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コメディ・ライト小説(新)
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- 明日の風と昨日の君 第四話
- 日時: 2024/10/07 15:23
- 名前: 白石せきう (ID: xGY5.0e4)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14025
第四話 星野 風夏
「私の夢にって…」
「え、もしかして、自覚ない…?」
当たり前だ。少女の夢に出てたことすら衝撃的だ。
「君も、僕の夢に毎日出てきたよ」
一応少女が僕の夢に出てきていたことを言っておく。
「え…なんで……」
少女にも自覚はなかったみたいだ。
「え、えと、貴方、もしかして私の妄想…?」
「は?」
少女がよく分からないことを言い出した。
「だって、あり得ないじゃん!互いに夢の中に出るなんて…」
ふいに、はっとした顔を浮かべ、僕を真っ直ぐ見つめてきた。
「ねぇ、なら、名前は!?もし貴方が私の妄想じゃないなら、名前くらいあるはず!」
名前……
はぁ、と小さなため息をつく。
僕は女子みたいな自分の名前が嫌いだ。
だからといって、名前を言わないわけにはいかない。
この少女に妄想扱いされ、怒鳴られ、もう散々だったからだ。
それで疑いが晴れるなら言ってやるよ。
「僕は……僕の名前は、星野風夏だ。」
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