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コメディ・ライト小説(新)
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- 儚く舞い散れ 愛の花
- 日時: 2024/07/02 18:34
- 名前: Rin (ID: RQnYSNUe)
キキーッ ドン!
「キャァァァァ!女の子が!」
「誰か、救急車を!」
(なにが、おきたんだっけ。あ れ おも い だ せな い)
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ
目を覚ますと、無機質な白い部屋と一定のリズムで鳴る機械音が聞こえた。
(ここ、どこ。)
「陽菜乃!ああ、良かった!」
知らない女性が、走ってやってきた。側には、涙ぐんでいるおじさんもいる。
「あの、どなたですか。」
「「・・・・・」」
二人とも、顔を真っ青にして見つめ合った。何か、おかしなことを言った?
「陽菜乃さんは、事故のショックから、記憶障害になっている場合があります。」
「そんなっ・・・!」
白衣を着た医師と、さっきのおじさんとおばさん。なんなんだ、この人は。
「自分の名前、年齢なども忘れている可能性があります。名前を言えますか?」
「えっと、私は・・・―あれ。おもい、だせない。」
「あなたは陽菜乃よ!私はあなたの母親!隣にいるのが父親!」
肩を揺さぶられた。揺れと同時に頭が痛くなる。
「お母さん、落ち着いてください。陽菜乃さんは現時点では思い出せていませんが、きっかけさえあれば思い出せるはずです。」
「・・・そうですよね。ごめんなさい。」
「一旦今日は、家に帰った方が良いですね。お父さんとお母さんはこの辺で。」
「はい。また明日、来ます。」
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