コメディ・ライト小説(新)
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- 魔法の力士どすこいももこ
- 日時: 2025/05/23 17:24
- 名前: 小説はこうでなくちゃ! (ID: lCrzzWFh)
本気で小説家を目指しています。
よければ本家様(ねいろちゃんねる様)にお伝えください。
>>1憧れ
- 憧れ ( No.1 )
- 日時: 2025/05/23 17:43
- 名前: 小説はこうでなくちゃ! (ID: lCrzzWFh)
テレビの前に座っていたももこは、画面に映る二人の力士に夢中だった。
お互いに見合って正しく姿勢を取る姿、その迫力にももこは手を組んでいた。
自分も、こんな風になりたい……!
そしてお互いに手を合わせ相撲が始まる。
その相撲を、ももこは歯を食いしばりながら見ていた。
どこかのヤンキーのような姿勢に、ブカブカとした制服、画面を見ながら自慢の力で歯を磨く。
なんで、こうしないの!
そこは、もっとこうするべきでしょ!
もういいやと、歯ブラシをベッドの上に置く。
次に靴下を履く。急いでいるせいか中々うまく履けない。
朝一番に見た相撲番組のせいで、いつの間にか通学時間になってしまっていた。
このままでは遅刻してしまう。
白いパンチラなんて気にせず、ももこは洗面所へ向かった。
慌てた様子で髪を整える。鞄は片手しか背負えておらず、朝食だった食パンも口に挟んだままである。
もういいや!
口に含んでいた食パンを放し、手に持っていた櫛も投げ捨てる。
常識なんて知らない、それがももこなのだ。
そしてご飯を手に持ったまま、家を出発する。
そういえば、あの2人付き合ってるんだっけ?
イチャイチャしている男女2人を見て、ももこは、ふと思い出した。
まあいいや、恋なんてどうでもいいや。
熱いご飯を口で冷ます。
ご飯を食べ終わり、その辺の道路に捨て、更に走る。
道中、大きな力士に会ったが、「どきなさいっ!」と言って、ももこは力士を弾き飛ばしてしまった。
力士は豪快にも前に倒れる。動こうと藻掻くが、どうやら当たり所が悪かったようで、なかなか起き上がれなかった。
そんなこんなで学校では話題(?)。
「あの子、力士を弾き飛ばしたんだって」
「ああ、それ、俺見ちゃったよ、あれは凄かったね」
これはこれで人気になれたからいいのかな……?
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