやすやと眠っていた。なんと愛くるしい姿であろう。愛おしい。愛おしい。そんな感情が溢れ出してきた。神様、今日くらい許してねと、そっと彼のおでこにキスをした。でも、あなたは気付かない。そんな私は今日も願う。
「あなたに幸あれ」
高校2年の夏。図書室に行くとあなたがすやすやと本を置いたままで寝ていた。なんと愛くるしい姿であろう。愛おしい。愛おしい。そんな感情が溢れ出してきた。神様、今日くらい許してと、そっと彼女のおでこにキスをした。でも、あなたは気付かない。そんな僕は今日も願う。
「あなたに幸あれ」
高校2年の秋。キスをした償いにでもと、生徒会の副会長に立候補した。私の学校では、選挙は候補者が一名の時だけ、そのまま決まる。でも、生徒会が始めればもう彼には会えない。そんな私は今日も願う。
「あなたに幸あれ」
高校2年の秋。キスをした償いにでもと、生徒会の会長に立候補者した。僕の学校では、選挙の立候補者が一名の時だけ、そのまま決まる。でも、生徒会が始まればもう彼女には会えない。そんな僕は今日も願う。
「あなたに幸あれ」
高校2年の冬。無事に?生徒会に入った。今日は顔合わせの日だ。この扉を開けたら彼を忘れよう。さようなら。さようなら。そんな私は最後に願う。
「あなたに幸あれ」
高校2年の冬。無事に?生徒会に入った。今日は顔合わせの日だ。僕は会長なので一番乗りだ。この扉が開いたら彼女を忘れよう。そんな僕は最後に願う。
「あなたに幸あれ」
おかしい。なんで彼がここにいるの。
おかしい。なんで彼女がここにいるんだ。
忘れようとしていたのに。これは運命かしら。神様のイタズラかしら。
忘れようとしていたのに。これは運命か。神様のイタズラか。
心臓がはち切れそうだ…。あれ…彼の手が震えている…?
心臓がはち切れそうだ…。あれ…彼女の手が震えている…?
私の手も震えている…?
僕の手も震えている…?
深呼吸しょう。笑顔で「こんにちは」よ。
深呼吸しょう。笑顔で「こんにちは」だ。
「「ずっと好きでした」」
言ってしまった。押さえられなかった。でも、嘘でしょう?なんで彼も…。
言ってしまった。押さえられなかった。でも、嘘だろう?なんで彼女も…。
ーーーーーーー
彼と話をした。お互い様だった。不思議な感覚がした。
彼女と話をした。お互い様だった。不思議な感覚がした。
でも、嬉しい。幸せだ。
でも、喜ばしい。笑みが溢れる。
この幸せが続くように、私は願う。
この幸せが続くように、僕は願う。
「「私たちに幸あれ」」
~END~
- Re: あなたに幸あれ【短編完結済】 ( No.1 )
- 日時: 2023/01/29 22:41
- 名前: 菖蒲 (ID: .WGhLPV.)
こんにちは!作者の菖蒲です!みなさんに一つ、謝らなくてはならないことがあります…。実は…この小説、完結し「忘れていた」のです…。今、作者は大事な試験に向けて勉強中で、休憩として書いたのがこの作品。「やった~!書き終わった~。寝よう(-_-)zzz」と確認もせず寝て、その後確認したらただのポエム…。なんじゃこりゃ?と思った方もいるかもしれません。とりあえず、サクッと終わらせるのでご了承下さい。「四季ヶ丘で寮生活始めます!」の方は、試験が終わり次第(今年の四月くらい)から続きを書く予定です。楽しみに待っていて下さい(`・ω・´)それでは、どうぞ!!
あっ…珍しく姉さんの部屋の鍵あいてるやん~入ってみよ~。ん?このノートはなんだ?姉さんみたいなキャラと誰かの恋愛小説…?いやポエム…!?うわ…姉さん、こんな趣味あったんだ…。んん?この相手ってうちの部活の柊先輩みたいじゃん…。姉さん、柊先輩のこと好きなんかいな…。あ、やばっ階段の足音…。「ちょっと、あずさ!なんで私の部屋に入ってru…って!そのノート読んだの!?恥ずっどうしよっっ」「姉さん落ち着いて…、姉さんが柊先輩のこと好きなのみんなには黙っとくから」「…!?なんであずさは察しが良いのよぉ~。たぶん、柊くんは私のこと好きじゃないし…。絶対に内緒ね?分かった??」「う、うん。」「ほ、ほら、部屋から出なさい!」「ごめんなさーいー」ふぅ…。姉さん、正直すぎる。普通そこは隠すのに。しかも鈍感。柊先輩、姉さんのことめっちゃくちゃ好きで、この前も「花園めるさん、きみのお姉さんのあずささんのことが好きなんだけど、相談にのってくれる?」って部活の後に度直球に聞いてきたし。同級生でそれぞれ姉さんは華道部、柊先輩は弓道部の部長でお似合いだし。よし決めた!うちが2人を1ヶ月でくっつける!よっしゃ~やったるで~。今日から花園めるの『あなた「方」に幸あれ大作戦』スタートだ~!!!!
そしてこの内容が上のノートの内容なのでしたとさ。
今度こそこのお話は…~END~
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