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コメディ・ライト小説(新)
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- 無気力同士の淡い恋。
- 日時: 2024/06/20 20:13
- 名前: みずたまり。 (ID: Q8dIWKcE)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
“無気力男子”✕“無気力女子”の、違和感しかない幼馴染コンビは恋をする!?
- Re: 無気力同士の淡い恋。 ( No.1 )
- 日時: 2024/06/20 20:16
- 名前: みずたまり。 (ID: Q8dIWKcE)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
#1 無気力男子の転校生
「はぁ……」
今日もまた、めんどくさい1日が始まる。
キーンコーンカーンコーン
朝のホームルームのチャイムが鳴り響いた。
何度聞いたかわからないほどに、その音は私の脳から離れてくれない。
……めんどくさい。
朝起きて学校に来るのもめんどくさいし、ただ座って授業を聞くのもめんどくさい。
私の名前は、天音琥珀。フツーの中学1年生。
いわゆる私は、“無気力女子”というものだ。
無気力女子はラクでいい。遊びに誘われたりもしないし、変なヤツに絡まれたりもしない。
みんながそれをわかっているからだ。
「はーい、席について。みんな、今日は転校生を紹介するよー」
そういえばそうだったっけ。昨日の帰りのホームルームで言っていた気がする。
でも、この6月の時期に転校生なんて来る? まぁ、どうでもいいか。
そんなことを考えるヒマがあるなら、寝ていたいもんね。
「それじゃ、入ってきて」
先生が扉の方に合図をすると、扉が勢いよく開いた。
扉から入ってきたのは……、私にはよく見えないので、放って置くことにする。
もともと他人に微塵も興味がない私が、「転校生だから」なんて理由で興味を持つとでも思う?
私は唯一無二の“無気力女子”。生まれつきののんびり人間だもん。
「黑羽悠陽」
凛とした、でもどこかのんびりしている声だった。
聞き覚えのあるその声に、私は顔を上げた。
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