コメディ・ライト小説(新)
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- 転生したら最強スキルを手に入れたので,最強目指します!②
- 日時: 2023/12/10 17:49
- 名前: ナイト (ID: rQJv6AK1)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
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1話は自力で探してください(URL貼れないので)
皆様こんにちは。ナイトです。
今回、記念すべき小説投稿2回目です!…キリが悪いですね。
前回,あんまり好評じゃありませんでした泣泣。
「結構、気合の入った頑張った作品だったんだけどなぁ」って今もずっと思ってます。。
後から、皆様の作品を見させていただいたのですが、
悪い意味ではないのですが、短くて…。。。
「ふつう,それぐらいなのかな。。。?」って考えました…。
実際どうなんでしょうか…?
わたくし―、ナイトは超超々初心者ですので、
教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
おっと、今回,雑談が長くなってしまいました。。。
ではでは,
「転生したら最強スキルを手に入れたので,最強目指します!」
第2話「魔法学園」、本編へどうぞ、
1 魔法学園
「…エリサは、、、」
今,私は王様から“あること“について,すごい時間の間、話をされている。
その”あること”とは「魔法学園」についてだ。
昨夜の9時ごろに起こされて魔法学園の話をされたのだ。
*昨夜の9時ごろ*
『トントントン』
9時ごろに,私の部屋がノックされた。私は寝ていたから,出るのに少し時間がかかった。
「は~い」
(もう眠いよぉ~。こんな時間にだれよ~)
私はグチを心の中で言いながらイヤイヤドアを開けた。
するとそこには王様がいて、真剣な顔つきで私の部屋に入ってきた。
「え…?王様?どうされたんですか?」
王様は、そのまま,私の部屋に入り,お客様が来た時用の椅子に
『ドカッ』
と座った。王様は,そのまま目をつぶる。
私も慌てて,王様の正面にある席に座った。
(何だろう…?)
私は,王様の顔を見つめた。すると,王様は
『コホン!』
と軽くせきをして,目を開けた。
「実はだな…?ホラ,おぬしが寝ている間に,ステータスを見せてもらったんだが,何だあのスキルは!コマンド?それと,読めないスキル名!
意味が分からない!図鑑で調べてみても見当たるものはなく,全然見つからなかったのだ!なぜなんだ!?」
王様はババーっと早口で話し終えて最後の最後に,怒鳴った
「ああ,そのことですか。私のスキル・・・コマンドは,打ったものが実現化するのです」
するとその時少し間が空き、
「なら、、あるいは…」
と王様は何かをポツリと言った。そんなこともつかの間、王様は
ハッと思い出したような顔になって,真剣な顔つきになったのだった。
*今*
そして今に至る。こんな朝早くに王様は私を呼び出し・・・会議室という場所で今も話している。だけどすっごい時間ね!
「おい!聞いておるのか?エリサ!」
王様が大声を出したので私は我に返る。そうだった,王様と話してるんだったね。私はハッと気づく。
「聞いてます」
「そうか。では話をしっかり聞きなさい。今から大事な話をするぞ!」
王様が本当に真剣な目をしたので,私も仕方なく真剣な顔に変えた。
「もう1度言うが、エリサは1年生から始めることになった。もちろん,知能も魔法も,中級貴族並みで,エリサには必要ない授業ばかりだと思うが,しっかり!1年生の復習をするように!」
王様がジト目で私を見る。
「分かってます~。それよりも,他に何かあるんですか?そんなに手続きは必要ないと思うんですけど…」
私は首をかしげ,手をひらひらさせながら聞いた。
「…そうだ!ケガをさせないようにしなければ!」
王様は近くにあったメモ用紙にすぐに書き込む。
どうやら、私の声が届いていないらしい。
(はぁ~。もうずっとこんな感じだよ…ねぇ~。サト~!早く終わらせる方法ってない?)
紹介しよう!私の頭の中には『サト』という,サポートしてくれる,何者かがいる。いまだに,機械か人かもわからない。
まあ、別に興味もないし,聞いてない。
『そうですね…,ではもうエリサ様自体が言えばどうですか?ああ見えて,王様は、エリサ様のことでいっぱい,いっぱいですから』
サトは呆れ気味に言う。
(そっか。そうだよね。じゃあ言ってみようかな…?)
私はそう決心してから王様に向かって言った。
「あの王様!もう帰ってよいでしょうか?私・・・記憶が無くなったので,気持ちを整理したいのです」
私は恐る恐る,メモに夢中の王様に言った。
「あっ!そうだな。これからはエリサにほとんど関係が無いから,もう帰ってよいぞ」
王様は私の顔を見ないで,メモを見ながら言った。
(最後ぐらい目,あわせてよね!)
私はそう思いながら部屋を後にした。
「ねえ,サト。魔法学園って,明日からなんでしょ?なんか制服とか,ないの?」
『そうですね…。もうエリサ様の部屋に置いてあるかと思います』
「そうなんだ」
私はそう言いながら自分の部屋に向かって走っていった。
もう、夜の5時だ眠いよ。。
*****
『ガチャン』
ドアを開けて,私は自分の部屋から入った。
「あっ!エリサ様!魔法学園の制服,ただいま出来上がりました!
お布団の上に置いておきますね!」
茶髪でポニーテールの可愛いメイドがニコッと笑いながら言った。
目がくりくりしていて,とってもかわいらしい。
まあ?私には劣るけどね~?
「ありがとうね」
私はメイドの手を握ってそういった。
「嬉しいです!まさか,エリサ様がそんなこと言ってくださるなんて…!ありがとうございます!」
メイドはそう言ってニコッと笑ってから私の部屋を出て行った。
「ふぅ。行った行った。じゃあ,お目当ての学生服~!」
私はそう言ってベットに向かって走った。
ベットに着くとそこには普通よりもかわいい学生服だった。
でもよく見てみるとこれ….ししゅうかな・・・?なんと私の学生服は全てししゅうで作られていた。しかもリボンの大きさもことなっていて,
とっても可愛い!というか、学生服って,変えちゃダメなんじゃないか?
…ま、いっか。そこんところも王様が何とかするでしょ。
「明日が楽しみだよ♪」
私はその場で跳ね上がる。するとズーンと疲れが体全体にまわり,
とんでもなく眠くなった。
(うう、眠い…寝る…)
私はその後睡眠をとったのであった。
2.行ってきます!
******
「エリサー!起きないと学園間に合わないよー!」
クリスお兄様の声がして私は朝、目覚めた。起き上がってみると,そこにお父さんがいた。
「うわっ!びっくりした!…あっ…何ですか?」
私は,ついタメ口になった口を手で押さえ,聞く。
「う~んとだな。しっかり,学校を頑張るんだぞ?」
私は口をポカンと開ける。
「え?ああ。はい・・・?」
その後,王様が私の部屋を出てってから,
すぐに学園の準備に取り掛かった。
30分後―
「じゃ,行ってきまーす!」
私がそう言うと、ドタバタ音がしてクリスお兄様とエリックが来た。
ついでに後から王様も来る。
(そういえば,私の言うお母さんは,どこにいるんだろう?)
「というか,みんな揃ってどうしたんですか…?」
「そりゃだなぁ?お,俺は別にいいんだがクリスが行きたい―!っていうからついてきたんだぜ?だから別に一緒に行きたいとか,そんなんじゃないからな!」
エリックが最後に大きい声を出す。
(なるほどね。ま 確かに同じ学園だし どうせなら,一緒に行ってあげるか)
「早くいくよ!」
私は、クリスお兄様たちと,家を後にした。
*****
「うわあ~!すごい広いね~!」
私は校門の前に立って改めて思った。
茶色で統一されている感,ハンパない!
まあ私の王国よりちょっとだけ大きい。…そりゃそうか
「学園=みんなが通う場所」だもんね。
「エリサ。教室のことについて説明するね」
クリスお兄様がそう言ったので私はクリスお兄様に向き直る。
「ちょっと難しいから言ったほうがいいかなぁと思ってね。絶対に覚えること1つ目!クラスは, B C A S SSの4クラスに分かれてる事!他にもSSの上のクラスもあるらしいけど,それはまた今度説明するね。ちなみにクラスは自分の能力で決められる。スキル,魔法,努力,運動神経・・・とほかにもあるけど,まあいいか。階級としてはBが,一番低いCが2番目に低い。でAがなれたらラッキーぐらいの階級かな。あとはS SS SSS とまあこんな感じ。ちなみにエリサは王様が言ってCクラスになったよ。C‐2だ。よし,次だ!エリサ?エリサはね。か弱いんだけど、、、この学園には魔物が現れやすいんだ。だから,十分気を付けるように!それに,自分で手に負えない魔物じゃなくても,僕のクラス・・・S‐3クラスに来るんだよ?」
クリスお兄様が真剣なまなざしで言った。
「はい。分かりました。ところでクリスお兄様は, Sクラスなんですね」
「ああ。そうだ。でも,そろそろ学校に入らなきゃだし,機会があったら,話そう。じゃあとりあえず学校に入ろうね」
クリスお兄様はそう言って歩き始めた。
******
今,私はC‐2の教室のドアの前に立っている。廊下は私の後ろにも前にもあって.来てしまったらよくわからない。
先生からは,
「朝の会が終わったら体育館に行って」って言われたんだけど,
中の様子が全く伺えないし…。だから今,ずーっと棒立ち状態。。。
オイゴラァ!俺は,王女様だぞ?もっと丁重に扱えや!
私がそんなことを心の中で言い始めて、数分経ったその時、
私の前の廊下のほうから若い女性・・・教頭先生が来た。
教頭とは前からお会いしていて顔は覚えてたんだ。
「エリサさん。そろそろ,体育館に行きましょうか」
教頭はゆっくりという。ムワンと言うかのように、香水の香りがした。
(ああ。ちょっと苦手なタイプかも。。。)
教頭はそのまま後ろに振り返り,真っすぐに私から前の廊下を歩いてゆく。私もすかさず教頭に続く
「その,教頭先生?体育館ってここから近いんですか?」
私は廊下を歩きながら言う。
「そうですね…。ここからだと,あと30秒ぐらいで着きますよ」
教頭はそのまま歩く。それから確かに30秒たって,体育館についた。
だけどそこに皆はおらず私と先生たちだけ居た。
「じゃあ。この場所でエリサさんは話すのでこの横側のカーテンのついた部分に移動してください」
教頭はそのまま奥のほうにある,1mぐらい高い場所へと指さした。
「では,そろそろ皆が着く頃ですし,そこで待っていてください」
教頭はそのまま先生たちがいる方向へと駆け足で向かって行った。
*****
うう。緊張する。皆が体育館に集まるからか,さっきよりも倍にプレッシャーがかかる。
『ブー』
そう音がしてほかの場所にあるカーテンが一気に開いた。
もちろん私の場所は開いていないけどびくっとした。
「あ,あー。マイクチェックマイクチェック。
……それではみなさん!魔法学園にようこそ!
この学園は1年前にできたばかりで先生方も少し,少ないです。
それに対して,こんなに,たくさんの人が来ていただいて、
嬉しく思います。それでは皆さん!改めまして,おはようございます!」「「「・・・・・・・・・」」」
「あっハハハ。先生がおはようございます!と言った時は天井に向かって花火を打ってください。もちろん最低限,魔法は当たらないように魔法をかけています。 安心して魔法を打ってくださいね~」
こうして,教頭の長いお話が終わったところで、
「では転校生を紹介します」
と言われ小さい声で、
「こっちに来てください」
と言われた。私は言われるがまま,その通りにして早速会話を始めた。
「私の名前は,エリサ・ガーネットです。フェルナンド王国の王女ですが,あまり特別扱いをしないでいただけると幸いです。私は王女で,あなたたちは貴族たちです。ですが, あまり私の階級のことは気になさらないでください。では,よろしくお願いします」
私の自己紹介を終えた瞬間に皆が拍手してくれる。だから
「やってよかったなぁ」って思えるんだよね。
騒いでる人もいれば,喜んでる人もいる。
(それよりもさ?クリスお兄様が泣いてるんですけど・・・?
はぁ。慰めなくちゃな…)
私はそう思いながらも,体育館を後にした。
3.エリサ・ガーネットです。いじめは許しません!
******
『キーンコーンカーンコーン!』
(おお~!チャイムまでジャパニーズと一緒だ!)
私は驚いた。すると、
「よし!じゃあ転校生!来ていいよ~!」
と言われた。
『ガラララ』
私は教室のドアを開けて,教室に入る。
「ねえ…!フェルナンド王国の王女だよ…!」
「すごい…!会える日が来るなんて…!」
「やっぱり美人だな」
「俺,狙うわ」
「バカか」
私が入った瞬間に教室がザワザワする。
だけど私はそんなこと気にせずに黒板の前に立ち,話し始めた。
「初めまして。私の名前はエリサ・ガーネットです。フェルナンド王国の王女ですが,あまりそのことについては気にしないでください。よろしくお願いします」
そのまま私は深々と頭を下げ、あげた。
「ところでだけど,みんな!エリサさんに聞きたいことはあるかい?」
先生は、にこにこ笑いながら,そう言った。
私の担任の先生は男性で,結構背が高い。大体30代だと思う。
さわやかな顔をしてるためか、クラスのみんなから慕われていると評判が高い。多分,この先生なのも、どうせ王様が仕向けたのだろう。
「「はーい!」」先生の質問に,ほとんどの人が手を挙げた。
(なんか,やっぱり私がすごい存在ってことが実感できるよ…!)
私は心の中で感激する。
『そうですか。でも皆がいい人とは限りません。いじめにあうかもしれませんよ?』
サトは当たり前のことのように言った。すると,私とサトの会話の最中に人がさされたらしく1人の少女が立ち上がった。
「私の名前はセレン・レイヤー。では質問で~す!私は,妖精を魔法で出すことができるんですけど~,エリサって~何の魔法が使えるんですか~?」
セレンは,馬鹿にしたように言った。
「えっと 魔法はまだ使ったことがないので,わかりません」
「プッ!あ、ごめんなさいね~。魔法が使えるかどうかもわからないのに,この学園に来たんですか~。フフッ,この学園をなめたらあまりよくないわよ~?」
セレンは,さらに馬鹿にしたように言った。
「ちょっとセレン!言いすぎだよ?いくら貴族でも王女様にはかなわないって!」
すると,セレンの隣の席の子が,慌てて,セレンの手首をくいくい引っ張った。
「放してちょうだい!私の体に触れていいのはクリス・サファイア様のみよ!触らないで!ゴミ娘が!!」
セレンは,ムカッとでもいうかのようにそう言い,隣の席の少女のほおにビンタをした。
(ちょっと待て、今サラッと言ったけど,クリスお兄様が好きなのか)
「いッ!う,あああん」
隣の席の子が泣いてしまう。
(あ~。ムカつくう!まるで前世の私を見てるみたい!)
「ねえ?セレンさん?いくら私が特別扱いしなくていいって言っても,人を傷つけるのは許さないよ」
私は少し怒った顔で言った。
「は,はあ!?なめてもらっちゃ困るわ!私はね~?あなたさえいなければ王女になれた存在なのよ!?ふざけないでくれる!?」
セレンはずかずかと歩いて私の目の前に立った。
「あんだよ?」
私は小さな声,とても低い声,怖~い顔でそう言った。
「…ッ!こっ、今回はこれぐらいにしといてあげますわ!」
そういって,セレンは自分の席に着いたのであった。
もちろんその後.セレンはイヤイヤ,ぶった女の子に謝った。
やはり評判が高いだけあり,先生もしっかりと,処置をしていた。
4.トパ・ライズ
******
「では,授業を終わりにしまーす。次の授業は魔法検査ですね~!校庭に出ておいてくださいね~!」
先生は1時間目が終わってからそういった。
最初の1時間目は自己紹介かな?って思ってたんだけど,さすが魔法学園!1時間目から魔法の説明をされた。それですごいんだよ!?漫画と一緒で魔法を使うにはそれぞれ魔力が必要で,魔法によって異なるんだってさ。日本の漫画ってすごいねぇ。そうゆう風に私が心の中でしゃべっている間に,もう移動している子がいたので私も教室を出て歩き始める。
すると1人の女の子が話しかけてきた。
「ね!エリサさん!私はね?トパ・ライズって言うんだけど,一緒に魔法検査しない?私もね。ちょっと魔法の経験がなくて…,それでさっきのエリサさんの発言で心強いな…!って思ったんだ。だからその,友達になるのと一緒に魔法検査しよ」
トパはそう恥ずかしそうに言った、
「いいよ。もちろん!」
その返答にトパは泣いた。
「えっ?ちょっ!?」
私は慌てトパの背中をさすり始める。
「私ね。友達がずっとできなかったんだよ。前の学校でもひどい,いじめにあってね。友達もできなかった・・・。だから,とっても嬉しい。。。ありがとね。エリサ・ガーネットさん・・・!」
トパは泣きながら,微笑んだ。私はそんなトパをギュッと抱きしめた。
(その言葉が嘘でも,金目当てで私に話しかけてくれたとしても, .嬉しい)
私は心の中でそう思ったのだった。
******
私は先ほどのあの微笑ましい会話が終わってから,トパと一緒にすぐ校庭に向かい,皆が集まっている場所に行き,みんなと同じように座った。
校庭には全クラスがいるらしく,たくさんの人が座っている。それに,よく見てみると,白い1mぐらいありそうな真珠が何個もある。
あっ!エリックもクリスお兄様も居る!
「よ~し。みんな集まったか~?」
先生がメガホンで大きな声を出す。
「先生!C-2のアクア・リーネが来ていません!」
「先生!C-2のディーズ・ガーデンが来ていません」
私のクラスの人たちが来ていない人を言う。
「そうか。じゃあほかのクラスでいない人はいるか~?」
先生は次々にいない人を聞いてゆく。すると校庭への入り口から2人走っている人が見えた。1人は走っているけど,もう1人はヘッドホンをかけながら片方の手でパソコンを持ち,もう片方の手でキーボードを打ちながら歩いてこちらに来ていた。しかも,こちらのことは気にしていない。2人とも顔は良く見えないけど,なんか個性が強い…ということは分かった
「おーい。そこのパソコン持ってるほう―!早くしろー!」
先生がヘッドホンをつけている少女に注意する。だけど聞いてない。そんな会話の最中にもう1人の女の子はこちらについてたらしく,水色の髪の毛で後ろにみつあみという,可愛い女の子がいた。しかも汗でシャツが透けていて・・・まるで漫画だ。一方そのころのパソコン少女はまだまだ歩いていた。さすがに,先生がメガホンで怒鳴ったので気づいたらしく,メガホンを耳から外し肩にかけ,駆け足で来た。それでも,運動は得意じゃないらしく,走るスピードが遅い。
「エリサさん。あの子,知ってる?」
「知らない」
私は首を横にぶんぶん振りながら言った。
「あの子ね。運動音痴なんだけど,頭がすっごいイイらしいよ・・・!まあ私が実際話しかけたわけでもないし・・・,そこのところは分からないんだけど,まあ仲良くなれるといいよね」
トパはうんうんと首を縦に振りながら言った。そんな会話をしている間にパソコン少女は私たちのもとについていたらしく,私とトパの左のほうにいる。紫色の髪に紫色の死んでいるような目・・・,それにピン止めがすっごい似合ってる。メガホンはいまだに首にかけているし・・・どんだけパソコンやりたいんだろ・・・。
「じゃあ,始めるぞー!」
5.魔力検査!
先生の合図で,私は先生を見てみんな立ち上がった。
「魔力検査というのは,名前の通り魔力の検査をするということだ。ここで、どれぐらい魔力が扱えるのか魔法が使える人材なのか、確かめさせてもらう。魔法によって,真珠に分かれてもらう。もちろん2つの属性の魔法が使える場合は,1つの魔法を打ったらもう1つの属性の真珠に行けばいい。検査方法は,真珠に向かって魔法を打つことだ。真珠の横に1人1人先生がいて,ここはフェアリー属性ですよとか,リーフ属性ですよー!とか言ってくれるはずだ。だから,使える属性ごとに並ぶように!では並べー!」
先生は言い終わると パンパンと手をたたいた。多分,合図なのだろう。それに皆が気づき,ぞろぞろと真珠の前に列ができる。だけど1つの真珠の前にだけ1人も並んでいなかった。その真珠の横にいる先生の声を聴くと「全属性魔法」らしい。
(なるほどなるほど・・・?でも何?全属性って?)
『全属性魔法というのは,すべての属性の魔法を使うということです。すべての属性の魔法を使うと,とびきり強い魔法が打てるのです。しかし,全属性魔法を使える人間は,まだ見つかっておらず,だからみんな,あの列には並んでいないのです』
サトが簡単に解説する。
(そうなんだ。というか,私って魔法使えるの?スキルしか使ったことないんだけど)
私は今更気づく。
『・・・。それはわたくし・・・サトにもわかりません。エリサ様のスキルは本当に希少なもので,1回も見たことがないのですから』
サトは少し落ち込みながら言った。
(そうなんだ。じゃあ一応,魔法使えるようにしとこっと)
私は当たり前のことのように,
スキルで魔法を使えるようにした。。。と思っただが、
『バタンッ!』
私はその瞬間に倒れた。
「何々!?」「おい!エリサ様が倒れてるぞ!」「大丈夫かな」
「エリサさん!?」「エリサ様!」「誰か先生呼んで!」「早く!」「急げ!」
皆の声が聞こえる中 私は,意識を失った。その中にはサトの声もあった
6.魔力減少状態
******
『ピトッ』
「冷たッ!」
オデコに何か冷たいものが触り,私は目を覚ました。目を開けるとそこには知らない天井があり,知らない景色があった。どうやら私はベッドで寝ていたらしい。
「何ここ!?」
私はそのまま,勢いよく、上半身だけ起こす。だけどその瞬間に体全体に激痛が走り、反射的にベッドに横になった。
「ああ!起きたのですね!?よかった・・・」
私が横になると、私のオデコに冷たいタオルを置こうとしている知らない女性がいた。
「その,誰ですか?」
私は横になりながら女性に聞く。
「ああ。言っていませんでしたね。私はこの魔法学園の保健室にいる,リカバリー・フェルンと申します。エリサ様は魔法検査の時に倒れたのですよ」
リカバリー・フェルン・・・保健室の先生が不安げな顔で私をのぞいた。
「そうなんだ・・・。でも何でですか?」
「多分,魔力を使いすぎたのでしょう。それに多分ですけど「魔力減少状態」ですね」
保健室の先生は深刻な顔で言う。
「え?魔力減少状態って何ですか?」
「・・・ふぅ。では真剣に聞いてくださいね」
保健室の先生は真剣な顔つきで言った。
『はあ。だからあれほど言ったのに・・・』
サトが呆れているのがわかる。だけど私は,そんなこと気にせず,保健室の先生に「はい」といって真剣な顔つきでうなづいた。
「魔力減少状態・・・。その症状になった人は,どんどん魔力が無くなっていき,最終的に魔法が使えなくなる症状です。その症状に陥っている人はこの世に何千万人・・・いや,何兆万人も居ます。治すことが困難な病気なんです」
保健室の先生は,本当に悔しみながら言った。
「そうなんですか・・・でもその!スキルって今でも使えますか?」
「え?まあ,1回程度なら大丈夫だと思いますけど,絶対使わないでくださいね。もし今の魔力がスキルで使う魔力よりも無かった場合、、、1回も魔法が使えなくなります。なので絶対使わないでくださいね?」
保健室の先生はにこやかに言った。
(いやいやいやいや!?スキル使えたなら治るから!この病気とやらはさ!)
私はそう言いたくても言えずにいた。
(よし!決めた!もう使います!使わないで,魔法が使えなくなるなんて嫌だもんね!ベーだ!)
私は心の中で保健室の先生にそう叫んでから,心の中で スキルを発動させた。
(病気よ,治れ!)
私がそう唱えた瞬間『ぶわぁ!』と私の周りで何かが光り,その光が収まった時には,先ほどの激痛が治っていた。
「ちょっと。今の光は何?エリサさん?どうゆうことですか?」
保健室の先生が驚きながら私を見る。
「・・・スキルを使いました」
「ちょっと!?何してるの!?大丈夫!?体とか痛くないですか!?」
保健室の先生は私がスキルを使ったことを言ったとたんに,私のことを心配した。
「大丈夫です。ただ,この病気を治しただけですから」
「・・・え!?どういうことですか!?」
保健室の先生はダンッと机を強くたたき,キラキラした目で聞いてきた
「そういえば言っていませんでしたね。私のスキル「コマンド」は打ったものを実現化できるんです。なので,先ほどの病気も一瞬で,治ったんです」
私は自慢げに言った。
「そうなんですね!?というかそんなスキル聞いたことないです!興味深い。。。」
保健室の先生はそうつぶやいた。
「じゃあ。けがも治ったことだし,帰りますね!」
私はベッドから起き上がりながら言った。
「あっ!ちょっと待ってください!エリサさんはまだ魔法検査してませんよね?だったら魔法検査をしないとダメですよ。もちろん体調が良ければ・・・の話ですが」
「そうなんですか!?じゃあどこに行けば?」
私は焦り気味に言う。
「えっと,今の時点だと まだ外で魔法検査してるので,素早ーく外に出てください」
「分かりました!では!」
私はそう言ってベットから立ち上がり,保険室の真ん中に立って,
「瞬間移動」した。多分それに,保健室の先生は驚いてたと思う。
7.聖者様と賢者様
******
保険室から数秒後,私は校庭についた。校庭についてみると,まだほとんどの列が並んでいて,人気のパン屋さんの列みたいだ。そこにはトパ
もいて,そわそわしていた。
「おーい!トパ―!」
私がトパを呼ぶとトパはすぐに走ってくる。
「もう!エリサちゃん!大丈夫だった?すっごい心配したんだから!私,こう見えてすっごい心配性なんだからね?だからあんまり心配させないでよ?もう生きた心地がしなかったんだから・・・」
トパはそのまま泣き始める。
「ごめんね。なんか私魔力使いすぎちゃったみたい」
私はけらけら笑いながらそう言った。
「もう!今回は許してあげるけど!あんまり無茶しないでよね!」
トパはムゥーっとしながらそう言った。まだ涙目だったけど,すぐに袖でごしごし拭いて直る。
「じゃあ,並ぼうか!」
私がそう言うと,トパは私にバイバーイと言って,他の列に並ぶ。私も列の一番後ろに並ぶと1組2組3組とやるらしく,C-3の子が列を譲ってくれた。でも,2組の子も私が王女様ってこともあって列を譲ってくれた。そのまま並び続けて,ついに私の番になる。
「では,エリサ・ガーネットさん炎魔法をどうぞ」
真珠の横にいた先生がそういう。だけど私は魔法が使えないから,スキルでファイアーボールを投げる。
「ファイアーボール!」
私がそう唱え真珠のほうに手をかざすと,手のひらから炎のボール(ファイアーボール)が出てきてそのまま真珠のほうへ吹っ飛んだ。すると真珠はまばゆい光を放つ。
「うわ!何だこれは!」
先生が慌てながら真珠に近づいていく。
「ん…?」
先生はいぶかしげに目をこすってからもう1度 真珠をのぞいた。
「あああ! 大変だ!賢者様がおられるぞ!いや,聖者様か…?まあどちらでもいい!大変だ!大変だ―!」
先生が突然,大慌てしながら,あちこちに賢者…聖者…という話題を出し始めた。
まあもちろん皆「何?あの先生?」「うるさっ」「可愛そうな人?」「大丈夫かな?」とか言っている。
だけど先生はそんなこと気にせずに,他の先生にも報告していた。
「ああ,もう!先生ー!」
私は慌てて分けわからん事を言いふらしている先生の方向に全速力で走った。
「先生!何でそんなこと言うんですか?私は別に,賢者でも,聖者でもありません!あんまりそういうことを言われると,みんなに距離を置かれてしまうので,やめてください!」
私は皆に聞こえないぐらいの大きさで話した。
「ああ。賢者様…申し訳ございません。ですがこれは,皆が知るべきなのです。お怒りをお納めくださいませ…」
先生は,お辞儀をしながらそう言った。
(ねえ。サト…!この先生何なの!?意味わからないんですけど!?みんなにそんなこと知られたら,ホントじゃないけど,距離置かれちゃうよ!)
私は怒り気味にサトにそう言った。
『推測に過ぎないですが,多分エリサ様の魔力量にすいしょうが反応したせいでしょう。エリサ様はファイアーボールを投げた際,本気で打ちましたか?』
(う…。本気で打っちゃってたかも…)
『はあ。では仕方ないのでは?スキルで使う魔力も上乗せされたのかもしれません。そうなると。。。賢者…聖者…になるわけですね』
サトは「うんうん」とでも言うかのようにそう言った。
「あのやめてくれませんか?私 賢者でも・・・聖者でもありません!なので!そういうことを言うのはやめてください!」
私はうっかり,みんなに聞こえるようなボリュームで話してしまった。
だけど、ほかの真珠にも魔法を打たなければならないので、
しぶしぶ私は魔力検査をしたのであった。(とても地獄でした)
8.じ・ご・く☆!
******
それからというもの 私は何回も先生に言ってやっとのことで、
「エリサさん」と皆,呼んでくれるようになった。
のだけど・・・相変わらず,皆からの噂は辛い・・・
「やっぱり賢者なんじゃね?」「でも,聖者さんかもよ!?」
「まあ,どちらかは学力テストで分かるだろ」
とかもう散々だよ!私は私!って言ってるのに…。
やっぱりそれは日本でも異世界でも不便なんだなぁ…。って
毎回思い知らされるよ!もう散々!もう散々!
それに,最悪なことに前回の魔力検査の時、時間切れのせいで私は全属性魔法を打てるかどうか真珠に向かって打っていない。
でもやらなきゃいけないから、って
みんな集まる業間に打たなきゃいけない・・・。
それに!前回は居なかった人なんだけど,本気か弱気かどちらを出しているか,分かる先生が来るんだそうで…もう!災難続きで最悪です!
ああ死にたい。。。
日本で死んじゃった時の感じで死にたいってわけじゃないんだけど・・・
別の意味で・・・〇にたい!!
〇にたいよぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!
全属性魔法の検査はどうなるの!?
続きはまた今度!
次回「仮面の軍団」
あとがき、
最後まで見てくださりありがとうございます。
次回が楽しみですね?(圧
今回は「全属性魔法」「魔力減少状態」、
などなど色々な,言葉が出てきましたが、覚えられましたでしょうか?
いや、覚えられましたよね…。楽しめたでしょうか…?
前回があまり人気が無かったので、少し不安です。。。。
多分、前回のほうが楽しめたかと思います。(前回力作なので!
それでは,ナイトの
「転生したら最強スキルを手に入れたので、最強目指します!」次回を楽しみに待っていてください!では!
- Re: 転生したら最強スキルを手に入れたので,最強目指します!② ( No.1 )
- 日時: 2023/12/12 18:45
- 名前: ナイト (ID: rQJv6AK1)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
今回、ちょっと長かったかもです…。すみません💦
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