コメディ・ライト小説(新)

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超絶!思い出と希望 前編
日時: 2023/05/20 08:07
名前: えごはらーず (ID: yVm7rndf)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

序章
 「有季ぃ!」
夕日の中で橋の上を走る電車に向かって叫んだあの日、
「捕まえたぞ!」
冷香や瞳を含む良太達13人は河原で親に取り押さえられた。だが良太達は全員笑顔崩さなかった。
絶対に有季とまた会えると信じていた。

あれから10年たち、
良太と結婚して4日目。敢達が有季の家に来た。
「よう敢!久しぶり!7年ぶりってとこか!」
良太が言った。
「もう俺たち23歳だもんな。」
敢が言った。
「オレは22だぜ。12月生まれだからな。」
幹太が言った。
「有季!会いたかったぜ!結婚おめでとう!」
敢が言った。
「なんだよ。俺にはお祝いなしか。」
良太が笑いながら言った。
「俺たちは結構やばかったんだぜ?」
敢が言った。
「俺たちがどんなことになったか話してやるよ。」

一章 良太と冷香
 良太が小学校に入学した当初は冷香がクラスのカースト上位にいた。
「大丈夫?」
冷香はものすごく優しく、いじめられている友達がいたら大丈夫と声をかけてあげている。
「冷ちゃん!6年生の人たちがいじめてくる!」
「えぇ!?許せない!」
冷香はケンカはとても強く得意技がひじうちである。
「1年2組の人をいじめないでくれる?」
冷香が言った。
「口の利き方に注意しろ!」
冷香に人が寄っていくが冷香は5対1をものともせずに小六5人をあっさりと倒してしまった。
良太はずっと幹太とばかり遊んでいて良太と幼馴染だった冷香とはお互いほとんど接点がなかった。
だが遠足の班分けで冷香と同じ班になった。先生が冷香の面倒を見るのが大変という理由でクラスの中で陰キャだった良太と幹太の2人の班に入れられた。
「良太君!久しぶり!」
冷香は良太を見て言った。
「冷香ちゃん。」
良太は少し怖がっていた。小6を5人一気に倒す人が目の前にいるとまさに一触即発である。
「良太君ってばビビってる?」
「そんなわけないだろ!」
良太が言い返した。
「ていうかなんで僕なの?俺とは幼馴染みだし幼馴染みじゃない幹太ともっと話した方がよくない?」
冷香は正直驚いていた。自分は実は男子からかなり好かれていて小1にして告白された回数が4回に上り、
全部振った。それでもまだ家を特定されたり盗撮されたりしているほどなのに良太は一切興味を持っていなかったのだから。
そして遠足は無事終わった。
そして小4の時良太が誘拐されたとき冷香は良太を助けたのがきっかけで
良太と冷香は深くかかわるようになった。
4年生の最後、良太が転校することになった。
そして冷香が良太達がかえってきたことを知ると良太達の仲間に入ることにした。
自然学校では良太達と女子部屋でつながってパーティーをした。
「あなたたちはもう森から帰ってこれないわよ!」
冷香も先生に反抗することは久しぶりである。
「有季!」
そして卒業間近に有季の引っ越しを阻止するために
友達でいろいろなところに隠れた。
良太はロープで縛られる直前に有季のポケットの中に手紙を入れたのだ。もう引っ越してしまうことを察して。
「もう帰るぞ!」
有季の父は有季を担いで帰り、引っ越しのトラックはもう行ってしまい、有季達が電車に乗った。
「おい!良太達はどこだ!」
良太達はロープをほどいて逃げ出した。
「有季ぃ!」
良太達は必死で電車に向かって叫んだ。
そして良太達は少年院に行くことになった。

一章 少年院
 「ちぇ。少年院ってどんなとこだろうな。」
「男子らとは一緒に居られないらしいわよ。」
冷香が言った。
「食事の時間になったら話せるぜ。」
あきらが言った。
少年院は思った刑務所のような場所ではなかった。
それで案内されたらそこの女性の法務教官がすごく優しかった。
「ここがベッドでここが学習机。この学習机で反省と日記を書くの。」
その教官は九重夜御須香(ここのえやおすか)先生。
「私の名前は九重教官でも夜御須香教官でも何でもいいわ。」
九重教官が言った。
「分かりました。」
良太たちはなぜか敬語を使ってしまった。
「冷香に会いに行けるかな。」
良太が言うと、
「ここは休憩時間が固定だから会えないこともないわよ。でも一番の目的はあなたたちが更生して社会復帰することだからね。」
九重教官が言った。
「よし。運動の時間だ。」
良太が言うと部屋のみんなが一斉に外に出た。
「うわぁ。結構大柄な奴だ。」
良太は結構運動が得意な方なので高校生から26歳の人がいてもバスケの試合では勝った。
「よう新入り!おまえバスケめっちゃうまいじゃん。」
試合が終わると年は良太と同じ中学1年生の人が来た。
「お前たちは何でここに来たんだ?」
そう聞かれたから良太は経緯を説明した。
「やるじゃん。」
「そんなこと言っていいのか?」
「大丈夫大丈夫。でもしっかり運動とか勉強はやっといた方が良いぜ。逆にここヒマすぎて休憩時間以外テレビも見れないから
 ヒマつぶしだと思って。」
「とりあえずやっときゃいいんだな。あと名前なんて言う?」
「務川繁杯(つかさがわしげつき)だ。よろしく!」
なんで少年院の奴らはこんなすごい名前ばかりなのだろう。
「よし!休憩時間だ。」
「休憩時間だからテレビを見てもいいわよ。あと図書室を開けておくから。」
その図書室にはかなりの量の本があった。
「俺たちは漫画でも読んで冷香を待つか。」
しばらくすると冷香がやってきた。
「良太君!」
急に冷香が抱き着いてきた。
「おい!何やってんだ。」
良太が言っても聞かなかった。
「ごめんね。あえてうれしくて...」
冷香は泣きそうだった。
「私も本を探してくるね。」
冷香が言うと図書室の反対側に行ってしまった。
この後冷香は先生にナイフを突きつけて脅して
図書室に引きこもり本ばかり読んでいるという女子に出逢った。
「あなたはだれ?」
冷香がきくと、
「早津圭亮寺由布子(そうつけいりょうじゆうこ)。あなたは?」
意外に優しい声でそう答えた。
「織田冷香。何でそんなところにいるの?」
「本を読みたいから。あとは先生に見つかりたくないから。」
由布子が言った。
「なんで?」
「誰にもばらさないで。」
「この少年院のスケジュールが大嫌いなの。だから担当の先生にナイフを突き付けて脅して私だけ逃げた。
 私が怒られないのはその先生が怯えて言ってないから。」
由布子が言った。やっぱり少年院はかなりやばい人しかいないのだ。
だが冷香はその人は悪い人ではない気がした。
「本は好き?」
由布子が言った。
「好き。」
「ふふっ」
由布子は笑った。
「私がここに居るってことばらさないでくれる?担当の教官はナイフで脅して口封じしてるけど九重教官や院長にばれたら面倒だから。」
由布子はさっきまでとは違った口調で言った。
「いいわ。」
冷香は笑った。
「ここの本、一体何冊読んだの?」
「もう250冊は読んだかな。それ以外の少年院のスケジュールは楽しくないもの。もう1年半はここで引きこもってるわ。」
由布子が言った。
「そんなに...本の内容、覚えてるの!?」
「うん。」
さらっとヤバいことを言っている由布子に冷香は言葉も出なかった。
「また来てくれる?」
由布子が言った。
「もちろん。」
由布子は笑った。
次の日の運動時間に良太達がバスケでベンチに座りながら繁杯と話した。
「繁杯の部屋の友達はどうなんだ?」
「大柄なヤツばっかだよ。教官がいないときはいつも年下の俺があいつらのサンドバッグさ。」
繁杯が言った。
「やべーじゃん。さすが少年院だ。でも大丈夫だ。俺たちがお前を守ってやるから。」
「頼もしいぜ。」
「一応そいつらの名前聞いていいか?」
「瓜綱口垣地(うりつなぐちかきじ)と千代ヶ野良凝(ちよがのらぎょう)と蛙厨螺川琳盧亮(あずらがわりんのすけ)の三人だ。」
「うわぁ。すげえ名前。」
その頃図書室では、
「その本面白いよね!」
冷香と由布子が二人で本を読んでいた。
「突然ごめん。ちょっと相談に乗ってくれない?」
冷香が言った。
「何?」
「私好きな人がいるの。」
「えぇ!?」
由布子がいつもと違う声を上げた。
「だれ?」
「誰にも言わないでね!」
冷香が念を押した。
「うん。」
「良太君。」
何と冷香も良太に対して好意を抱いていたのだった。
「良太君って新しくきた?」
「そう。でも良太君には別の好きな人がいて...」
「そこから先は言わなくてもわかる。どう告白すればいいか聞きたいんでしょう。」
「...うん!」
由布子は本をたくさん読んでいるのでいろいろなものに対する察しが良い。さらに恋愛ものの小説も読むので
告白するシチュエーションや話し方もよく知っている。
「そういうときは自分のことだけを考えた方がいいわ。良太君が本当に好きな人が誰かなんて関係ない。」
「できるかな...」
「頑張って。元スケ番ならできるわ。」
自分が元スケ番ということまでわかるとは察しが良いというレベルじゃない。
「そういえばあなたってどうして少年院に入ることになったの?」
冷香が言った。
「私は13歳からのバイトで金稼ぎながら家出したのよ。」
由布子が言った。
「バイトの面接は通ったの?」
「もちろん嘘を言ったわ。」
由布子が言った。冷香は心からこの女子はイカれてると思った。
「で親に見つかったと。家は?」
「隣町の橋の下に布団だけ敷いて。」
すごいひどい生活だ。
「ほぼホームレスじゃん。」
「実際に家がないからね~ふふっ」
どうして笑ってそんなこと言えるんだろう
「本当に先生をナイフで脅したの!?」
「ええ、ほんとよ?」
「怖い!」
「子供は脅さないわ。」
「人と戦ったことってある?」
冷香はなんてことをきくのだ。
「あるわ。バイト中に迷惑客がきたから白目むくまで馬乗りになってボコボコにしたわ。」
由布子は真顔で迷惑客を取り押さえ、警察に送り付けた。
その迷惑客は30代らしい。よくそんな奴に当時小5の女子が向かって行けたもんだ。
「すごい。私6年間スケ番やってきたから人と戦ったことしかないわ。」
「でもあなたも何かやばいことしたから少年院に来たんでしょう?」
冷香も今までの経緯を説明した。
「なかなかやるじゃない。じゃあ良太君はその有季さんが好きなのね。」
相変わらず話してもいないのに良太の好きな人を当てる。
エスパーか何かなんだろうか。
「じゃあ告白は手伝うわ。良太君は本当に好きな人を選ぶだろうし、
 ちょっと失礼な話あなたがふられても大丈夫。良太君はふったくらいで
 あなたを捨てたりしないと思うから。休憩時間終わるよ。」
「いかなきゃ。ありがとう!」
冷香はそう言って図書室を後にした。
 「おい!繁杯!俺の課題やっとけって言ったよなぁ!」
その日の休憩時間繁杯が垣地と琳盧亮と凝にいじめられていた。
「やめてやれよ!」
良太はつい口に出してしまった。
「なんだぁ!てめぇ口利く相手間違えたかぁ!?」
凝が言った。
「正真正銘おまえに言った!早く返事しろ!」
良太は怒りに任せて言った。
「そういうことか!これが返事だ!」
琳盧亮が良太の胸ぐらをつかんだ。
「お前はちょっとしつけが必要らしいな。」
「しつけなんていらねぇ!」
良太は琳盧亮の股間を思いっきり蹴った。
「ぐあ!」
琳盧亮は倒れた!
「捕まえろぉ!」
「逃げるぞ!」
良太は繁杯を建物の中に走った。
「お前は逃げとけ!」
良太は繁杯に自分の部屋に入るように言うと、中庭で拾った石を凝に向かって投げつけた。
「やりやがったなぁ!」
良太は開いている窓に向かって走った。
良太は電線に飛び乗った。
「くそぉ!逃がすかぁ!」
琳盧亮たち3人が全員で飛び乗った。すると
「い゛い゛い゛い゛い゛い゛!」
3人とも落ちていった。
「バーカ!2本の電線に足つけちゃ感電するに決まってんだろ。」
良太が言った。
「2回からの落下なら大丈夫だろ。」
良太はそう言って窓に戻った。
「良太すげえ。」
「こう見えて学校の窓から電柱に飛び移る何てこと
 死ぬほどやったから電線についてはよく知ってるよ。」

二章 恋の行方
そして少年院の生活も終わりを迎えようとしていた時、
「告白なんてできるかな。」
「やってみないと!」
由布子が言った。
「良太君!ちょっとこっちに来てもらっていい?」
冷香が言った。
「ああ。冷香。」
そして冷香は告げる。良太への愛の言葉を。
「私良太君のことが好き!良ければ付き合ってくれる?」
「え!?」
「良太君はやっぱり有季ちゃんが好きなんでしょ?そして私も有季ちゃんと良太君が合う前から良太君のことが好きだったの!」
良太は一瞬考えてから言った。
「ごめん。ちょっと1日考えさせて。」
そういって良太は離れていった。
「引っ張らないでよ~。」
冷香は泣きながら言った。
「自分のことだけを考えるんだよ!」
だが由布子も多分この恋はうまく行かないと思っていた。
だが、どこか希望も感じていた。
冷香は生まれて初めて緊張というものを味わった。
「何このご飯!」
ご飯の味がほとんどしない。
「このキャラの名前何だっけ。」
本の内容が頭に入ってこない。
その時、
「冷香。」
後ろから声がした。良太の声だ。
「返事は...決まった...?」
良太は一拍置いて言った。
「ごめん。やっぱり付き合えない。」
冷香は理解が追い付かない。
「ごめん。」
うつむく冷香に良太が言った。
「大丈夫。でも付き合えなかったとしても私はずっと良太君のこと大好きだよ!」
「ああ。そこにいる奴も出てきなって。盗み聞きなんてタチ悪いぜ?」
良太が図書室の本棚に隠れていた由布子を指さした。
「ばれてたんだ。冷香さん頑張ったね。」
由布子が言った。
「由布子さんもなんで冷香と一緒にいたんだ?」
「知ってるんでしょ。」
由布子が言った。
「何でばれたんだ?」
良太は笑って言った。
「私の名前知ってるんだもん。」
「あとあんたんとこの教官優しいんだぜ?残念ながら九重教官には由布子さんが図書室にいることわかってんだ。」
由布子は驚いた顔をした。
「やっぱり楽しいことやってるのが一番よ。だって人前でナイフを振り回してた女の子から図書室にいるだけで冷香さん
 に手を出さなくなったし。」
九重教官が入ってきて言った。
全員で大笑いになった。その時、
「おらぁ!」
図書室の中に垣地と凝と琳盧亮が入ってきて由布子と九重教官と冷香を取り押さえた。
「いきなり何すんだ!」
良太が言った。
「お前にちょっとオトシマエつけてやりたくてよ。こいつらを人質にしようってんだ。今度は逃げられねえぜ?」
「ちょっちょっと待ったぁ!」
繁杯が入ってきて言った。
「おまえまた部屋間違えたか。」
「邪魔すんじゃねえ!」
「そうはいかないぞ!」
繁杯が言った。
「お前ぇ!」
琳盧亮が繁杯の胸ぐらをつかんで持ち上げた。
「ぐあぁ!」
「やめろぉ!」
良太が琳盧亮に飛びついた。
「首を絞めてやる!」
「やめてあげて!」
九重教官が言った。
良太がもうすぐで息ができなくなるという時、
「たあ!」
繁杯が思いっきり琳盧亮の股間を蹴った。
「ぐあぁ!」
琳盧亮が倒れた。
「ナイス!」
そして琳盧亮につかまっていた冷香が解放されると、
冷香が強烈なひじうちで相手をバッサバッサとなぎ倒した。
「繁杯やるじゃん!」
良太が肩をたたいた。
そしてついに良太達は中学2年生の8月、少年院を出ることになった。
「繁杯。じゃあな!」
「良太バイバイ!」

「そんなことが...」
有季が言った。
「有季の過去も知りたいな。」
敢が言った。
「有季は...ああ。」
同じ学校だった英太が言った。
「大丈夫よ。」
有季が言った。
「私は...
     後編に続く


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