コメディ・ライト小説(新)

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婚約者に殺されたので人生をやり直そうと思います
日時: 2024/08/04 11:01
名前: 異鈴華名 (ID: JGdWnGzk)

1,1度めの人生
 私は、リリア・ヴェルエナル。クレアル王国の王太子殿下の婚約者です。王妃になるため、育てられました。このままいけば王妃として幸せな人生を歩める、はずだったのですが。
 私の目の前には、婚約者であるフリード・クレアル殿下と、子爵令嬢のユーリア・フェイスレア様。
なぜ、婚約者の私が殿下と離れたところで突っ立ち、ユーリア様が殿下の一番お側にいるのでしょうか。
まぁ、悪役令嬢とやらに私はなってしまったのでしょうね。侍女のセラが言っていたわ。
「リリアはどこに行った!」
 おや、殿下がお呼びだわ。私よりユーリア様をそばに置いておきながら今更何を言い出すのかしら。
「お呼びでしょうか、殿下」
 私が殿下の前に進み出ると、殿下は私を睨みつけた。
婚約者にその態度はないんじゃなくって?王太子殿下。
「ふっ。よくもまぁ、ほいほいと顔を出せたものよ」
私とあなたの婚約披露宴なのだから、私が来るのは当然でしょうに、何を言っているの?
 嫌な予感しかしませんね。
「私、王太子フリード・クレアルは、公爵令嬢であり、我が婚約者であるリリア・ヴェルエナルとの婚約破棄をここに宣言する!」
「それは、国王陛下も同じお考えですか?」
「いいや!まだ父上には話しておらぬ!」
 何バカなこと言ってるんだ。このバカ王太子は。私とあなただけの問題じゃないんだから、国王陛下の了承を得ないといけないでしょうに。
「それでは、国王陛下に了承を得てから、婚約破棄ということで、、、」
「いいや、今すぐにだ!早々に帰るがいい」
「ですが、国王陛下にお許しを得なければ婚約破棄など、、、」
「父上は絶対に了承してくれる!なにせ、私はこんなにも愛らしいユーリアを新しい婚約者として迎えるのだから」
隣に立つユーリア様を見て、殿下は微笑む。
「、、、バカですか?」
「なにっ」
「これは、私とあなただけの問題ではありません。今すぐに婚約破棄などできるわけがないでしょうが。そんなこともわからないなんて、相当バカなんですね」
「っ!!!」
 私にバカと言われて、顔を真っ赤にして殿下は怒り出した。
「ええいっ!もういいわ!お前を、王太子侮辱罪で牢屋に入れてやる!ひっとらえろ!」
 殿下がそう言った途端、兵士があわあわしながらも、私を牢屋に連れて行った。
 それからは一瞬だった。私は謎の余罪を山ほど出されて、死刑となった。死ぬ間際の、フリードの悪い笑みを見て、私は婚約者に殺されたんだと実感した。
そして思った。あいつを地獄に落としてやりたい。そのためなら、どんなことだってやってみせる、と。
 そう思った時、私の体が宙に浮いた感覚があり、目の前が真っ暗になった。
次に目覚めると、私は、リリア・ヴェルエナルという公爵令嬢の人生をやり直すこととなったのだった。


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