コメディ・ライト小説(新)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- TWICEに憧れてK-POPアイドル目指します。第1章完結編
- 日時: 2023/04/30 17:30
- 名前: みるく (ID: 2MYnw2hS)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ーTWICEは本当にすごいと思う。メンバー全員仲いいし、ダンスのシンクロ率もよく見るとあまり誤差ないし歌うまいし…本当に憧れる。でも私とTWICEは会えないのだから…ー
春の風が吹く4月。中学生になった私・島崎 奈弥(しまざき なや)は教室に入った。
「おはよー…」
もちろん返事はなかった。理由もわかってるの。TWICEにハマった7月19日。その日にハードディスクに偶然入ってたTWICEが出てる歌番組を見てみて一発でハマったの。なにわ男子にしか興味がなかった私の気持ちを変えさせたTWICEはやっぱりすごいな…
でもその日からTWICEのことしか考えられなくなった私は友達の誘いをすべて断ってTWICEを見まくって成績もぐっと落ちた。親からもTWICEを推すのを反対され、本当にTWICEファン、ONCEでいられなくなるんじゃないかって思ってしまう。
そんな中嫌なことを考えて暗い気持ちで始まったと思った時に1人の子が話しかけてきた。
「ねえねえ、何してるのー?」
「え…私ですか?」
「そうだよ〜!」
「ちょっと…ね?」
「?まぁ、いいや、名前教えて!友達なろ!」
「えっ!?」
いやマジでどういうこと?急に友達できるとか、私の中学生プランに入ってないんだが!?これは…夢?夢なのか?
「島崎…奈弥です」
「奈弥ちゃん?私は心愛!清水心愛だよ!」
「心愛ちゃん?」
「そうだよ〜!奈弥…なーたんって呼んでもいい!?」
「なーたん!?」
いやTWICEのミナの「みーたん」とかサナの「さーたん」感覚で呼ばれるってこと!?
「いや…」
「嫌だった!?ごめんね!」
「嫌じゃない!」
「良かった〜!」
なーたん…少し呼び名TWICEに似てていいかも…心愛ちゃんセンスある?
「思えば好きな芸能人とかいるの!?」
え!?待って待って待って!ここで「TWICE」って答えたらせっかくできた友達が少なくなるかも!でもTWICE好きなのは事実だしはっきり言う…でももう小学生の時みたいになりたくないしなぁ〜…でも心愛ちゃんもTWICE好きかもしれないし勇気を出して言ってみるか!
「TWICEが…好き」
「TWICE!?私も!推し誰!?」
「サナ!」
「私はモモ!ももりーん!」
よかった…心愛ちゃんTWICE好きだった〜!中学入学早々ONCE友達できるとか嬉しすぎる〜!
「これからONCE友達としてよろしくね!」
「うん!」
いつか親友になれるかな…?
そして入学式が終わって翌日。今日も朝イチに心愛ちゃんが話しかけてくれた。
「なーたん!」
「心愛ちゃん…」
教室に入ったら心愛ちゃんはクラスの人気者になっていた。マンガとかで読んだことがあるんだけどこういうのは中心人物がぼっちに話しかけに行ってそこからいじめられるやつ。嫌な予感がする。
「知ってる!?近くでアイドルオーディションするって!しかも主催はTWICEの事務所のJYPだって!」
「JYP!?」
JYPはTWICEやNiziUの所属事務所。あの有名な事務所がオーディションか…
「なーたんかわいいし一度やってみたら!?」
「えっ!?」
「人生何事も挑戦!」
「私可愛くないしONCE歴まだ9ヶ月の新米だし韓国語だって全然話せないし読めないよ…」
「勉強は私もする!TWICEの曲、何言ってるか意味不明だし!」
「だけど私可愛くないしスタイルも良くないよ!?」
「なーたん知らないの?TWICEのSIXTEEN時代。みんな丸かったじゃん!」
「確かに…」
「だからできるよ!」
「でも私歌もうまくないしダンスも下手くそだよ!?」
「大丈夫!なんとかなるよ!」
「それなら心愛ちゃんも行くの?」
「私は行かない。親に話して反対されたぁ!」
「私も反対されるよ、絶対!」
「話して見るだけ親と話してみたら?OKもらえるかもよ?」
確かに私はTWICEのイベントにも参戦できないところに住んでるしお金だってそこまでない。TWICEに会うなら絶好のチャンスかも知れないけど無理だと思う。それなら無理矢理にでもイベント参戦したほうがまだ早いと思う。
「わかった。話してみるね」
話すだけ!話すだけ!絶対NGだもん!うちには韓国に行くお金なんてないしパスポート代や飛行機代とかもあるんだから確実に無理!
そして夜。家族を集めてオーディションに参加したいっていうことを伝えた。多分ダメだと思う。
「私…JYPのオーディション受けたいんだけど…」
どうせ「ダメ」って言うんでしょ。わかってるよ、それくらい。って思ってたこととは違う言葉が聞こえてきた。
「いいんじゃない?」
「奈弥が挑戦したいことなら挑戦すればいい。」
は?なにこれ。なんでなの?
「でもお金は?」
「なんとかする。」
「でも学校は?まだ義務教育期間だし…」
「韓国の学校に移ればいいじゃない。」
「そういう問題かな…」
「なにはともあれ奈弥もみんなの奈弥になるのかぁ〜…」
「気が早いよ!韓国のアイドルは事務所に入ったら練習生って言うのになって3年くらいはデビューできないよ?」
「えー」
「じゃあ3年くらいは奈弥に会えないのか…」
「でもMVのバックダンサーとかイベントのバックダンサーとしては行けるかもしれないけど…」
「でも奈弥がやりたいことでしょ?やってみたら?」
「でもオーディションまであと1ヶ月しかないよ?」
「とりあえずパスポートとビザを取りに行こう。明日土曜日だろ?行くぞ。」
「えーっ!?」
ってことで私、本格的にK-POPアイドル目指すことになっちゃいました!
- Re: TWICEに憧れてK-POPアイドル目指します。第1章完結編 ( No.2 )
- 日時: 2023/04/30 21:22
- 名前: みるく (ID: 2MYnw2hS)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ねぇねぇなーたん!なにわ男子のライブ行かない!?」
「えっ!?」
「実は私のいとこがチケット4枚当てたの!私となーたんと綾と私のいとこで行かない!?」
「えっ!?行きたい!でも私オーディションあるんだよね…」
「大丈夫!オーディションの2週間前だから!それに、韓国に行ったらなにわ男子と会う機会も減るよ?」
「それは嫌だ…」
「それじゃ、いこー!」
「うん!」
私は必死に歌やダンス、韓国語を勉強して疲れました…そしていよいよなにわ男子のライブの日になりました!
「こんにちは!」
「君が奈弥ちゃん?」
「はい…お世話になります!えーっと…」
「あ、私は未奈だよ!」
「未奈さん…ん?」
「みな」ってTWICEのメンバーにも…ま、いっか!今日はなにわDayだもん!
「未奈ばっかりなーたん占領しちゃダメ〜!」
「ごめんて。」
「あはは…」
そして遅れて綾も来た。
「遅れてごめん!」
「大丈夫だよ!こちら未奈さん!」
「よろしくね!」
「はーい!」
「それじゃ行こー!」
「おー!!」
そして私達はなにわ男子のライブに初参戦する
「予定」だった。
- Re: TWICEに憧れてK-POPアイドル目指します。第1章完結編 ( No.3 )
- 日時: 2023/04/30 20:28
- 名前: みるく (ID: 2MYnw2hS)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
私達は新幹線に乗っている。私は綾と隣で通路側だった。
「なにわ男子楽しみ〜!私なんて張り切ってグッズ30000円も買っちゃった!」
「それはヤバいでしょ!」
中学生で初めてできた友達、そしてどの友達と遊びに行くっていうのが夢みたいだった。それもなにわ男子のライブ。私はなにわ男子はTWICEの次に好きだからね!あーもう…
「みっちーーー!!!!」
「奈弥まだライブ始まってないって!」
「すみませんでしたぁ…」
そして目的地・東京に到着!
「東京…初めて来た!」
「マジ!?」
「なーたんの家お金厳しいから…」
「そっか…」
「だけどグッズ30000円買ったって言ってたけどね」
「?早く行かないと〜!原宿行きたーい!」
「それもそうだね!」
そして私達は東京駅から原宿駅へと向かった。
「電車酔いしたわ…」
「マジか」
「うん。」
そして知らないおじさんから飴をもらった。
「美味しそう…いただきまーす!」
「ちょっ奈弥…勝手に食べちゃまずいって!この人知ってるの?」
「知らなーい!でもお腹すいたーっ!腹が減っては戦はできぬ!」
「ダメ!」
って言って私から飴を奪い取ったのは心愛ちゃんだった。
「危ないよ!なーたんオーディションも控えてるんだから少しは警戒心持とうよ…」
「ごめん!」
「これは捨てます!」
「えー…」
心愛ちゃんはその飴をカバンの中に入れた。
そして目的地・原宿に到着!
「あれ食べたい!」
「レインボーわたあめ?」
「いいでしょ?」
「いいよ!」
「ヤッター!」
私は財布を手に持って並んでずっと食べたかったレインボーわたあめを手に入れた。
「いただきまーすっ!」
って言って口にした次の瞬間。
「っ…」
「奈弥!?」
私は倒れて意識を失ってしまった。しかも人混みのど真ん中で。
「なーたん気づいて!」
「奈弥ちゃん!お願い!」
「奈弥!気づいて!早く!」
みんなの声も聞こえなくて目の前にあるのはただの深い闇だった。
「この子倒れたの?僕医者だから治療するね。」
「ありがとうございます!」
「あ、でも私達も着いていきます?」
「じゃあそこの神社で待ってて!」
「はい!」
Side心愛
その時私達は気付けなかった。
この判断が後にめっちゃ後悔して「大事なモノ」を失うことなんて…
- Re: TWICEに憧れてK-POPアイドル目指します。第1章完結編 ( No.4 )
- 日時: 2023/04/30 20:32
- 名前: みるく (ID: 2MYnw2hS)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
Side奈弥
私は目を開けたくても開けられなかった。もうどこにいるのかもわからないし皆の声も聞こえない。あのレインボーわたあめになにか入ってたのかも…でも大丈夫。目を覚ましたらみんながいるって信じてるから!
「…?」
「あ、起きたかい?」
「はい…みんなは?」
「みんななら神社で待ってるよー」
「神社…」
「それよりあのレインボーわたあめの副作用がひどいね…それならこの薬を飲むといい。」
「ありがとうございます!」
この医者気前いいな…これなら無事にオーディションに出られそう!って思って私はその薬を飲んだ。そしたらまた意識がもうろうとしてきた。
「っ…!」
私はギリギリで目を開けて医者の表情を見たらニヤニヤしていてこう呟いた。
「これでこの子も全てを失う…」
って。そんなことは嫌だしJYPのオーディションにも出ないといけないのにこんなことになって夢を諦めるなんて絶対に嫌だ!医者に言い返そうとした瞬間に私は意識を完全に失った。
- Re: TWICEに憧れてK-POPアイドル目指します。第1章完結編 ( No.5 )
- 日時: 2023/04/30 21:00
- 名前: みるく (ID: 2MYnw2hS)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
Side奈弥
私は目を覚ました。そしたら深い闇の中だった。多分心のなかで目覚めたんだと思う。とっても不気味な深い闇。
そこに1人の人が私に話しかけてきた。
「この闇に終わりはないよ…」
誰の声かもわからなかったし振り向いても誰もいない。
「これはあなたの闇なんだから。」
また声が聞こえて後ろを振り向くとそこにいたのはあのTWICEのサナちゃんだった。でも本物ならばワールドツアーとかもあるから忙しくて私に会う暇なんてない。だから「私の妄想」で終わらせた。
「私の闇…?」
「そうだよ。ねえ、奈弥ちゃんだよね?」
「そうだけど…?なにか用でも?」
「私とこの闇で一生過ごそうよ。」
ってサナちゃんに言われた。だけど本物のサナちゃんじゃないから私は断った。そしたら理由を問われて。本当のことを言った。そしたら妄想のサナちゃんがこう言った。
「私は本物だよ?それに私と過ごしたほうがいいよ。現実から逃げられて願いだってなんでも叶うんだから。」
「でも私JYPのオーディションも受けないと…!」
「んなことしなくていいよ。だって目の前にいるじゃん。JYPアーティストが。」
「そうだけど私だってあの舞台に立つの!」
「でも落ちたらどうするの?」
「あっ…」
「落ちたら深く傷ついて涙を流すことになるよ?」
「っ…」
私はその言葉に言葉を失った。でもたしかにそうだ。お豆腐メンタルの私がオーディションに落ちたら傷ついて泣くだけだ。
「何も言い返せないってことはそういうことでしょ?なら一緒にここで過ごそ?」
「…」
でもここで「うん」って言ったら一生心愛ちゃん達に会えない気がする…
「ヤダ!」
「OK!?じゃあこれからよろしくね!」
「いや…いいよなんて言ってないって!」
そしてサナちゃんに連れられて深い闇へと落ちた。
そしてその瞬間に目が覚めた。
ーなにか大事なことを忘れてるような…ー
- Re: TWICEに憧れてK-POPアイドル目指します。第1章完結編 ( No.6 )
- 日時: 2023/04/30 21:13
- 名前: みるく (ID: 2MYnw2hS)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「奈弥ちゃん、もう行っていいよ」
「ありがとうございます…」
私の感情は普通だけど絶対に何かに操られてるような…気のせいか!さーてと、〇〇に行かなきゃ!
その頃みんなは…
「なーたんおーそーい!」
「心愛、もう少し待ったら奈弥ちゃん来るよ」
「未奈はなーたんのことそんなに知らないからそんなこと言えるんだよ!」
「心愛だって奈弥とは出会ったばかりじゃん」
「そうだけど〜…」
Side心愛
私はなーたんが少しいないだけで心配になってしまっている。もう少しでなーたんが来ることはわかってるのに…
「あっ!アレ奈弥ちゃんじゃない?」
「あ、そうだ!おーい、なーたん!」
なーたんは完全に無視してどこかに行ってしまった。
「アレ気づいてない?奈弥呼びのほうがいいかも」
「奈弥ー!」
「え…」
そしてなーたんは私達に気づいてくれてこっちに来てくれた。これでまた原宿観光ができる!…はずだった。
「あなた達、誰ですか?」
Page:1 2