コメディ・ライト小説(新)
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- 桜並木の街 第一話(後半)
- 日時: 2023/12/26 16:06
- 名前: 緑柳零 (ID: F5XSuO4B)
第一話 拝啓・・・・・・
「私は桜廻大御神という。」
突如として目の前に現れた女性は,そう言った。
ええと・・・・・・。
どうリアクションを取ればいいんだ?
「うわー!」とか、かなぁ・・・・・・。
とりあえず,ノーリアクションは寂しいので,適当に,
「うわー!」
とさけぶ。
「・・・・・・巫山戯てるのか?」
「・・・・・・いいえ。」
やってしまった。
私は,心の引き出しの忘れたい記憶リストに「幻覚を見た」ことも含めてしまっておいた。
「言っておくが,私は幻覚じゃないぞ。」
そうですか、それはよかったですね。
では,私は先に逝ってきますので。
「人の話を聞いているのか、この小娘は。」
小娘だか猫娘だか知りませんが逝くものは逝くんですから。
「ああ、全く。」
「もう、なんなんですか⁉︎さっきから走馬灯に出てきている貴方様,何がしたいんですか⁉︎」
「お前を助けにきた。」
「なんでですか?」
私なんて居ても居なくても変わらないのに。
「単刀直入に言う。お前の体が気に入った。取り憑かせてもらいたい。」
「ムリです。」
どうせ取り憑かれたらあんなことやこんなことを・・・・・・。
「変なことはせんわい!」
「あなた,神様か死神か知りませんけど,私にだって人権はあります。キッパリ言います。どっか行ってください。」
「やだ。」
あんたは子供か。
駄々をこねる子供の母親の気持ちがわかったような気がせんでもない。
「お前を手に入れるまで,絶対に離れない。」
きしょ、こいつ。
「言っておきますが,私は異性愛者なので。」
「・・・・・・もういい。そんななら,私は無理矢理お前に取り憑く。」
「できるもんならやってみなさいよ!」
そう言った私がバカだった。
今,自由浮遊をしていることも忘れて。
ドン!
ものすごい衝撃が,中庭に響く。
「さて。」
夏奈・・・・・・桜廻大御神は、大きなジャンプをした。
【To Be Continued】