コメディ・ライト小説(新)
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- 転生したら最強スキルを手に入れたので,最強目指します!
- 日時: 2023/12/04 18:30
- 名前: ナイト (ID: rQJv6AK1)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13854
皆様こんにちは。ナイトです。
今回は,このページに来てくださり、ありがとうございます。
今回のお話は、いじめられていた1人の女の子が主人公です。
そんな主人公、いじめられている最中に、ついに亡くなってしまいました。
しかし、そのまま終わるわけがないんですよね。
「異世界に転生」しました。そして,最強スキルと,美少女の体をゲット!
そんな主人は,最強を目指します。
ぜひ,完結するまで見てってくださいね。
それでは本編へどうぞ。
~第一章 最強スキル、ゲットだぜ!☆~
1.異世界に転生!?
『ドゴッ!』「ッ」『ドゴゴッ!』「ッーー!!」
私は今,生徒のぐんだんにぶちのめされている。腹を蹴られたり…顔を殴られたり…正直すっごい痛い。こんな風に心の中で話すのも正直…とってもつらい・・・,というか・・・なんで・・・?なんでこんなことになったのよ!私の何が悪いの・・・?私は悲しい気持ちになりながら倒れる。
「ねえねえ。まずくない?ちょっとやりすぎじゃない?」
「は?何言ってんの?コイツが悪いのよ!」『ドゴッ』
「ちょっと!私・・・抜けるから!」『パタパタ』
仲間割れが起きてる。でもそんなこと,私には関係なかった。
だって私はもう…。。。 ****
『ピヨピヨ!』私は鳥のさえずりで目を覚ました
「ん?」
起き上がり立ってみると,あたり一面とっても綺麗な草原。奥のほうを見てみると,森も見える。
「え?なんで,私生きてるの?あの時・・・あっ!もしかしてあれ死んだわけじゃないの?!」
私は空を見上げてみる。太陽が2つあった。なんで???
なんと太陽が2つあった。片方は普通の太陽の色。もう片方は何だろ?濃い紫色・・・?かな。私はついでに 、ほおをつねった。
「うん。やっぱり普通に痛い」
まあそりゃそうだよね。もし夢だとして,こんなリアルにできないでしょ。私は結果に納得して今度は私を見ようと思った「池とかあればいいんだけど・・・,この様子だとありそうなんだよねえ」私は池を探すためにあたりを見渡し始めた。
「………あった!光ってる水!」
早速その池についてのぞいてみる
「えっ!?」
私は思わぬ展開にびっくりする。なんと池に移っていたのは金髪で青い瞳で綺麗なドレスを着た華麗なる美少女だったのだ。私はもう一度池を見てほおをつねる。しっかりほおは痛かったし,池の中の美少女もしっかりほおをつねっていた。
「これ・・・私だ・・・!」
そう私は気づいてから呆然と立ち尽くした。
2.華麗なる美少女!
それから3分間ずーっと心を落ち着かせてたら,
ずいぶんと気持ちがよくなった。安心安心!で,今思ったんだけど。。。死んで,美女に転生するっていう展開ってことは・・・。
漫画通りだよね…?…日本の漫画スゲー!
「…ちょっとまてよ…?よくよく考えたら…死んで異世界に美女として転生した…てことは!最強スキル!持ってるよね!?」
私は興奮気味になる。
「では早速~?漫画通り~?ステータスオープン!」
私がそう言った瞬間に『ブヴォン!』と音がして,ステータス画面が出てきた。板はビリジアンカラーでその中に細かく白い文字で,書かれてある。
「なるほどなるほど!スワイプするのね」
私はステータスの操作方法を覚えた。
「あっ!あった!スキルだ!」
早速スキルが何かを見てみる。
「コマンド?と、…?」私は首をかしげる。いや・・・もっと分かりやすいスキルかと思ったんだけど,そうそうはいかないよね~。というか,2個目のスキル…、変な文字が書いてあって読めんよ…?
「えぇっとじゃあとりあえず,コマンドのスキルを使って見るか…。…あった!…コマンドの発生手順!…クラップ?・・・だから拍手?1回でいいのかな?」しっかりコマンドのスキルの発動手順を見てから私はステータスを閉じた「じゃあ・・・」『パン!』私は1回拍手をした。すると,何やら,黒い画面が出てきて白い文字で何か書かれてあった「…?なにこれ?なんて書いてあるの・・・?…あっ!」私はその変な文章を見て1つ気になることがあったのだ。
「もしかしてこれ!暗号!?」
3.サトと,スキルと、
私は,そう考えたので早速,解読してみる。…え?何でわかるのかって?・・・言いたくなかったけど・・・実は私これでも,暗号オタなのだ。いじめられてる時だって暗号のことは頭にあった。
「えぇっと,何々~?「やりたいことをかけ」って書いてある・・・。なるほど…?」何とか読み取ると,私はすぐに取り掛かろうとした、
「えぇ。これってもしかして,暗号で書かないとダメ?」
私は書こうとするのだけど,戸惑う。
「うぅん・・・。もういいや!暗号で書いちゃえ!」
私は,ヤケ気味に暗号で「やりたいこと」というか,知りたいこと?を書いた。「私は何者?」ってね。それと,発動条件通りに、いちいち暗号かくのと,クラップするのが,めんどくさかったから,それもなくし、願ったら発動するようにしておいた。
『報告します。あなた様はフェルナンド王国の王女様でございます』
「誰!?どこにいるの!?」
『・・・あなた様の頭の中です』
まただ!なんか不思議な感覚がする。
「あのその!誰なんですか!?どこにいるのかは分かりました・・・。多分・・・」
私は出来るだけ頭を見て話した
『わたくしはあなた様のサポートをさせていただくものですので名前など存在しません』
「へえ・・・。そうなんだ…?でも私の頭の中で話してるってことはずぅ~っと一緒ってことだし・・・, 名前決めちゃうね!」
『?』
「じゃあサポートのながぼうとポを取ってサトちゃんねサトちゃんで!よろしく!」
『・・・名前などいりません』
「いいじゃん!いいじゃーん!サ・ト・ちゃ・ん!」
『・・・いりません』
「いいからいいから~!」
『・・・ではせめて,ちゃん付けではなく呼び捨てにしてください。あなた様のほうが階級が上なのでわたくしをちゃん付けする必要はございません』
「とか言っちゃって!照れてるの~?可愛い!」
『照れていません。第一,わたくしには一切感情がありませんから』
「ふ~ん。まあどうでもいいけど・・・。それよりも!私って王女様なんでしょ?だったら王国?とかある?」
『先ほども言いましたが,あなた様はフェルナンド王国の王女様です』
「へえ?てことは私って,すごい存在なんだね?」私は調子に乗ってしまいながら言う。しかしサトのつめたーい声が響いた
『はい。ですがその分あなた様を暗殺、誘拐する存在もこの世には1兆人を超えているでしょう』
「サ,サト?ちょ,ちょっと怖いよ?」
『・・・フッ・・・』
すると、サトの馬鹿にしたような声が聞こえた。
「ちょ,ちょっと~?今のは聞こえてますけど~?あやまって!」『・・・・・・・・・』
「ちょっと!逃げるな~!!」
その後、私とサトのけたましい声が聞こえ続けたのだった。
4.初めて―のおつかいー!(初めての戦い)
私は今,コマンドでフェルナンド王国の場所へと,飛んでいる。
「はぁ~!空飛ぶのも楽しいね~」
私は空の景色を眺める。空にいると風が当たって気持ちいい。まあまあ地上は暑かったので,余計に気持ちいい。
『あともう少しでつくはずですが…,空を飛ぶ魔物もいますので,くれぐれも気を付けてください』
サトの心配したような声が聞こえる。
「はぁ~もう!サトは心配性だなぁ~!ダイジョブだって!もし魔物が来たって私の最強の神スキルで,倒せるからさ!」
私は心配しているサトに向かって,自信満々に言う。
『神スキル・・・そう言い切れるのでしょうか・・・』
サトが考え始める。
「はあ・・・分かってないな~!魔物を消すって打てばいなくなるよ?魔力だって魔力自体を増やせるのを打てばいいし・・・てか本当に最強スキルだね・・・」
『ホントそうですね。でもその分,魔力の消費も激しいはず・・・。なぜまだ疲れていないのですか?』
「え・・・?だって,魔力がなくならないようにコマンド打っといたもん」
『そうなんですね・・・。そろそろわたくしも驚くのに慣れなければ・・・』サトの声が聞こえた気がするけど,よく聞こえなかったから無視!私はそのままフェルナンド王国へと目指した。
「ねえ?あそこに何か見えない・・・?」
私はじぃ~っと,目を凝らしながら言う。結構遠くのほうに黒い豆みたいなのが見える。遠すぎて全然見えない
『あっあれは魔物です!しかもB級冒険者が5人ほどでやっとの・・・!』
「へえ。そうなんだ。じゃあ,ちょっと戦おうかな。どうせ通る道だし・・・」
『やめたほうがいいかと・・・,いくらあなた様が行ってもあの魔物はいろいろな,魔法を操ります。冒険者でもないのに突っ込むのはやめたほうがいいかと・・・!』
「大丈夫!今,攻撃を受けないっていう,コマンドも打っといたから!」私はサトを無視し、そのまま急加速をしながら魔物へと飛んで行く。
(よし!私の力を思いし・・・れ!)
私は魔物に向かって手をかざした。
「ファイアーボール&ファイアーソード!」
私はファイアーボールの魔法を使って,魔物をひるませてから,ファイアーソードをもって,魔物に一気に近づき,すぐに切り刻んだ
『グロギャー!』
魔物は燃えた。燃えて燃えて,ついに燃え尽きて下に落ちて行った。
『すごいですね・・・』
サトは顔を見なくてもわかるぐらい驚きながら言う
「まっ!ザッとこんなもんよ!」私はフフーン!と鼻を鳴らしながらサトに言った
『それよりも,さっきの急加速を使ったおかげで王国が見えてきましたよ』
「あっホントだ!」
私の目の前にでーーーっかいお城と,町が見えた。
5.フェルナンド王国
「すごいきれい!」
王国にいる人の数人が私に気が付いたらしく,手を振ってきている。
そっか・・・私,王女だもんね。そう思った。そして私は,手を振ってきた人に軽ーく手を振り返して,王国の門まで飛び,門についたところで地面に足が着くまで下降してから歩き始めた。
「おい!見ろよ!王女様だぞ!」「キレイだな~!」「でも,何で外にいるんだ?」「そうよね。5年に1度見れたらラッキーぐらいなのに」
私が外にいることで外がざわつき始める。モテモテ=大変ということが分かった。
「ねえ。私って全然外に出ないの?」
私は外にいる人たちに聞こえないように小さい声で言う。
『はい。あなた様の名前は王様から言ってもらいますが,あなた様は希少な存在なのです』
「へえ~。てか私ってどんだけ希少な存在なの・・・?」
『・・・世界で虹色の馬がいる・・・。ぐらい希少です』
「やば」
「ところでだけど,とりあえずお城に入ればいいんだよね?」
私は周りを見渡しながら言う。
『そうですね。しかしお城の通りにちょっとした森があります』
「だから?」
『・・・誘拐される可能性99,99%』
「やば…!・・・・・・・・・でも大丈夫!私は無敵だから!」
私はそのままずんずん進んだ。するとお城がだんだん近くに見えてくる。
「あれだよね?」
『はい』
「空からもみたけど,やっぱりでっかいね~!」
『・・・そうですね・・・それより,いますよ。人さらいが・・・』
サトがそう言った瞬間に,私はびっくりして,先をじぃーっと見てみた。あっ!ホントだ!人さらいだ!なんとちょっと遠くのほうに黒いニット帽,黒いサングラス,黒いジャンパー,黒いかわズボン,黒いマスクの全身黒男が周りをうろちょろしてる。だけど私はそんなことお構いなしに歩き、全身黒男を通り過ぎようとした。
「おぉ~!これはこれは,王女様じゃないですか~。今からちょいと女の子と遊ぶつもりだったけど・・・王女様のほうが美人だし・・・,王女様~,遊びましょ~
」男は私の腕をガシッとつかんできて,振り払うにも,無理だった
「やめてください」私は腕を思いっきり振り払う。すると、
「怖い怖い!」
って男がビビって放してくれた。
「では,私はこれで。あまりしつこいと痛い目にあいますよ?」
私はまた男の横を通り過ぎようとする。願ってから。
「だ~か~ら!あそ・・・」
男が私の腕につかもうとしたとき,男は感電して倒れた。
「だから,言ったのに・・・まっ!私には関係ないけど~!」
私は舌を出して「べー!」としてから、そのまま森を抜けた。
6.お城へGO!
『そういえば,ここを抜けるとお城への正門です。なのでこれからは王女様とお呼びいたしますね。いつどこで,わたくし・・・サトの声が聞こえるかわからないので』
「わかった~!というか,あの白いのが正門?結構大きいけど・・・」
私はその白い大きな正門?に向かって指をさす。
『はい。そうですね。ちなみに,あそこには,セキュリティー内の騎士がいます。しっかり「王女です」と言ってくださらないと,捕まる場合もございます』
「えっ!?王女ですって言わないだけで!?」
私は歩くのを止めてすっごい驚きながら言う。
『そうですよ。なのでよりいっそう,気を付けてくださいね』
「・・・分かったって、、、それだけは気を付ける」
と、そう言った瞬間、
「君!何をしている?誰だ?」
突然正門の近くに居た騎士がこちらを向いて走ってきていた。
「私は王女です。顔を見ればわかるでしょう?」
私はサトと話すときの声ではなくキリッとした声にした。
「そうですか・・・?ではこの,人体調査機に通ってくれ」
騎士は,そう言ってから何かの白い物体を指さした。よく見てみるとトンネルみたいな形をしている。それを私が通ると『ピコッ!』って音がして騎士がすかさず謝ってきた。
「申し訳ございません!王女様!あっそれどころではありません!早く王様のところへ!」
騎士は正門のほうを指さした。
「あの・・・場所がわからないのですが・・・」
「えっ!?あぁそうか,記憶を・・・あっ!いえ,何でもありません!場所はずーっとまっすぐ行ったところです。そこにどでかいドアがあるはず!そのドアの向こうが王様の部屋でございます!」
騎士は慌て気味にそう言い終わると早く早くとせかしながら正門を指さした
「ありがとう。では行くとするわ」
そう言って私は,正門を通り抜けお城へと入ったのだった_____。
7.シスコン兄弟
『ガチャリ』私は,王様の部屋を開けた。しかし,今私は後悔している。ドアを開けたことに。
「あぁ~!愛しのエリサー!エリサと一緒にあの時遊んでいれば・・・,すまない!」
何と私はイケメンでなんかカッコいい服を着ている中2程度の人に抱きしめられていた。しかしそんなこともつかの間
「あっ!そうだ!エリックー!エリサが来たぞー!兄さんは・・・出かけてるか・・・」
とイケメン中2風男子はいろいろな人に報告する。クッソー!魔力を使って,透明化し,メイドにバレずに入ってきたのにー!
『王女様・・・聞き逃したと思うので言います。あなた様の名前は、エリサ・ガーネットです。どちらとも高級で気品のある高級クリスタルですよ』
サトが私の名前を解説する
(ところでなんだけどさ,サト!このイケメン中2風男子は何ですか!?)
『あなた様の10歳年上の兄・・・クリス・サファイアです。外ではイケメン&ツンツン人です』
(そうなの~?というか妹,好きすぎちゃんか!何なの?イケメンにぎゅ~ってされるのは私的にめちゃくちゃ嬉しいんだけど,この人私を見て顔を赤くしてハァハァ言ってるの!怖いんですけど!?)
『ああ,そういえばクリス様はシスコンでしたね。エリサ様のことが特に好きらしいです』
(き・・・いや,かわいそうだから言わないでおこう)
『ドタバタドタバタ!』
部屋の外から荒だたしい足音が聞こえる。
『バタンッ!』
すると,ドアがバタンと開きまたもや,私よりも年上そうな男子が出てくる
「エリサ!あぁ~!愛しのエリサー!」その男の子も,私に向かって抱き着いてきた。
(今度は何ですかぁ~!?兄弟そろってシスコンですか~!?)
『はい』
サトの冷たい声が響く
「ちょっと待った!エリック!汚い手でエリサを汚すな!」
クリスがもう1人来た男の子に向かってそういう。エリックっていうんだ
「その・・・」
私はか細い声でクリスに向かって言う
「あっエリサ!どうしたの?」
「実はその・・・王様に会いに来たんですけど・・・。ここって王様の部屋ではないのですか…?」
「あっ!そうだった!そうだね!確かに王様・・・父上はエリサをめちゃくちゃ探してたなぁ~。だって世界1周してくる!っていうぐらいだもんな~。アハハ―。でもここは父上の部屋ではないよ。隣の部屋が父上の部屋だ。」
今気づいたんだけどクリス・・・今更だけど呼び捨てするのはよくないか,クリスお兄様って抜けてるところあるよね。なんか天然っぽいっていうか。アハハ~って今も笑ってるんだよ?なんか,かわいいな~
「おい,エリサ!父上のもとに行かなくていいのか?」
さっき私に抱き着いていた,エリックが偉そうな態度で言う。
(いいんだ。良いんだよ!そんな偉そうな態度とっても,どうせ前世だったら私のほうが年上だし!ここは大人を見せる!)
「分かってるわ。言わなくても」
私はスッとさっきまでクリスお兄様に甘えていた態度を治して,外で使うつもりのキリッとした態度で言った。というかエリックってクリスお兄様ほどシスコンじゃないんだね。
「エ,エリサ!俺のほうが年上なのに・・・生意気だぞ!」
エリックがそう言う、
(仕方ない。しっかりクリスお兄様から天罰を食らってもらおう)
「うえ~ん!クリスお兄様~!エリックが~!うわぁぁ~ん!」私はわざと泣いた。一応言っとくけど,私演技上手だから!演劇部でMVPを取ったくらいなんだよ?フフン!『ゴ~!』後に殺気のある気配が真後ろで感じられる「エリック~?なぜエリサを泣かせているんだい・・・?」
クリスお兄様だ。クリスお兄様は私を通り過ぎてエリックの前に立つ
「えっ?だ,だって・・・えっと・・・」
エリックは焦っていた。
「・・・はぁ~!エリック!エリサをしっかり見ろ!泣いているだろう!?エリックが泣かせたんだ!分かるかい!?謝りなさい!とりあえず!…次は無いからね…?」
クリス兄様はエリックにそう言ってから振り返って私を見る
「エリサ?僕を頼るんだよ?」
クリスお兄様はやせ細ったかわいそうな子猫を見るような目で私にそう言った
「は・・・はい・・・」
(まっまさか,私が泣いただけであれほど怒るとは・・・そうは思わなかった)
「ところで,エリサ?早く父上のところに行っておいで,父上は隣の部屋にいるはず・・・」
クリスお兄様は振り返り私のほうを向いてしゃがんで目線を合わせてから,そう優しく言った。
「はい。では行ってまいります」
私はそう言ってから王様のもとに行った。
8.泣く王様
『トントントン』私は綺麗で大きい茶色の高級そうなドアをノックした
「王様。エリサ・ガーネットです。王様に会いに来ました」
私はそう言ってドアを開けた,そこには王様がいて濃い茶色のデスクの後ろに椅子がありその椅子に座っていた。すっごい存在感増しましだよ・・・
「ッ!エリサではないか!?いやいや・・・待て待て・・・これは幻覚なのだ・・・。はぁ,最近こういうことが起きて・・・どうせ,メイドなのだろう?・・・クソォ~!エリサー,うぐっうわ~ん」
王様は私を見たとたんに泣き出した。
(ダッセー。。。冷めるー。。。)
「うぐっ!メイドならば慰めるはず・・・。なら慰めるなよお?うぐう,エリサー。。。」
王様はそう言って,袖で涙をぬぐい始める
「え・・・?あの?私,エリサ・ガーネットなんですけど・・・?」
私はおどおどしながら,王様のデスクの前に立つ。
「ん?なんだ?慰めは要らないぞ・・・?」
王様は涙をぬぐうのをやめて私を見た。そして目をこする
「・・・やはり,エリサなのか・・・?」
王様は目をぬぐうのをやめてじぃ~と私を見る。
「なわけないよなぁ~・・・うぐ,あ~ああ」
王様は私を見たけどすぐに泣き続けた。すると,
『ガチャン』
という音がして本物のメイドが来た
「あっ・・・!エリサ様・・・!」
メイドは静かに私のもとに来て,ギュッとハグしてくれた。だけど,メイドは王様と違ってすぐに,私から離れて,ハンカチで目をぬぐい始めた。
(やっぱり,泣くんだね・・・。皆・・・)
『当たり前です』
サトは静かにそう言った
(そうなんだね・・・)
私はサトの話を聞いて前世での私がそうまとうで出てくる。
あの頃は最悪だったな・・・。意味が分からないのにいじめにあって・・・ただただ走ってるだけなのに
「カッコつけてんじゃねえよ!」
って女子軍団に言われたり・・・あの頃の,最悪な人生だった私はいないんだ・・・。そう思うと,とっても嬉しくなる。
私はまだ,私のせいで王様が泣いているのに,
幸せな気持ちになった_____。
9.記憶喪失
20分立っても,王様がずーっと泣いていたのでメイドたちが頑張って励まし,ギリギリのところで泣き止ますことに成功した。そして今がこれだ。
「エリサ!なぜ家に戻らなかった!心配したんだぞ!」
王様がデスクの椅子に座りながらそう言う。私は王様が居る,デスクの前に棒立ちしていた
(いやー「エリサではありません。転生者です」なんて,絶対言えねー)
「・・・王様・・・」
王様のデスクの両側にメイドが居て,メイドは王様に何かをさっきから伝えようとしていた
「・・・分かっておる」
だけどメイドの声を防いで王様はさえぎった
「・・・コホン!まあそのことはいいとして!エリサ・・・.エリサに伝えたいことがある」
王様はさっきの表情とは全く別物の真剣な顔つきになってからそういった。
「はい。何でしょう」
「実はな・・・,まだ言っていなかったのだがエリサ・・・お前は 記憶喪失らしい,エリサが家に帰ってこなかったのもそのせいだろう。だから今回は許す,だが次はないからな?」
「…はい」
「よし,次だ。エリサ・・・少しわしも思うのだが,何故 毎回毎回,花畑に行くのだ?」
王様は,不思議そうな顔で言った
「え?」
私は返答に困る。だって花畑に行った覚えなんかないから。私は,確かに花畑があるのは覚えてる。だけど,なぜそこにいたのかは分からかった
「それが・・・分からないんです。なぜあの場所にいたのか」
私は本当のことを言った
「そうか・・・。それも記憶喪失のせいかもしれないな・・・」
王様はフムフムと言いながらコクコクうなづいた。
「そうか。分かった・・・,もっと詳しく教えてほしいが.子供に詰め寄るのは良くなかろう。詳しい話は少し時間がたってからでいい。自分の部屋に行っていなさい」
王様はデスクの椅子から立って,そう言った。私は王様の言う通りとりあえず王様の部屋から出た。って言っても
「どこが私の部屋なの!?知らないんですけど~!?というか!何であんな説教されなきゃいけないの!?前世で高校生だったから,説教される屈辱を忘れてた・・・。って!こんな話いいの!サト~,私の部屋ってどこなのよ~」
私は「はぁ~」とため息をついてからそういった。
『エリサ様の部屋は,王様の部屋の1つ上の階の一番広いお部屋です』
「広いんだ…」
私はそう言ってから王様の部屋の1つ上の階の部屋・・・3階に行った。
『コツコツ』
私は少し歩いたところで,止まった。
「ねえ?サト?この部屋で合ってる?」
『はい。合っているはずです』
「ホ,ホントに!?」
私は焦りながら言う。だって,だって!
「大きすぎるんですけどーーーー!?」
廊下に私の叫び声が響いた
『そんなに驚きますか?』
「いやいや!そりゃそうでしょ!?前世であんな落ちこぼれくそ野郎で貧乏だったのに急にこんないい暮らしができるようになるなんて・・・!ヤバすぎでしょ!」
『静かにしてください「前世」という言葉が聞かれた時点でアウトですよ?』
サトがばかを見るみたいな音程でしゃべる
「…分かった。じゃあ部屋を見るね」
私はとーーーっても大きな部屋のドアを開けて中を覗いてみた。ベットは2人で行けるぐらいの広さで部屋はとんでもなく広かった
(やば・・・出ちゃうかも・・・)それに綺麗で清潔そうな部屋.…もう,無理…
「ぶわぁあああぁぁぁぁ!うげヶええええぇぇっぇえっぇ!」
私は吐いてしまった。もちろん,吐く前に部屋を出た。もちろん綺麗な廊下を汚してしまった。
「エリサ様!?大丈夫ですか!?」
廊下をたまたま通っていたメイドたちが私の背中をさすり始めたのだった_____________。
異世界生活どうなる事やら!
続きはまた今度!
次回「魔法学園」
あとがき、
最後まで見てくださりありがとうございます。次回が楽しみですね?(圧
このお話どうでしたでしょうか? 私的には、とても頑張りました。褒めてくださると嬉しいです!
そんなわたくし、じつは、次回…出来てます!好評だったら、すぐに出すつもりです…!
ではこれからも「ナイト」、頑張っていこうと思います。よろしくお願いします。
今回の文字打ち数(これを含めず):10117回