コメディ・ライト小説(新)

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女子校日和
日時: 2024/03/24 23:04
名前: iちゃん (ID: JuyJRz6j)

これはとある女子校の日常である。
 「うげ、つけまねぇんだけどぴょん子ある? 今日彼ピッピとデート何だわやべぇー。」
 この子の名は佐藤ギャル子、天性のギャルである。今更だが舞台の女子校は偏差値40の高校である。 
「あるある。スクバの中身ウチ、カリカリ梅か、化粧しか入ってないから多分あり。」
ギャル子の友達の茶髪は伊藤ゆう至って普通の名前だ。しかしこの二人出会いは今まさに五秒前、出会いを遡るとただ単に二人のセンサーが反応したからだ。

「あったあった。ほれっ」
ゆうはつけまをギャル子に渡し授業に戻る。
此処で疑問だがゆうは別に授業が嫌いなわけではないただ単に集中力がないだけなのだ。

「おい、ギャル子いつも授業中は化粧をするなと言ってるだろ。少しは周りを考えろ。」
「私の事よりハゲ先の授業を面白くするなら考えるかも〜」
 ギャル子は再び化粧に戻りリップを塗りだした。
ツン ツン ツン
ギャル子の太ももに何かあたる感じがあり太ももを見ると、ツーサイドアップの黒髪の少女がシャーペンで突付いていた。
突然の出来事にギャル子は固まってしまった。
「な、何してんの、まー子。」
「暇だから。二番目好みのギャル子さんの太ももを突付いていたんです。」

 やっぱ慣れねぇ。
ギャル子はそう心の中で感じた。

そうこの女子校は、どの女子校よりも奇妙で珍しい生物が多い高校なのである。

Re: 女子校日和 ( No.14 )
日時: 2024/05/14 23:52
名前: iちゃん (ID: JuyJRz6j)

無意識に近づいていたのだろう。何故だ理解できない。 私は自分に死が待ち受けるのが怖いのに任されたってやりたくないのに。
こ、ぴょ…子「ぴょん子!」 
「ひゃい!」まー子はボーッとしているぴょん子に声をかけたが反応がなく大きくぴょん子の名前を呼んだ。まー子は辛い状態で少しずつ立ち上がりぴょん子の手に重みのある日本刀を置いた。
「ぴょん子には悪いけどぴょん子より生徒と学校が大事だからね。部室に戻る時君の手に近接魔法掛けといて良かったよ。さ、これで最後にしよっか。あいつを殺せればこの魔法と君の生活を開放してあげる。誓わないと言うならば今此処で君を役立たずのゴミとしてあの化物と一緒に掃いてあげる。
さっどっちを選ぶ?」
これほぼ選択肢一つやんけ、と考えながら渋々と了承した。
「さっ行き給え!君の力を出すんだ!」
走って玄関ホールに向かい化物の背後に回り込むことに成功した。
そして見事に心臓を一刺しで仕留めることができた。
そして刀を抜いた瞬間血しぶきが一斉に吹き出しあんなに恐ろしかった化物が透明な石と変わり果ててしまった。
拾うとよく砂浜で見る半透明な石ではなく穢れが無く無垢のように透き通っている石であった。
「おぉ〜よくやったな!あんなに逃げていたのにやればできんじゃねぇか。」
村重先輩が頭をガシガシと撫でた。口調がコロコロと変わる先輩は今は少しだけハイのような状態だった。
「ぴょん子〜!偉い偉いよ〜。怪我一つせずに倒すなんてやっぱり君は原石なんだよ〜」
何だそのお世辞は。アイドルのスカウトのような言い方に少し戸惑うが世辞は別に嫌いではない。
「あの、すみません。カッとなって酷い行いをしてしまいました。」
「良いんだよ。そもそも此方に責任あるしいきなり今日のような出来事があって頭の中で処理しきれなかったのも分かる。だけどね強制的だけど化物を殺してくれて有難う。さ、君も明日からは自由だ。石は是非もらっておくれ。短い時だったけどとても面白かった。」
まー子はぴょん子の両手を自分の手で包みながら少し寂しい顔をし、直ぐに笑顔になった。
まー子と二人先輩は立ち上がり部室に戻るため帰っていこうとした。
「あぁ〜3人帰っちゃうんだ。私結構、怖い思いした経験って次あったら克服できるタイプなんだよね〜。まあぁ?まー子が仲間になってほしいならなってあげなくないけど?」
態とらしく大きく喋るぴょん子。

Re: 女子校日和 ( No.15 )
日時: 2024/05/16 23:26
名前: iちゃん (ID: JuyJRz6j)

3人はぽけーっとしながらぴょん子を見る。
やっと情報を整理した3人は急いでぴょん子に駆け寄り胴上げをしだした。
「ちょっ待って。いきなりはギャー!!ちょやめっ。」
無視を貫く3人に諦めるしかなかった。そして胴上げが終わり一息吐くと先輩達は直ぐ切り替え部室に戻ろうとしていた。3人に続き歩き始め、廊下を歩き始めると外はあんなに暗かったのが夕焼けになり綺麗だった。光が眩しく目を細めながら歩き始めた。 歩き終わり部室に着くと電気をつけていても薄暗かった部室が明るかった。 自然と明るいのが嬉しかった。
「さて、本格的に入部されたということだが、明日からは我らの部活に入部したと言うことはきつい鍛錬と武器の扱いを学んでもらおう。」
「さっ今日は大冒険をしたぴょん子を休めるため、部活はこれで終わりにしよう。では終了!各自の武器は自分で綺麗にするように。」
「じゃあな、ぴょん子。」
村重先輩が手を振り帰ると、朝比奈先輩も同時に手を振り帰った。
「ぴょん子一緒に帰っても良い?」
「うん、良いよ。」
まー子は電気を消しドアの鍵を締め斜め右にある生徒会室に入り会長の机に鍵を置いた。
あまり入ることのない生徒会室は黒と白がベースの部屋であり  会長

                          副会長    机
                          書紀
                          会計        というような配置であった。 すぐに出ていき廊下を歩く途中はぴょん子にとってはとても気まずかった。裏切る行為があったため早く時間が過ぎて欲しいとぴょん子は下を向き考えた。
「ねぇ。気にしてる?私、以外にも過ぎたことは気にしないから余り罪悪感にならないでね。」
まー子は、微笑みこちらに気を遣っていた。
「あ、有難う。けれどあの時魔法?を掛けてたからほぼ強制だったけどね。もし逃げてたら自分村重先輩に地獄まで追いかられてたかも。」
二人はくすっと笑いながら玄関を出て外に出た。
こんなに長い一日は初めてだと感じた。今日から新しい生活が始まるのかと少しぴょん子はドキドキしていた。
「まー子、明日からは部員として手加減無しでよろしくね。」
「言わずとも私達の部員になったら容赦なんかしないよ、ぴょん子は部活内容経験したら一日でリタイアかも。」
「私はそんなにやわじゃないよ。舐めないで。」
足を止め二人は顔を見合わせバチバチと火花が散るくらいだったが直ぐにまた歩みを始めた。



Re: 女子校日和 ( No.16 )
日時: 2024/05/17 22:41
名前: iちゃん (ID: JuyJRz6j)

家に帰ると、長かった疲労が来て眠ってしまった。 少し頭に残るのはギャル子だ。入学当初話しかけてくれたこと、共通の趣味が合ったこと数えると沢山だが悪い感じはせず普通の人間のようだった。今日始めて正体をまー子に見破られた時の顔は、悪そのものの顔だった。ヴィランの匂いを漂わせるほどの雰囲気でいつもとは違うギャル子だったのだ。少しショックだったが自身の胸を擦ると平常心に戻り意外にもあまりダメージは少なかったのだ。
目が覚めると時刻は深夜の2時になっていた。時間の速さに驚いたがお風呂は明日入ろうと考え、パジャマになり歯を磨き寝床に再度戻った。
「おやすみ。化け狸さん。」
ロック画面に写っている二人のツーショットにぴょん子は言葉を放ちそのまま、また眠りについた。
「ぴょん子、遂にバレちゃったね。私の正体知ってでも写真消さないなんて変なの。けど、私は意思を変えないしあんたを殺すから。」
ぴょん子の首を締めようと手を出した瞬間、ピピピッピピピ
スマホのアラームが鳴った。
ぴょん子は目を擦りながら止めると、再び二度寝をかまそうとした。
すると下から
「〇〇〜朝よ〜。起きなさいー」
母親が声をかけ寝ぼけながらぴょん子は寝床から降り下へ降りた。
「おはよう、私先風呂はいるね。」
風呂場に行くと浮腫んだ顔とご対面だ。

Re: 女子校日和 ( No.17 )
日時: 2024/05/21 22:13
名前: iちゃん (ID: JuyJRz6j)

あれ、寝ぼけてんのかな。誰ですかこのブサイク。あ、自分か。
寝ぼけた頭で自問自答をするぴょん子は顔を洗い浮腫み取りマッサージをした。スッキリしたぴょん子はご飯を食って歯を磨いて身なりを整えた。
「今日から、真新しい生活か。あの時余裕かましちゃったけど、ホントは怖いな。」
小声で呟き気付いたら学校についていた。
上靴を取ろうと靴箱の戸を開けると一通の手紙が入っていた。少女漫画の昔のような展開だと思い手紙の中身を見ると、白紙だったのだ。
「え?悪戯?誰だろうこんな事したの。」少しショックを受けるが謎は解明されないまま近くのゴミ箱に捨て教室に向かった。
「なにそれー。紙の無駄遣いね。」
「そうそう。名前も書いて無くて一体何だったんだろ。」
「もう一回拾ってみれば?何か隠されてるかも。」
「う〜ん。昼休みまた行ってみるよ。」
予鈴が鳴りクラスメイト達は自分の席に戻っていった。
授業中、あの手紙が気になりすぎて4時間目までほぼ授業を聞いてなかったのは内緒ね。
昼食を食べ終えると急いでゴミ箱の場所へ行きゴミを漁った。
「あれ、麗しの姫ゴミ箱なんか漁ってどうかしたのかい?」
声のする方を見るとその正体は奏絵だった。

Re: 女子校日和 ( No.18 )
日時: 2024/05/24 23:04
名前: iちゃん (ID: 0lS2Cafc)

奏絵は不思議そうにぴょん子を見て問いかけた。
「いやー。ゴミ箱の中に手紙を捨てちゃってまた探しに来たけど見つからなくて。」
理解した奏絵は「そうなのかい。では私が行方を一緒に探してあげようじゃないか。少し良いかい。」
私の手に奏絵は自分自身の手をそっと重ねるとこちらを見てニコッと微笑んだ。
「分かったよ。昼休みまであと二十分はある。その内に持って帰れるかもね。着いてきてもらっても良いかな。」
コクリと頷くと奏絵はぴょん子の額に人差し指で指した。すると脳内に一瞬で手紙の居場所が分かったのだ。
「そこにあるだろう。姫が迷わないようにエスコートしようかい?」
十分と応えると笑顔で奏絵は手を振った。


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