コメディ・ライト小説(新)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

あの6月にさよならを、11月にはじめまして
日時: 2024/04/18 20:51
名前: 珠紀 (ID: OYLS3/iM)

初めまして珠紀です。
初投稿なのでお手柔らかにお願いします。

Re: あの6月にさよならを、11月にはじめまして ( No.1 )
日時: 2024/05/10 22:03
名前: 珠紀 (ID: OYLS3/iM)

プレリュード


『長野県諏訪総合中学校、』
ホールの席、誰もが息を呑んだ。
心臓が滝のように鼓動し、周りにも聴こえそうなほどにうるさく感じる。
『___金賞』
僕はそこで終わったと思った。絶望じゃない、ここで止まってくれたことへの安堵だった。
他の部員たちは涙を流し、嗚咽するほどに泣いている。それもそうだろう、ここは東海大会___ダメ金で“終わってしまった“のだから。
「惜しかったね、あともう少しだったのに」
声の主は今日まで一緒に吹いたテナーサックスの川瀬秋穂かわせあきほだ。
「泣いちゃうのもわかるよ。あんだけ頑張ったのにね」
少し残念そうに話しかける彼女の言葉が理解できなかった。泣いている?僕はむしろ終わって安堵したんだ。
そこで僕は頬を伝う生温かい感触を認識した。
悔しくないけど、泣いていたんだ。
よく見れば彼女も目尻から照明に照らされて輝く涙を流していた。
「あたしさ、悔しいんだよ」
____ここで終わらせたくない。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。