コメディ・ライト小説(新)

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不思議な相棒カラス
日時: 2024/06/10 20:12
名前: みずたまり。 (ID: Q8dIWKcE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13966

No.1 イジメられっ子の僕、百瀬ももせ天音あまね

「おい、はやくジュース買ってこいよ」
イスの上にふんぞり返った状態で、毒島がいった。
「う、うん」
なにも逆らえずに、僕はただうなずく。
僕の名前は、百瀬ももせ天音あまね。フツーの中学1年生……、なんだけど、じつは、入学初日からイジメっ子に目をつけられて、そいつにイジメられたりパシられたりしてるんだ。
周りからは同情されまくってるけど、行動に移せるヤツは誰一人いない。
毒島が怖いからだ。
彼の名前は毒島ぶすじま瑛太えいた。よく補導されてるっていうウワサがたえずに広まっているし、教育委員会では悪い意味で有名。
イジメなんて日常茶飯事だし、僕みたいにパシリにされている人も少なくはない。
僕も、そのうちの1人だ。
「おい、百瀬! はやくしろ! オレを怒らせたいのかっ!!」
毒島に大声で怒鳴られて、僕はいそいそと教室を出た。
もちろん、おサイフも忘れずに。
はぁ、ここ、学校なのになぁ。
今は昼休みだから、先生たちにはナイショで外に出なければならない。
僕の学校に自販機でもできたらいいのに。そしたら、わざわざ外に出ることもないし、怪しまれることもない。
だけど……、どうして毒島は僕を標的にするんだろう。
ほぼみんなパシリにされているとはいえ、僕みたいに毎回ではない。
僕なんて、みんなと比べればヒドいほうだと思う。


学校から5分ほどあるいたころ。
ようやく自販機の前にたどりついた。
僕は迷わずオレンジジュースを選ぶ。僕は最初、毒島はコーヒーみたいなシブいヤツを飲むと思っていた。
だけど、そんな苦いものは飲めないらしく。
オレンジジュースが1番らしい。ウワサでは、カフェオレも飲めないんだとか。
僕は、自販機から出てきたペットボトルのオレンジジュースを取る。
冷たいペットボトルが僕の手を少しだけ冷やした。
自販機から少し離れたゴミステーションで、カラスが食べ物をあさっていた。
自分もいつか、お金がなくなったら、ああいうふうになるのだろうか。
僕は、もうすぐカラッポになりそうなおサイフをながめた。


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