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コメディ・ライト小説(新)
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- 私と、貴方と。
- 日時: 2023/09/01 21:20
- 名前: きき (ID: LfHD8N1N)
桜が満開を迎えた4月。私は歩いていく。
ただひたすらにー。
今日は始業式。
道岡高校に向かうまでの大通りには大きな木が何本もある。
春には桜が、夏には緑が、秋には落ち葉が、そして冬に枯れ木となる。
私はその桜を見あげて一息ついた。
「皆川と同じクラスになるかな。」
1年前、8月ー。
「それでね、皆川の好きな人は美沙だと思うんだよ!!!」
山田香織はそう言った。
香織は中学校3年間同じクラスであり、今年も同じクラスになった、私の親友。
明るくて男女からも好かれている、クラスの中心的存在だ。
そんな香織の一言はのちに私の気持ちを大きく変えるととなった。
『いやいや笑 喋ったことないのに?』
「本当だってば!いや、美沙以外ありえんからね?笑」
どうやら香織は皆川裕貴の好きな人を探っているそう。
私は皆川と面識は無いし、そもそも好きな人なんて聞ける関係では無かったのに。
「ねえ!皆川の好きな人が本当に美沙なら付き合う?あり?なし?」
『てゆうか、どんな人か知らないからねー。』
そこでチャイムが鳴ったことで話は終わったのだった。
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