コメディ・ライト小説(新)
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- 【 cocktail_XYZ 】
- 日時: 2023/05/19 16:15
- 名前: 如月 (ID: QaTT9JyW)
attention 完全オリジナル作品となっております。
類似作品があってもパクリではありません。
初作品なので甘く見てやってください
コメディ・ライト小説...?なんて思う方もいるかもしれません。
私も思ってます。最終的にライトな方向に向けるつもりです
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あるカクテルバーでの
バーテンダーと女性警察官のお話。
cocktail_XYZ
『永遠にあなたのもの』
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「お嬢さん、またいらっしゃったのですね。」
『は?うっさい、こちとら23歳ですが?』
いつからか通うようになったカクテルバー。警察官なのに大丈夫なの?なんて。
力だって男の方が上。頼りになるのも男の方が上。憧れを抱いてやっとなれた警察官なんてこんなもん。
ほぼ私に任せられる仕事もない。まぁ金は貰えるからしがみついてるだけ。
さて、カクテルバーの話をしようか。...私は誰に話をしてるんだ。
なかなかいい店だ。店内はかなり広く、洒落た雰囲気が感じられるとても心地の良い店。
客の人数だなんて知らない。きっと私一人だろう。
この店のバーテンダーは1人。名前は、なんだっけ、「涼宮 匠」とか言ったかな。
名前だけ聞いたら爽やか好青年。まぁもちろん名前に似合う男ではない。
私のことを『お嬢さん』と呼び煽り散らかす。カクテルにいたずらをする。ド直球口悪野郎。
親の顔が見てみたいもんだ。
「そろそろ閉店致しますが、お嬢さんはお帰りになられないのですか?」
『んー、まだいい。つか客1人しかいねぇんだから店開けとけ。どうせ誰も来ないだろ。』
「失礼なこと言うじゃないですか。明日はお仕事ではないのですか?
早く家に帰らないとお母さんに怒られちゃいますよ?笑」
両親なぞとっくの前に逝った。寿命で逝ったことだし悔いはなかっただろう。親孝行はしてたつもりだ。
『お前、さっきも言ったけど私23。しかも警察。独身してるに決まって』
カランコロン。澄んだ音のベルが鳴る。
「いらっしゃいませ、お客さ、」
涼宮が目を見開き、じっと古くさいドアを見つめている。
なんだ、と思い私も目を向けた。
そこには誰も居なかった。
でも、涼宮だけがただじっと、何かが見えているかのように、ドアを見つめていた。
continue_
