コメディ・ライト小説(新)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

太陽が沈んだ先に。
日時: 2025/05/30 17:38
名前: ゆーとぴあ。 (ID: y4uzOL0F)

こんにちは。小説を最近書き始めました、ゆーとぴあ。と申します。

暗い一面を持った人が明るくなるまでの過程が本当に好きです。

ライトな小説を期待してくださった方には申し訳ないですが、

最初はおそらく暗いと思います。(がんばれ自分)

楽しんでいただけると幸いです。


===============================================



違う。


違う。こうじゃない。


違う…!





嗚呼、私の夢はかなわないんだろうか。

繰り返し、繰り返し、何度も何度も何度も…



あと一歩。あと一歩なのに。

私の求めている「一枚」には、きっと、届かない。




「はあ…」
「どしたの綾香。まーた、落ち込みムード?」
「まあ、ね…」


_________________________________________



私は幼いころから絵が大好きで、ずっと描き続けてきた。
小学校ではみんなから上手い上手いと褒め称えられていた。
だからだろうか、私は自分の実力を高く見積もりすぎていたのだ。

中学では当たり前のように美術部に入った。

自分の才能を見せてやろう。

そう思っていた。

しかし…


「_______嘘。」

中学に入って初めて参加した絵画コンクール。
結果は


____________圏外だった。

「嘘、嘘、そんなはずない。だって…」

私は、上手いはずだから。

きっと何かの間違いだろう。
そう思って、金賞の作品を見に行った。

「…え、」
その作品を見た瞬間、私は全てを理解したような気がした。
植物のみずみずしさ、緑の美しさ。
太陽の光が当たって、きらきらと輝く風景。
公園とはこんなに綺麗なものだったのか。

…悔しいけれど、まるで私の絵とは違っていた。

何もかも、自分のうぬぼれだった。
自分がうまいと信じ込んで、周りの作品を全く見なかった。

”私には、才能がない。”

私は生まれてはじめて、自分の実力と向き合わされたような気がした。

_________________________________________


「…だったっけ?ほんと、メンタル弱いね。」
「そんなこと言わないでよ。一応へこんでるの。」


あれ以来、私はコンクールに参加できずにいた。


怖かった。これ以上自分と向き合わされるのが。

絵は一応続けているけれど、下書きより後に進むことができなかった。

色を乗せたら、きっと作品は完成する。けれど。

…完成したものが、もし下手だったら?馬鹿にされたら?

その恐怖に、私はまともに絵がかけずにいた。



「…仕方ないな。…ついてきな」
同じ美術部で友人の波留がそう言って私の手をつかむ。
「…え、どこに?」
私の質問に答えようともせずに彼女は歩き出す。
「ちょ、ちょっと?」


→続く。


小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。