コメディ・ライト小説(新)

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ある平凡な男子高校生の生活
日時: 2024/03/17 20:11
名前: カスタードプリン (ID: 3KvV.ocm)

作品紹介

高校生。それは、部活動に勤しみ、テキトーに勉強に時間を費やしてはテストの度に悲鳴をあげ、帰りには友達と買い食いでもしながらふざけ合い、休みの日には遠出をして遊んだりと子供にしてはやることのとても多い濃密な時期であろう。学校によってはバイトをして、勤労の喜びを感じる者もいるのではないだろうか。
そんな中、危険な行動を犯す者もいる。そう、彼らは通称……リア充と呼ばれる人種である。学園祭や修学旅行などのイベント時に大量発生し、3月の別れの季節になると自然と消え、それに満たず不仲にでもなろうものなら醜いまでに泣きわめく者も現れるという実におかしな生物である。
クラスの3割ほどを占めている俗に言う一軍の生徒たちは「クソリア充どもがぁ!」と叫びながら忌々しく、しかし同時に温かく彼らを見ていることだろう。
いわゆる陰キャという人々は彼らを横目に2次元にいるお嫁さんへ不気味な笑みを浮かべ実に幸せそうに暮らしている。
他にもガリ勉や委員長気質で人が寄ってくる者などなど高校には様々な人間が生息しており、それぞれがグループを作りナワバリかの如く定位置で昼休みを過ごし独自の生態系を形成しているのである。どこにも属さない者がいるということが問題視される中、1人が好きな人もいることもまた事実。

この話は陽キャと陰キャの中間層にいるオタク気質の運動部で交友はそれなりに広いというどこにでもいそうなある男子生徒の日常を描くフィクションなのかノンフィクションなのかよく作者も分からない学園ストーリー。上記の個性豊かなキャラも登場して和気あいあいとしたどこにでもある日常を描く予定ではあるものの、気の向くままに作り、気が向いたら投稿するというテキトーさなのであしからず。投稿頻度は先述の理由によりアホほど低いので申し訳ありませんが、ゆっくり見ていただけると幸いです。

1話 自己紹介 ( No.1 )
日時: 2024/03/17 21:15
名前: カスタードプリン (ID: 3KvV.ocm)

1年 4月その1 自己紹介

高校に入学し、1番最初にやることはなんだろうか。見学だろうか。知り合いがいないか探すのだろうか。はたまた勉強をするのだろうか。楽しい高校生活にしたいと思っている身としてはそう、やることは1つ。
ボッチを回避すべくコミュ力を発揮して早速コミュニティを作るのである。話題はいくらでもある。名前や出身中学を言い合い、入りたい部活を言い合い、得意科目や好き嫌いを言い合えばそれなりに相手を知ることはできる。学校に入って初めて話した人というのは意外にも記憶に残りやすいものであり、そこから少しずつ広げていけば良いのである。初日としては1番近くの席の同性と友達になれれば上出来である。しかし、その前にクラス全体で行われる恒例行事は忘れられない。怒涛の自己紹介合戦である。ここでクラスメイト全員の気を引くことができれば一瞬にしてクラスの中心人物に上り詰めることが出来るであろう。しかし空回りすると微妙な雰囲気をつくり、変なやつのレッテルを貼られておしまいだ。
担任が教室に現れ、例のごとくお決まりのテンプレート「これから出席番号1番から順に1人ずつ自己紹介をしてください」を読み上げるかのごとく口にする。1番の人は毎度不憫だなと思いながらおそらく日本で最も出席番号が早い日本中の青木さんに意味もなく同情するのである。そして言われるがままに1番が立ち上がり、自己紹介を始める。
「西中学から来た浅野大輝です。好きな物は…」
大概、普通の神経を持った人なら当たり障りのないテンプレートを自己紹介の場で口にし、その後時間とともに広がったコミュニティにおいて自分の素を確立させていく。一人一人似通った内容の面白みはあまりない自己紹介を済ませていく。やがて俺の番が来て例に漏れない自己紹介を行う。
「どうも、松葉一輝です。出身中学は隣の市の中央中学です。中学までは野球部に所属していたので高校でも続けようと思っています。趣味は読書で、中学時代は体の大きさからゴリラなんて呼ばれていましたが同じ人間として仲良くしてもらえれば嬉しいです。」
つもりだったが少し位は冗談を入れてみようかと思い言ってしまった。結果はどうだろう。結構危うい気もしたが、どうやら受け入れて貰えたみたいでそこらで笑い声が聞こえ、何となく雰囲気が明るくなり、見た感じ微妙な顔をした人はいなさそうだ。これは成功したのかもしれないな。やがて最後の人にバトンが渡り、その最後、渡辺君が着席したタイミングで担任が軽いレクリエーションとして隣の席の人と会話をするように言う。
隣は幸い男子であり、これは同性のコミュニティを広げるにあたりとても幸先が良い。その彼がこちらを向き、口を開き、会話が始める。
「よろしく、松葉君。あ、ゴリラの方がいいか?さっきも言ったけど俺は中山咲人。テニス部に入るつもりだよ。君、面白いね。なんか緊張が飛んで話しやすくなったから嬉しいよ。仲良くして欲しいな。」
早速友好的な反応が見られた俺はにこやかに笑い、返事をする。
「ウホッ。ウホウホ。」
途端若干会話が聞こえていたであろう前の席の女子生徒が軽く吹き出し、咲人君は男子特有のノリであることを理解しウホウホ言っていた。ここらで人間に戻ろうか。
「余計なことは言わなくてよろしい。咲人君、君とは人間として友達になりたいな。それともゴリラとしてこの筋肉でシメて欲しいのかな?…………冗談はさておき、これから少なくとも1年、俺としてはその後も仲良くやっていきたいね。」
互いに笑いながらおそらく既に友達として認知しあい、これからの楽しい生活を想像するのであった。

今回は中山咲人君という友達が出来ました。まだまだ始まったばかりの高校生活を彼はどのように走り出すのでしょうか。次回は新年度あるあるのオンパレードの予定です。


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