コメディ・ライト小説(新)
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- 舞台ウラにも脚本を
- 日時: 2023/04/27 07:49
- 名前: 鏡花 (ID: SzPG2ZN6)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13665
プロローグ
『あたしは推しに救われました。
やる気の出ないとき。寂しいとき。悩んでいるとき。
その人は実在しないけど、すっごく感謝しているんです。
あたしが今ここにいるのも、推しのおかげ。そう言っても過言ではないでしょう。
あたしが漫画を読んでいたり、テレビを見ていると"勉強しろよ"と思うかもしれません。
しかし!推しは尊いのですっ!!!』
[主な登場人物]
依桜
小6のヲタク少女。見た目はいいのに性格のせいで周りから引かれている。敬語。
律希
マンガの中の天才暗殺者。依桜の推しの一人。
ファンの間から"りっきー"と呼ばれる。
蓮
依桜の兄。中1のオタク少年。依桜と同じく見た目はいいが………。
〔目次〕
#1「東雲依桜にも大賞を」>>1
#2「中二病にも生きがいを」>>2
- Re: 舞台ウラにも脚本を#1「東雲依桜にも大賞を」 ( No.1 )
- 日時: 2023/04/29 12:29
- 名前: 鏡花 (ID: SzPG2ZN6)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13665
「大賞は……」
弾けるように、会場に金色の明かりが灯る。
「東雲依桜さんの『推し』に決定いたしました!」
歓声が上がった。
興奮の声や、不満げな声。
しかし、その中にも一人だけ、なんの声もあげない少女がいた。それが、後に世界中に混乱をもたらす___東雲依桜。
□依桜side□
何だか、よく分からないままここへ連れて来られました。
何だか、よく分からないまま歓声が巻き起こりました。
えぇぇっと……。どういう状況でしょうか。
「おい依桜、壇上に上がらないと」
「ほう……? 何故に?」
「いいから、行けっ」
兄様に背中を押されます。全く、強引です。
痛い痛い会場中の視線を集めながら、壇上へ向かいます。
「東雲さん、ご受賞おめでとうございます」
じゅしょう……呪師ょう?
「こちら、記念品です」
呪師になったのでしょうか、私。全く意味不明ですが、看板を渡されました。
ほう、ここに金額がかいてあるのですか。ちゃんと現金はもらえるのでしょうね。
「えぇ、今回の作品は、ですね」
いがぐり頭の、長くなりそうな話が始まってしまいました。あぁ、寝てしまいそうです。
「東雲さんの思いが強くあらわれ……」
はやくしないとアニメが始まってしまいます。
ちらり、兄様の方を向きました。おっと、何かを言っております。あ、え、お、う、え。残念ながら、私には口の形を読み取ることは不可能です。
私は頬を、パァンッと叩きました。
もちろんそれは、愉悦の妄想世界へと潜り込むためです。
【挨拶的な】
きゃっ、恥ずかしいっ!((
最初の頃、暇人だから投稿できるとドヤっていた鏡花はどこへやら。
もう少し真面目に、書きます。次はきっと、きっと、きっと、大丈夫です。
次回もお楽しみに。
- Re: 舞台ウラにも脚本を#2「中二病にも生きがいを」 ( No.2 )
- 日時: 2023/04/27 07:52
- 名前: 鏡花 (ID: SzPG2ZN6)
呪師ょう式…じゃない、授賞式が終わったあとのこと。
私は玄関に駆け込みました。
「帰宅ですぅっ」
「ただいま」
玄関で張り上げた声が、そのまま空気に溶けていきます。返事はないです。
そりゃあ、そうです。家には親がいません。
「兄様、30分からですよね」
「ああ、そうだ」
あと5分ほどですね。
私の生きがい……。
___アニメ『転生したらどうなるのか』の最終回までっ!
私はぎゅっと漫画を胸に抱きました。アニメを見てから漫画、と順番が決まっているのです。
兄様には呆れた目で見られます、が。
ヲタクの事情でございます。
「はぁ、もうすぐです……っ」
「それより宿題はやったのか」
ぐは。
「ええ、やりましたとも。ヲタクとして Of course」
「意味が分からねぇ……。嘘はやめろ」
「兄様は私のことを信じてはくれないのですね……っ!ああ、私には味方がいない……。」
「やめろ中二病!」
ごじゅうなな、ごじゅうはち、ごじゅうきゅう、27分……。
秒針と一緒に、どくんどくん、私の心臓も高鳴ります。
「あぁぁっ!?これ、お前のワークだろ!」
「That’s right 。……あ、違います」
「おいおいおい、そこ座れよ」
いつものやり取りをして、時間が過ぎていきます。
そして。
「この後は!大人気アニメ、『転生したらどうなるのか』最終回です!主人公・翔と、裏切り者・律希の運命やいかに!?」
明るいニュースキャスターの声がテレビから流れてくる。
……りっきー様が勝つに決まっています!
私はテレビに張り付きました。
りっきー様の勝利の姿を、一秒たりとも見逃してはなりません。
後に、
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
声にならない叫び声があがると知らずに……。【続く】
- Re: 舞台ウラにも脚本を ( No.3 )
- 日時: 2023/05/04 07:55
- 名前: 鏡花 (ID: SzPG2ZN6)
[作者から]
すみません。ファンタジー系になる気がしてきました。
もう少し考えるので、一旦ロックです。近々新作も出そうと思います。
すみませんでした。
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