コメディ・ライト小説(新)
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- 僕らの恋物語【プロローグ】
- 日時: 2023/01/26 21:29
- 名前: R (ID: .JbKK/Zg)
僕の名前は与咲美桜。EK学園に通っている。僕の通ってるこの学園は、有数の名家や大金持ちが通っている。だから、一般家庭で産まれて育った僕はいつも、この学園で孤立している。 キーンコーンカーンコーン やっと、下校のチャイムが鳴った。こんな所にずっといたら、僕までお嬢様になっちゃうや。僕はカバンを片して、誰よりも早く教室を出た。だって、早く出ないとあいつらが…。「キャーーーーーー!!!」「生徒会様よーーーーー!!」うわ、もっと早く出れば良かった。こいつらが出てくると厄介なんだよな…。「キャーーーーーー!!」にしてもうるさくない?そんなに叫ばなくてもいいと思うんですけれど。うわあ、堂々と廊下の真ん中歩いてやがる。もしかして、ナルシスト集団?…あー早く帰りたい。女子集まりすぎだよ。僕も女子ですけれども。僕は人混みの中、ひっそりと家へ帰った。「ただいまー」ドアを開け、大声で叫ぶ。…あれ?いつもなら、母さんが「お帰り」って言ってくれるのに。「母さん?」返事がない。何かがおかしい。そう思って僕はリビングへと駆けていった。「え?」ドアの先には、倒れた母さんがいた。「母さん?母さん!?」体を揺すっても、目を開けてくれない。「あ、き、救急車、何番だっけ。」焦りと驚きで、まともにタップができない。「119…。」やっと押せて、コールができた。「もしもし…。」「あ、あの、母さんが、母さんが倒れてて…。」「た、助けてください…。」そう言って、電話を切った。 ピーポーピーポー 救急車が迎えに来てくれた。
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あれから僕と母さんは救急車で病院へと運ばれた。「与咲さん、お母様がお目覚めになられました」…良かった。病室のドアを開けると、いつもの元気な母さんがいた。「母さん、体は大丈夫?」「ええ、美桜ありがとうね」「当然の事だよ!!」「ふふ、そうかしら」そんな何気ない会話をしていたら、お医者さんに声をかけられた。「おそらく与咲様はストレスで倒れてしまったのでしょう。今は元気ですが、また倒れる可能性がありますので、しばらく入院していた方がよろしいと思います」入院…って事は、これから僕は、家でも一人になるのか。「…そうですか」「ご決断されたら、またお呼びください」そう言って、病室を出ていった。母さんは、何やら悩んでいるようで、静かだ。僕、スクランブルエッグしか作れないな~…。「そうだ!!」「うおっ、急にどうしたの」「私はしばらく入院するわ!」ああ、やっぱり僕は一人になるのかな。でも、母さんの体が一番だからな。「でも、美桜は心配なのよ、スクランブルエッグしか食べれないじゃない」あっ、母さんもそう思ってたんだ。「だから、シャアハウスしてもらえば良いのよ」「シェアハウス…?」「学園の裏門の近くに、おっきい家があるでしょ?あそこ一応、シャアハウスなのよ」「ほえー、知らなかった」「だから、そこに住むのよ!!」「えっ、いやいや、そんな急に良いの?」あっちの人がどう思うか分からないし。「私が話をつけとくわ、あと、美桜にも友達を作って欲しいしね」なんて良い人なんだ…。離婚した父さんの気持ちがわからないな。「母さん、僕シェアハウスするよ!」これから僕の新たな人生の始まりだ!!