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コメディ・ライト小説(新)
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- 黒雪姫ものがたり
- 日時: 2023/03/05 16:21
- 名前: 鏡花 (ID: 0.f4Pw3t)
耳もとで、声が聞こえる。
「…だか……………あ…ってんの!」
「えーー……………すか…………」
あなたたちは、だれ?
「…フ………………」
「あぁぁぁぁぁぁ!!!」
低い、叫び声が耳に入ってくる。かと思ったら。
ビシャァっ
「うわああァァっつーう!?」
アッツい!!
わたしは勢いよくはねおきた。え何!?
見ると,わたしが着ていた制服に、茶色いシミができている。
「この子が新しい部下ね」
向かい側に、知らない女の人が座っている。その人だけではなかった。机の上には黒猫が。となりには赤髪の男の子。金髪の男の子と茶髪の女の子もいる。
もう一人の女の人はあわわわわーと言いながらわたしの制服を拭いてくれた。
みんな美形で豪華な服を着ていて、思わずオーラにたじろぐ。
「やーっと起きたか亅
「えっとあの…ここって…」
部屋をぐるりと見渡す。
赤いカーペットの上には金ピカの机や椅子。天井にはシャンデリアがぶらさがっている。鎧がたくさん置いてあるのも気になった。
ん、と赤髪の男の子が答えた。
「白雪姫ワールドの、黒雪城だぜ」
……これはきっと夢だ。わたしはそう思うことにした。
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