コメディ・ライト小説(新)
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- 透明な恋 2
- 日時: 2025/06/24 08:05
- 名前: 聖 華月 (ID: gobBUkxM)
「ここだ!」
生徒会長、いろはに強引に引っ張られながら、生徒会に足を踏み入れた。
(わ.....)
そこは、ホテルのロビーくらいの大きさのある部屋。
下には、赤いカーペット。壁には有名な画家の、絵。
「あれ~!かずくんじゃん」
(え。)
「み、みらい!?なんでここに!」
話を聞くと、入学当初から、いろんな生徒会メンバーに、勧誘されていたらしい。
最初は断っていたらしいが、俺も勧誘すると聞き、入ることにしたらしい。
「えー。みんな。今日から生徒会メンバーになった、一真くんだ。よろしくな」
「あぁ....よ、よろしく」
その挨拶の直後、生徒会が色めき出す。
「かっこいい〜♡」という声が次々に上がる。
「さぁ。まぁ取りあえず、一真くん。バリバリ働きたまえ!」
ドサッと、プリントの山を出す
(初日から.....ハードすぎんだろ!!)
(終わんねぇ.....)
この量は、短時間で終わらせられるわけなく、生徒会メンバーは帰り、俺一人。
みらいは、ゆゆとのデートがあるそうだ。
(もうだめだ.....ねみぃ.....)
「ん....」
あれ....俺、寝てた!?やばい!はやく仕事を....
ただ、一人だったはずの部屋に、一人の人影が見えた。
「天歌....?」
びくっ
天歌は大げさなほど驚く
「それに...」
天歌がやっていたのは、俺が担当の仕事
「....自分にノルマ終わったから。それに初日だし」
と、なぜか、俺と目を合わせないようにそういう。
ただ、このときの俺は、それに気づかず
「俺も手伝う」
と、近距離に近づいてしまった
「きゃぁ!!」
天歌は、派手に転げ落ちた
「!?」
天歌は怯えるように震えていた
「て、天歌」
「ご、ごめんなさい....その.....私......こ、怖いの。男の人が」
「え。」
(まじかよ!じゃぁ、今日体育館で声かけるのも苦労して.....)
「ど、どうして」
「....私、見た目が大人しめで....でも、性格がめっちゃキツめで。だから、よく男子に『かわいくねー!』っていじめられてたの」
「!」
「ほら?私、この学校の跡取りでしょう?だから、早めに婚約者を決めたいんだろうけど、この体質のせいで.....一真くんも....私のせいで....不快にさせて、ごめんなさい」
天歌は泣きそうな顔をする
(あー...)
なんとなくわかる気がした。
俺も、子供の頃、魔力が大きいことで恐れられて、仲間はずれにされてた。
それから少し人間不信になった気がする。
怖かったんだ。
「....あのさ。天歌」
「う、うん」
「怖いって思うから怖いんだよ。」
「.....」
「天歌が男と話せなくたって、誰も怒ったりしないよ。だから、まず自分と向き合って、自分を好きになればいいじゃん。それが1番」
「....っ」
「.....俺が手伝ってやるよ」
「え?」
「お前の男性恐怖症なおすの、協力してやる。なんかあんたほっとけないし、挨拶の時の仮があるから」
「ど、どうして、そんな簡単に....」
「....俺は単純なんだよ」
そういい、微笑んだ。
そして、座り込んでいた天歌の腕を掴み、立ち上がらせる。
「うっ...うっ.....あ、ありがとう。きょ、協力してください!」
天歌はこぼれる涙を抑えながら、頭を下げた。
このとき。
薄々わかっていた。
この出会いが。この一瞬一瞬が。かけがえのないものになると。
【翌日】
俺はいつもの場所で、みらいを待っていた。
すると、なぜか震えながらみらいがやってくる
「あ。おは....」
「かずくん!!彼女ができたってほんと!?」
「は...はー!!??」
な、なんでそんな話に....
「みずくさいよ!昨日見たんだよ!天歌さんとかずくんが、手を握り合ってるの!!」
(完全なカン違いすぎる!!!!掴んでるの間違いだし!!!)
「ねぇ隠さなくてもいいよ?秘密にするから。ね!?あ。でも、ダブルデートはしたいなぁ....って、かずくん!?まってー!」
俺は、妄想に浸るみらいをおいて歩き出した。
こうして。みらいの質問攻めを受けながら
桜の花びらを避けながら、登校したー.....
- Re: 透明な恋 2 ( No.1 )
- 日時: 2025/06/26 08:03
- 名前: 聖 華月 (ID: gobBUkxM)
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