コメディ・ライト小説(新)
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- 春夏秋冬、喜怒哀楽。
- 日時: 2024/02/05 14:00
- 名前: 紅井きつね ◆ejG2MLTRdQ (ID: Nu7WGMg4)
「みんな、手紙が届いたよ~」
ここは異世界。魔法や、幻想の生き物たちがあり得る世界…私たちも、妖精としてここに住んでいます。
長女のはる、三女のあき、四女のふゆ。そして、私・なつの四つ子で暮らしています。
「何々、手紙?」
「珍しいな、俺らに手紙なんて」
「あき姉、そんなホントのこと言わないで」
みんな大騒ぎ。あきとふゆのいう通り、手紙なんてめったに来ないもんね笑
「え~、何々…
宛先・(個人情報)
送り主…魔王!?」
「「「えええぇぇ!?」」」
で混乱(当然)。
手紙の内容を要約するとこう。
魔王には息子が四人います。でもまだいろんなことが不完全です。だから、私たちに家庭教師をしてほしい…とのことです。
「で、詳しい話は…今日3時!?」
「遅れてまうやん!!」
「急いで家でねーと!」
「まだパジャマ…」
外に出ると、郵便バッグを提げたカタツムリさんが、「あ、こんにちは」とにっこり…。
魔王のお城につく頃には、三時を回っていました。
「遅れてすみません…」
扉を引っ張ると、ぎぃ、と軋み、
「あ、やっと来た」
声が響きました。
その先には二人の男の子が立っていました。二人ともそっくりの美形で、なんか、その空気のハードルが上がった気がしました…。
「先生さんだよね?初めまして。俺はきら」
「がくなですっ♪」
「初めまして…」
突然、きらさんのほうが振り向いて、
「あいる、居るんでしょ。出ておいで」
と言いました。
「…あいるです」
華奢な男の子が、奥の廊下から顔をのぞかせました。華奢とはいえ雰囲気の話で、顔は二人と同じく美形でした。
「あいるは僕たちの中で唯一魔法が『覚醒』してるんだよっ」
がくなさんが教えてくれました。
「…あれ?ふゆは?」
「知らん」
するとあいるさんのほうからふゆの声が。
「…これ、竜のひげとメデューサの頭髪の組成撥水生地だよね」
「うわあぁっ!!」
あいるさんの周りに水がばしゃり。
「あいるは水の魔法なんだって~」
がくなさん、そんなのんきに説明する暇あるんですか…?
「へー、お前らが先生なの?」
「とあ!!」
「とあ兄、遅いんだけど~」
「俺は妖精に勉強教えてもらいたくないんですけど」
そのとあさんが言った。
「そんな無茶言うなよ」
すかさず、きらさんが。
「もう決まっちゃったんだから、しょうがないでしょ」
「え?」
「決まってたんですか?」
「え、僕はそう聞いたけど…」
どうしよう…。
こんな個性豊か(すぎる)な悪魔…教えられる気がしませんっ!!