コメディ・ライト小説(新)

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Thimさんの小説練習倉庫
日時: 2024/05/30 23:58
名前: Thim (ID: SG60l.ki)

久方ぶりでございます。数年ほど前に少しだけ書かせて頂いていたんですけど、ええ……もう全く書けなくなってしまって。

自分は確かに何かを生み出したい、そう思っている。筈なのに、どうにも指も動かないんですね。
他の方は自分の趣味と両立しながら、楽しそうに書いていらっしゃるのに。
もう駄目だ、やっぱり自分は文字書きじゃなかったんだと、まったく文字を書かなかったんです。

でも最近、やっぱりどうしても書きたいという欲が湧き出てて止まらなくなってしまって。
何か書きたいものがあるわけではありません。
でも、以前、とある方主催の、SS交流所に参加させて頂いた時。初めて一つの作品を作り上げた時の感動を、楽しさを、知ってしまったんです。
其れのせいか。飢餓のように「何かを産み出したい」と言う欲望が、ふつふつとわいてきた次第でございます。


自分なりに考察してみたんです、自分の事を。
すると私が書けない要因はこれでは?と言うものが浮かび上がってきました。

完璧主義
下手なものを人に見せられない。皆が「面白い!」と思うものでなくてはいけない。特に応援された時など「この人の期待に応えなくては」と考えてしまう。

プレッシャーに弱いタイプで。
人の心に残るようなものを書かなくてはいけない。
最後まで、しっかり書かなくてはいけない。
自分が「こういう風な話が書きたい!」って思った内容をそのままに書かなくてはいけない。

そのように自分で自分を縛り付け、自分の思うまま自由に書くのが楽しい「執筆」を、何らかの意思で固められた「作業」に変えてしまったのだと、気づきました。


だから今回は
・続けようとしない
・自分や人の期待に応えようとしない
とにかく思いついたものを文章にしていく。
面白いと思われなくていい。多分私は、自分が書く文章が一番好きだから。
とにかく、書くことに慣れる為の小説を書こうと思いました。


カキコさんは、本当に素晴らしいところです。
ここはとにかく失敗しても良い場所だと、以前支部の百科事典で見ました(今は何故か消えているようですが)。
他の場所だとこうはいきませんでした。
きっとまた「上手く書かなきゃいけない」。そんな風に考えて潰れて、書きたいけど書けない苦しみがずっと続いていました。


カキコの管理人様・副管理人様。そしてここまでカキコを盛り上げ、続けてくれた皆様。本当にありがとうございます。
あなた方のお陰で、私はまた文章を書くことが出来ました。




*********************


此方のスレッドでは主に、筆者が「書きたいな」と思うものを書く練習することを目的として建てられたものです。

その為
・完璧を目指さない
ことをモットーに掲げております。
故に「話がぶつ切り」「途中で話が飛んでる」など、他の方の小説ではありえないようなものが飛び出てくる可能性もあります。
今後読み進めていくのは、貴方の自己責任、と言うことを念頭に置いておいてください。


また「ちゃんと書きなよ」などの言葉は禁止としております。私が悲しみます。
「続きを待ってる」などの言葉も、頂けるのは嬉しいですが禁止です。プレッシャーが凄いです。

頂けるなら
「この描写が好き」
「このキャラのここに共感が持てた」
「一緒に頑張ろう!」
など、小説・執筆に関する事でお願いいたします。

姫「勇者なんていないから、私が魔王を倒すわ」 ( No.1 )
日時: 2024/06/03 12:39
名前: Thim (ID: xZ7jEDGP)

今後のストーリーをタイトルでネタバレしていくスタイル
書けたのはここまで。タイトル回収までは行けなかった。
楽しかったです。

****************

 昔々。人と魔族が争い、多くの血と涙を流した時代。

 両者の間にある力量差は歴然としていた。
 あまりにも多くの人の命が散った。

 ある者は、無残な姿になった愛する者を、両目から零れ落ちる涙をそのままに、ただ見つめていた。
 ある者は、この先をどう生きればいいのか分からぬまま、恐慌の末闇夜に一人消えていった。
 あまりにも多くの者達を絶望の淵に立たされ、世界を魔族が支配しかけていた。

 そんなころであった。『神々からの贈り物』が生まれたのは。

 屈強な魔族を、光り輝く聖なる力でなぎ倒した。
 涙に溺れ、暗雲の中生きる人々に、道を示した。
 手も足も出すことが出来ず、もはや人は狩りつくされるのみなのか。そう諦めていた人々の目に希望の灯が宿る。

 そしてその大いなる力を持つ者の周囲には、それまで膝を抱え蹲っていた人々が、一人……また一人と増えていく。
 そしてとうとう彼らは、誰も倒す事などできはしない。そう信じられてきた魔族たちの主、魔王を打ち倒す。

 『神々からの贈り物』そう呼ばれ、人々に勇気の道を示したその者のことを、後の世ではこう呼んだ。



「勇者様、ねぇ」
「お嬢様、如何なさいましたか」
「いいえ、何も。ただ、今日の城下は……にぎやかだと思って」

 窓辺から覗く景色は、普段とは違っていた。
 家々を繋ぐように、我が国の国旗や色とりどりの旗が掲げられている。
 そして聞こえてくる声は明るく、大きな声で何かを売りつけようとしている様な声に交じり、子供の者と思われる甲高い声。楽器のような音まで様々だ。

 浮かれている、と言えば悪くとらえられかねない。
 だけどあの表情を見て、一体誰が悪しきように言うだろう。
 ああ、何と素晴らしい笑顔なのだろうか。まるで雨が過ぎ去り、青空を反射した露のようだ。爽やかで、それでいて、いつどのような些細な刺激であっても流れ消えていくような儚さがある。

「今日は勇者様が魔王を打ち倒した記念日でございますから」
「打ち倒した、ねえ。その魔王が既に復活していると言うのに、ユウシャサマは現れるのが随分と遅いこと!」

 静寂。

「……今のは、聞かなかった事になさい」
「い、いいえ。お嬢様。私はお嬢様の御心は十二分に理解しているつもりです! お嬢様は、民の事を想って……!」
「いいの、いいの。何も言うんじゃありません。喜ばしき日に、水を差すような発言だったわ」

 フゥ、と重たい溜息を吐く。
 悔しい、情けない。いいえ、恥ずかしい。
 普段は気を付けているのだ。私の言動全てが、この国の未来を決めてしまうのだと。
 それでもやはり、彼には、幼い頃から、下手をしたら親よりも長い間共にいた彼だからこそ出た“弱さ”。
 いけない。私は彼の使える主で、彼は召使なのだ。立場を笠に着るようなことをするな。人の上に立つ者としてのプライドを持て。

 そう、律しようとしていると、彼はいつだって私を甘やかす。
 ああもう。だから、つい強く当たってしまうのよ。バカ。

 彼は真っ直ぐに私を見つめてこう言った。

********************

1度書いてみて気づいたこと
・地の文に頼りすぎ?
・続きが思いつかないとなると投げ出しがち

元々人と喋らず悶々と1人考え続けるのが得意なので、会話文が極端に少なく、状況描写や心情を多く書きがちなんですよね。
というわけで、1回会話文多めで書いてみることにします!
丁寧に描写することも大事。でも地の文が多いことで話の進行が遅いのも、薄々気づいてました……。

2点目は今は置いておきます。
でもそこを乗り越えられた時、殻が破れたような、晴れやかな楽しさが待ってることは、1度実感しているので。
書くことになれたら、挑戦していきたいと思います。

最終的に、読み手が世界観に入ってきやすい文章、って言うのが、個人的に一番大事だと感じています。
独りよがりな文章は楽しいけど、そうはならないよう、気をつけていきます!

姫「勇者なんていないから、私が魔王を倒すわ」 (会話文) ( No.2 )
日時: 2024/06/17 18:21
名前: Thim (ID: SG60l.ki)


「ラッシャイラッシャイ! 今日は大特価! 買わなきゃ損だよォ!」
「ママ! 僕あれ食べたい~」
「あら……ふふ、今日は特別よ? あの、ふたついただけます?」
「おおい、楽器の音が小さいぞ! もっと盛り上げろ~ッ」

「……今日の城下はにぎやかね」
「今日は勇者様が魔王を打ち倒した記念日、ですから。……しかし、少々浮かれすぎかも知れませんね。ここまでこうも声が届くとは。注意させましょうか?」
「いいえ。みなが楽しんでいるのなら、私は許します。……日頃我慢させてばかりだもの」

「ああ、飯も上手いし、酒も上手い! 今日という日を迎えられたこと、勇者様に感謝だな!」
「勇者様、明日も平和な世界でありますように」
「私いつか、勇者様みたいな人と結婚する! 魔物から守ってもらうの!」
「ああ、俺たちが今生きているのは勇者様のお陰だ」
「勇者様、万歳」
「勇者様、万歳!」
「勇者様、バンザイ!」

「勇者様、ね」
「お嬢様? 如何なさいましたか」
「……いいえ。何でもないわ。さあ、私たちは、私たちのやるべき事をしましょう。皆が、少しでも心穏やかに過ごせるように」


*********


会話文の練習です。
個人的に、表現方法が段違いです。
話の進み具合は前回と全く変わりません。しかし地の文が多い時より「こうしよう、ああしよう」と言うのが凄く見通しやすくなったと思います。
やってみたら案外楽しいものですね。
会話文が上手い人は小説書くのも美味い!よくわかんだね!!

今回を通して。
民衆を見て思う所があるお姫様……からの進め方が今の自分には分からないんだなと分かりました。
行き詰ったので、一旦投稿。当初予定していた「祭りを見たお姫様が、召使に当たる」という部分を、思い切って変えてしまおうかなぁ。

この物語の設定は、ある程度定まって(来てしまって)います。
ただ、どれほど長文の設定を作り上げたとしても。
それを文章で、読んでわかるように表現しないと文字書きではない、ですからね。
文章で表現する事、頑張っていきたいです。


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