コメディ・ライト小説(新)

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透明な暗殺者は貴族(バカ)に惚れられる
日時: 2024/10/07 15:44
名前: 三日月ルア (ID: GSdZuDdd)

~~~
この世界には様々な能力や少し変わった体質の人間がいる。
と言っても能力持ちの人間も特殊体質な人間も数えられる程しか居ない。そしてそのどちらも該当する人間なんて、片手で数えられる位希少だ。

そんな私はそのどちらにも該当する希少人物だった。

「だ、誰か!!助けてくれ!!!」

目の前の男がそう叫んだ。だけど、どれだけこいつが騒ごうと誰も来ない。

「悪いけどさ、おっさん。私、貴方みたいな人心の底から大嫌いなんだよね~。その色欲にまみれた顔も、手も、全部嫌い。」

こいつは、見た目だけ見たら中年だけどイケメンって所だろう。しかし中身は最悪。
さっきも嫌がる女性を堂々とベタベタと触ってたし。
おそらくこいつは能力持ちだ。能力は幻覚や催眠といった所だろう。道理であんなに堂々とキモい事して周りが何もしない訳だ。

「ま、私には意味ないんだけどね。そういうの。」
私は足に着けているナイフを取り出す。

「ま、待て!!こんな所で俺を殺しても、お前が犯人だってすぐにバレるだけだぞ!」
「…バレる?」
「あ、あぁ!そうだ!ここは一本道。出口も1ヶ所しかないし、こんな所に入る奴は少ない!ここで殺せばお前が犯人なのが明るみになるだけだ!!」
「ふ~ん…。ま、私には関係ないね。」
この男の首にナイフを突き刺す。
「がっ……!?」
男は苦しそうな顔をした後にすぐに動かなくなった。
「忠告してくれてどうもありがとう。でも、私を見つけられる人は居ないから、安心しなよ。」
私はアリシア・ゲルテ。
人は私を透明な暗殺者と呼ぶ。

私の能力は隠蔽。つまり、隠れる事。
私はどんな物も隠す事ができる。
例えば今あの男が叫んでた時、何故誰も来なかったのか。それは私があいつの声を隠してたから。
誰も彼奴の声は聞こえなかった。
今もそう。狭い一本道の路地を出た私の姿を誰も視認出来ていない。
だから、私は見つからない。

あ。それと、私の特殊体質についても説明しておこう。私は目の色が感情によって変わる。
普段の私は黒い目だけど、感情によって色んな色に変わる。多分さっき彼奴を殺した時は赤い目になってたと思う。

この目を気持ち悪いと言う人も結構いる。
まぁ、だからこそ、この隠蔽の力は私にとって、うってつけの能力なのかもしれないけど。

私は町から出て、郊外にある森の中の小屋に帰ってきた。
今日殺した人間の特徴を書き記す為だ。私が殺す人間は、私の癪に触る人間か、クズのみ。今日みたいに能力を使って悪事を働く奴もいる。だから私は、もし億が一の為に殺した人間の記録を取る。最低限死刑は間逃れたいしね。

「…あ。」
記録を終えた時に気づいた。ヤバい。食材買ってなかった。食材買いにわざわざ町まで行ったのに、あの男のせいで、買い忘れた。
「面倒だな~…。」
そんな事を思いながらマントを取りしぶしぶ小屋を出た。

「…ん?」
何か騒がしいと思い目的地の逆の方へと行ってみると、一人の少年と周りにいる付き人?みたいな人が山賊らしき人に襲われてる様だ。
多分、少年の方は貴族か何かだろう。私と同い年位だろうか




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