コメディ・ライト小説(新)

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こたつの妖精
日時: 2024/12/14 18:58
名前: さくらだんご (ID: UgVNLVY0)

これは、ある冬の話。そして、初めての小説…




12月に入った日本。場所によっては、雪が降ったりするところもあった。
冬と言われて一番思い浮かべるような12月、そんな寒い12月には、こたつを出す人も多くなってくる。
ゆきのも、その1人。ゆきのは1そろそろ人暮らし5年目のアラサー女性で、あまりお金がなかった。
会社にも行っていたが、ハラスメントに耐えきれず、しばらく行っていない。そのせいで、自分はダメな人間だと、毎日自己嫌悪に陥っている。
そんなゆきのも、誕生日やクリスマス、年末年始など、イベントはとても楽しかった。いや、そのようなイベントがあったから、生きれていたのかもしれない。誕生日には、小さい頃からの幼馴染に祝ってもらって、毎年毎年、ゆきのの欲しいものを買ってくれた。
そんなゆきのが今年誕生日に買ってもらったのは、「こたつ」だった。こたつは、ゆきのにとっては初めてで、涙を流したものだ。
でも、ゆきのの誕生日は9月4日、まだこたつには早くて、ずっと奥にしまっていたものだ。
でも、12月1日、今日はとても寒くて、こたつを出すのにぴったり。
(今日は寒いな…早く、こたつこたつ)
そう思いながら、ゆきのは押入れの奥をゴソゴソ漁って、こたつを取り出して、リビングまで引きずった。
「よし、このスイッチ押すとあったかくなるのかな?」
ゆきのはそう呟いてスイッチを押した。ランプが赤に変わる。オッケーだ。さあゆきの、スタンバイOK!
ズッサア
ゆきのはこたつの中に入った。あったかい。お布団よりもあったかくて、ゆきのは感動した。
だってスイッチ一つでこんなにあったかくなったのは、久しぶりだった。ゆきのは暖房代が払えなかったからだ。
(あったかいなぁ、あ、喉乾いたなぁ)
ゆきのはそう思って体を動かそうとするが、動かない。まるで重りがのしかかったようだ。
そう、ゆきのはこたつのの恐ろしい所を知らなくて、引っかかってしまったのだ。起きたばかりなのに。
ゆきのはすごく苦しむ。欲求があっても、体が動かない。まるで誰かに足を引っ張られてるよう…
ん?何かおかしい。全力で体を動かしても、びくともしない。本当に引っ張られてる?
ゆきのはこたつの布を少し上げて見てみた。なんとそこには…
「ええ!だ、誰!?子供!?」
ゆきのは驚きのあまり叫んでしまった。だって、こたつの中に誰かいるのだ。ゆきのは怒って叫んだ。
「だ!誰!変態!」
ゆきのはそう言って誰かの頭らしきところを全力で蹴った。すると、こたつの中にいた誰かが出てきたのだ!
「いったあい。誰よ!私を蹴ったの!」
大きくて甲高い声がする。後ろを振り返ると、小柄な少女が立っていた。
オレンジ色で長い髪も、赤い目もとてもじゃないが人間に見えない。神秘的な何かに見える。
もこもこのあったかそうな服を着て、しかも後ろには、半透明な赤い蝶の羽が生えている。
ゆきのは目を疑った。夢かと思い、目をぱちくりさせる。 …いる、やっぱり少女がいる…
「あたしはこたつの妖精!あんたのこたつから出てきたのよ!」
「は?」
少女が自分のことを「妖精」と言っているのを聞いて、ゆきのは呆然とした。

Re: こたつの妖精 ( No.1 )
日時: 2024/12/15 13:28
名前: さくらだんご (ID: UgVNLVY0)

「え、まって、本当に誰?」
誰って、こたつの妖精よ


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