君の痛みを消せるまで | コメディ・ライト小説（新）

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Re: 君の痛みを消せるまで ( No.1 ): 日時： 2024/02/23 19:35; 名前：山岡（ID: F35/ckfZ）; プロローグ

「なにしてんの」
大学2年の夏休み、俺は雨の中の公園で女の人に遭遇した。
肩ほどの金髪は色が落ちて、つむじは黒い。髪の毛は顔や首に貼りついて、唇は血色が悪い。
「なにしてんの」
もう一度、先ほどよりも大きな声で呼んでみるが反応がない。
生きてんのか。
「おーい」目の前で手を振ってみるが虚ろな目をしている。
「...俺、松川。松川有紀帆、19歳。君は」
「...村崎、志乃」
やっと口を開いてくれた。
だが相変わらず、虚ろな目をしている。
「良かったら家、寄ってく?」