コメディ・ライト小説(新)
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- 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」
- 日時: 2024/01/16 11:55
- 名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: MdPoIpHk)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801
天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」
彩雪 珠麗愛@じゅりあ
父親が悪魔、母親が天使、そんな親を持つ双子は「光闇学園」に通う事になった。
「光闇学園」とは天使と悪魔が一緒に通う学校らしい。
天使と悪魔が一緒に生存出来る様に、敵対関係では無くなる様に、そんな事を願って、作られた学園だ。
でも、その双子は天使にも悪魔にも分別出来無い、天使と悪魔のMIX種族だった。
教師陣一同は双子の情報を確認もせず、見た目だけでそんな双子を天使と悪魔に分けてしまった。
それによって双子は波乱な学園生活に巻き込まれる事になる。
果たして双子の学園生活はどうなる…!?
天堕 白桜
ライト・ゼレデリア
天使25% 悪魔75%遺伝
天堕 黒薔
シャドウ・ゼレデリア
天使75% 悪魔25%遺伝
目次
お知らせ >>1
プロローグ >>2
第!話 ギャップ >>3
- Re: 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」 ( No.1 )
- 日時: 2024/01/16 12:34
- 名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: rKxXtoQJ)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801
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次のスレッド プロローグ >>2
- Re: 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」 ( No.2 )
- 日時: 2024/01/16 12:35
- 名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: rKxXtoQJ)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801
プロローグ
天堕 白桜(ライト・ゼレデリア)Side
「わ〜学校楽しみ〜」
そう呟いたのは、今日から光闇学園に通う、天堕 白桜、またの名前をライト・ゼレデリア。
別に本気で学校を楽しみだとは思って居ない。
親の前で"良い子"を演じて居るだけだ。
実際は…。
「あ〜も〜面倒臭せ、学校つまんなそ」
俺の本当の気持ちを代弁したかの様に、隣から声が聞こえた。
声の主は俺の双子の妹、天堕 黒薔、またの名前をシャドウ・ゼレデリア。
黒薔も別に本気で学校がつまらない、とは思って居ない。
彼女はむしろ、学校に行く事を誰よりも楽しみにして居る。
彼女は親の前で"悪い子"を演じて居るだけ。
なら、何故親の前で"良い子"もしくは"悪い子"を演じ無ければ行けないのか。
それは俺達の見た目に関係して居る。
俺達は双子だ。
父親は悪魔、母親は天使。
普通なら双子のどっちかが悪魔になり、もう片方が天使になる筈だった。
でも、何故か遺伝子がごちゃごちゃになって。
俺に天使25%、悪魔75%が遺伝し、黒薔には天使75%、悪魔25%が遺伝した。
そう、つまり俺達はMIX種族なのだ。
遺伝25%は見た目に遺伝し、残りは性格に遺伝した。
でも、親はそれに気付いて居ない。
本気で俺を天使だと思い込み、黒薔の事は悪魔だと思い込んで居る。
だから、親の前ではちゃんと自分の種族を演じ無ければ行けないのだ。
「あ〜も〜まじ面倒臭せ〜」
でも。
本当にたまに。
"良い子"もしくは"悪い子"では無く、本気でその言葉通り思って居る事もある。
例えば黒薔がさっき言った"面倒臭い"と言う感想。
黒薔は見た目が悪魔だから、性格は天使な筈だ。
本来なら天使は"面倒臭い"などと言う事を思わない。
でも、黒薔は本気で自分の種族を演技する事に"面倒臭い"と思う様になった。
つまり何が言いたいのか。
俺達は。
不完全な天使と悪魔なのだ。
この世に存在しては駄目な。
不完全な存在なのだ。
「着いたよ〜白桜、黒薔」
気付いたら学園の前に着いて居た。
「学校だる〜」
「もう、そんな事言わないの!」
遠くで黒薔と母の声が聞こえる。
黒薔が居る所まで移動し、黒薔の手を握る。
今日も俺達は自分達を完全な天使と悪魔に変える為、演技を続けるんだ。
前のスレッド お知らせ >>1
次のスレッド 第1話 ギャップ >>3
- Re: 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」 ( No.3 )
- 日時: 2024/01/18 13:31
- 名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: MdPoIpHk)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801
第1話 ギャップ
天堕 黒薔(シャドウ・ゼレデリア)Side
「うっわ、まじだるい」
そう呟いたのは"悪い子"を演じる私、天堕 黒薔…では無く、隣を歩く双子の兄、天堕 白桜だった。
親が居なくなったのを確認してすぐに、白桜はきっちりと閉めていた制服の襟ボタンを外し、ネクタイを緩めた。きっちりとセットされた髪の毛をぐしゃぐしゃと掻き乱し、ポケットの潜めていたピアスを付ける。
「お兄ちゃんやっぱギャップ凄いよね…」
私は髪の毛をぐしゃぐしゃと掻き乱して居る白桜を見ながら、そう呟いた。
「そう言う黒薔こそ、俺よりギャップ強いじゃん」
「え〜そんな事ないよ、いっつも悪魔演技する為に、悪魔ギャルの子に色々教えて貰ってるだけ〜」
「へ〜、興味無いわ」
「酷、ちょっと位興味示してくれたって良いじゃんか」
「うわ、最悪、今日チョーカー持って来忘れた」
会話の辻褄が合っていない様な気がするが、取り敢えずそれは放って置く。
「チョーカー?この前買ったあれの事?」
「そう」
「私が今日付けて来たからお兄ちゃんにあげるよ、お父様が今日の朝、無理矢理私にチョーカー付けて来て…」
「あ〜…そう言う事ね」
私はチョーカーを外そうと、留め具に手を掛ける。
「俺が外してやる」
「本当?ありがとうお兄ちゃん」
かちっと音がして、首の締め付けが緩んだ。
私は鞄からヘアゴムを取り出し、ハーフアップにして居た髪の毛を三つ編みに編み込んで行く。
ついでに眼鏡を取り出し、膝上15㎝だったスカートの長さを膝下に調節する。
「よし完了!」
「地味子かよ」
「地味子目指してるんで」
「地味子目指してるって…お前だけでしょそれ」
そう呟いた白桜は派手にチャラチャラして居る。
綺麗にセットされて居た透き通る様な白色の髪の毛はセットされて居た跡形も無くぐしゃぐしゃに爆発して居る。
襟元は全開、さらにチョーカーのせいか色気が半端無い。
耳元のピアスは揺れる度にチャリチャリと音を立てる。
「お兄ちゃんは何?ホストでも目指してる訳?」
「あ"?これ位普通の着こなし範囲だろ」
「いや…十分範囲外だよ」
そんな感じでいつも見たいに会話して居ると気付いた。
私達、今現在、よく分からない薄暗い森に迷い込んでしまった見たいだ。
「どこ?ここ」
そう呟いた時、人影が見えた。
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