コメディ・ライト小説(新)
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- S・S − エスコート・エスパー −
- 日時: 2025/03/16 20:03
- 名前: 美絢−Miharu− (ID: Ri2ciVSR)
これは、エスパー(能力者)に憧れる、主人公、マクロス・ララーの物語。
☆登場人物☆
名前:マクロス・ララー(♀)
能力を持っていない。能力者に憧れる少女。とある人物に出会い、人生が変わる。
名前:フェラーリ・ゼロ(♂)
能力を持っている。イケメン王子。ある人物に出会い、つまらない人生が変わる。
名前:ブラック・フォーエバー(♀)
能力を持っている。意地悪で、マクロスに、イタズラを仕掛けてくる。悪役。
名前:ドリーム・レディ(♀)
能力を持っている。ブラックの手下だが、密かにマクロスの味方をしている。実は、、、
名前:ムーン・レゼロッテ(♀)
能力を持っていない。マクロスの羊。今まで、散々辛い生活をしてきた。
☆世界観☆
国は、米国。エスパー(能力者)が、存在する世界。能力は、種類があり、『炎』、『水』、『草』、『花』、『岩』、『魔』。
中でも珍しいのは、『魔』。
☆忠告☆
投稿した小説には、打ち間違いがある可能性があります。
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この物語を楽しんで読んでほしいです!
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- S・S − エスコート・エスパー − ( No.1 )
- 日時: 2025/03/16 21:28
- 名前: 美絢−Miharu− (ID: Ri2ciVSR)
エスパー。
ずばり、能力者を意味する言葉。
私はただ、エスパーとして、この世界で幸せに暮らしたかった。
でも、それすら叶わなかった。
そう、私は、能力を使えなかったのだ。
「きゃ〜!カッコいい〜!」
「ゼロ様〜!」
あの人みたいな、幸せな生活を、ただ、過ごしていきたかった。
でも流石に、あの人みたいな幸せは、相当叶いやしない。
私はあの人が、羨ましくてたまらなかった。
「もう〜!結婚したい!」
「私もゼロ様と両思いになりたい!」
隣にいた、バイト仲間のベル・アンドレアと、メアリー・スカーレットが言った。
私は「大げさよ」って返したら、「わかってないなぁ」って注意された。
「あのね、フェラーリ・ゼロ様はね、ちょ~凄いんだから!」
「そーよ、そーよ!」
私だって知っている。
フェラーリ・ゼロは、能力者の一人である。
その中でもとても優秀で、お父様と同じく、『魔』以外の能力を全て使える。
能力者に憧れてきた私にとっては、知らないはずがないのだ。
「ゼロ様って、この前の婚約、白紙になったって〜!」
ゼロ様は、これまでに沢山の婚約をしてきたらしいが、それは全て白紙になったらしい。
でも、私にとっては、婚約出来ただけで奇跡だというのに、何でそんな事をするんだか。
「ヤバ〜!」
「しかもね、ゼロ様、その人にめっちゃ冷たくしてたんだって〜!」
ゼロ様だってきっと、疲れたんだ。
自分はモテるから、婚約ばかりさせられて、結局白紙だらけで。
「ララ、ど〜思う?」
「え?まぁどうも、酷いなって思う、、、」
二人は、私の発言に固まった。
私、何か変な事言ってたかな?
「いや、、、チャンスでしょ、、、!」
「ゼロ様と結婚したい人なんてこの世に沢山いるんだよ、、、?」
私は、そんな人とは結婚したくないと思った。
だって、私は比べられてしまいそうだから。
そして、きつい目で見られてしまうから。
「いいな〜!ゼロ様は恵まれた家庭で育って〜!」
「ララもさ、恵まれた家庭で育ったわけではないけど、めちゃくちゃ美人じゃん?流石だよね〜!ララの母親のマリノス・ララーって美人だし。」
私は、少し、申し訳なくなってしまった。
そこで、メアリーが何かをふと思い出したように言った。
「そういえばさ、招待状届いてた?」
「招待状?」
私は首をかしげた。
ポストには何もなかったからだ。
「舞踏会のだよ?」
「、、、届いてなかったよ?」
メアリーは、ベルと顔を、見合わせて首をかしげた。
きっと、二人の家には届いていたのか。
「まぁ、届いたとしても、ドレスないから無理だけどね。」
「そうなんだよね、、、」
二人が、シュンとしてしまうのをただ見ている事しか出来なかった。
バイト帰り、ふとあの話を思い出して、ポストを覗いてみた。
何か入っているみたいだ。
取って、中を開けてみると、舞踏会の招待状だと分かった。
私は、行きたい気持ちにはならなかった。
行っても、楽しいはずがない。
「ただいま、、、母様、招待状届いてたんだけど、、、」
「え!?」
家に帰り、招待状の事を伝えると、すぐさまお母様が駆け寄ってきた。
「招待状って、舞踏会の!?」
「そう、、、だけど?」
お母様は、まるで自分の事のように喜んだ。
お母様は、昔の自分が着ていたドレスを、おさがりとして、私に渡した。
ドレスは、赤くて少し、キラキラしている。
そこまで、綺麗な訳じゃないけれど、自分もプリンセスになった気持ちだ。
「舞踏会に行きなさい、そして、ゼロ様と結婚するのよ!」
「え、、、えぇ〜!?」
お母様の無茶な発言に、私は思わず転びそうになる。
舞踏会当日、バイトは休みにし、お母様にメイクをしてもらっていた。
「あら、良いじゃない〜!これならあのゼロ様を振り向かせられるわ!」
「大げさよ、、、」
私は、そこまで綺麗じゃない。
美人だってよく言われるけれど、結局は、もっと美人な人は存在するし、好きになってしまうほどの美人ではなかった。
「ほら、行ってきなさい、、、楽しんでくるんですよ。」
「、、、はい。」
気分がのらないまま、私は家を出た。
外は真夜中、綺麗なドレスを着た女性が沢山いて、賑わっていた。
中には、馬車に乗っている人もいる。
明らかに違う雰囲気にたえて、私は舞踏会ぼ会場へと向かった。
そこにあったのは、大きなお城だった。
思わず見惚れてしまう。
「どうぞお入り下さい。」
「あっありがとうございます。」
お城の中に入ると、大きなシャンデリアがあり、沢山の人がいた。
そして、階段をおり、しばらくすると、ステージが照らし出された。
そこに、ゼロ様が現れた。
「皆さん!お集まりいただき、ありがとうございます!この度は、お越しくださった皆さんの中から、私の婚約者を選びたいと思います!」
その時、大きな歓声が上がった。
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