コメディ・ライト小説(新)

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いつでも君は part.1
日時: 2024/02/03 22:01
名前: ミルクティー (ID: 7dCZkirZ)

彼氏がいたとき、あなたはただのクラスメイトでした。
ですが、この胸を騒がせたのは誰ですか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おはよう」私は中学生なりたての中(なか)森(もり)夏(なつ)葉(は)。
私には大好きな彼氏がいて、
この人ならずっと一緒にいられるってぐらい大好き。…だった。
あの思いをあの人に抱くまでは。
「ねぇ」その一言で私の心臓はビクンと跳ねた。
「どっ、どうしたの?」絶対赤くなっている顔を向けて、恐る恐る答えた。
「今日、社会の課題何ページだっけー?」
「に、二十…。」緊張して呂律が回らない。
ちょっとしたことなのに私の心拍数は加速する。
「ありがとー」自分の用事が終わり、そそくさと自分の席へと帰る君。
私の好きな人 西(にし)野(の)謙(けん)志(じ)くん。
ななめ前の謙志くんの横顔を盗み見る。
まゆげの上でぱっつんと切られた綺麗にすかれた前髪、
イケメンとは言える部類ではないが、私にとっては好みの顔。
目が大きく、くっきりとした涙袋と二重。鼻は高くなく、丸っこい。
ニキビはちらほらあるけど、それで赤らんだ頬は謙志くんの可愛さを強調している。
唇は真っ赤で、リップを塗っているよう。
ぷにぷにとした頬はきっと触り心地が良いんだろう。
とにかく、かわいい。
「けんちゃーん!」
この愛称を使うのは同じ小学校の人のみ。
声の主は本田(ほんだ)咲姫(さき)ちゃん。
横に並ぶと…お似合いだ。
二人は楽しそうに笑顔で話している。
見ているのが嫌になる。
私は顔を背け、机上のプリントに集中した。

Re: いつでも君は part.2 ( No.1 )
日時: 2024/02/03 22:14
名前: ミルクティー (ID: 7dCZkirZ)

梅雨に入り、6月。
私は彼氏に別れを告げ、未だに謙志くんに思いを寄せていた。
(なんもすることないしなぁー)
友達のみよりは昼休みも部活。
仕方なく、図書室に行こうと思って教室を出た。
曲がり角を曲がろうとしたとき、
ドンッ!
誰かとぶつかる。

「ごめん、大丈夫?」
「だいっ…じょうぶ…。」

そう言われて差し伸べられた手の主は…謙志くん!?

「ごめん。痛かったよな。俺、でかいから」
「いや、大丈夫だよ」というものの…膝から血が出ている。
 あー、私のバカー!何やってんだー!
「血出てるじゃん」そういった謙志くんの手が私の体へと回る。
その瞬間、ひょいっと私の体が浮いた。
「へっ!?」
こ、これは…お姫さま抱っこ…////
「ほ、ほ、ほんっっとに!大丈夫だから!おろして!」
「大丈夫か〜?」
なんとかおろしてもらうことに成功した。
「あ、ありがとう!じゃあ!」

大声で感謝を述べ、私は教室まで走って戻った。

あんな経験、一生にできるかできないかの少女漫画体験だろう。

貴重な体験として、私は記憶に刻んだ。

Re: いつでも君は part.2 ( No.2 )
日時: 2024/02/07 19:57
名前: ミルクティー (ID: 7dCZkirZ)

ミーンミンミン…。
「えー、中学生の夏休みは…」
外は燦々と太陽がコンクリートを照りつけ、
体育館に差し込む光は、ピカピカの校長先生の頭まで照らし、
生徒の笑いを誘っているものだった。

明日から夏休みだという手前、みんなは浮かれている。
だからか、今日の終業式はなんだか落ち着かない。

長い先生のありがたーいお話も終わり、
私達は湿気が溜まった体育館を後にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なっちゃーん!」
つい先程配られて、眺めていた通知表を手にして、
私を呼びかける声に振り返った。
「ん?」
そこに立っていたのは、刀(かたな)坂(ざか)みより。
私の小学校来の親友である。
「「いっせーのーせ!」」
お互いに見せた通知表をよく眺める。
数字は似たようなものだった。
五教科 オール5,保体4とお互い、すごく誇らしい評価となった。
それでもまぁ、授業中の態度はだいぶの差があるのだけれど。


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