コメディ・ライト小説(新)

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恋愛禁止なんて守れるか!
日時: 2025/07/13 16:59
名前: M.K_93 (ID: Ri2ciVSR)

〜登場人物紹介〜

名前:花咲麗奈はなさきれいな
女。芸能界で大人気アイドルとして、活動している。そのグループで出来たルール、『恋愛禁止』に呆れていた。

名前:宇多川聖うたがわせい
男。元売れないアイドルだったが、今は大人気俳優として名を売っている。麗奈に出会い、再びアイドルの道へと、、、

↑が主なキャラクターです。
他にも沢山のキャラが登場しますが、↑の2人が恋をする話なので載せていません。

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ぜひ、自分が恋した気分で読んでいただけると、こちらとしても嬉しいです!

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恋愛禁止なんて守れるか!#1 ( No.1 )
日時: 2025/07/13 21:03
名前: M.K_93 (ID: Ri2ciVSR)

花咲麗奈はなさきれいな、十八歳。
今、大人気アイドルグループ、『☆トキメキGLITTER☆』に所属している。
そして、未だに恋愛経験一切なし。
それが一体何故かと言うと、『☆トキメキGLITTER☆』では、恋愛禁止だからだ。

「あ~!疲れた〜!気分転換に恋でも出来ればな〜!」

今日は、『☆トキメキGLITTER☆』のライブに加え、サイン会の日。
やっと仕事を終わらせた私が、私と同じく『☆トキメキGLITTER☆』に所属する親友、高田たかだこころに言った。

「恋は気分転換でするもんじゃないよ〜?ていうか、『☆トキメキGLITTER☆』は恋愛禁止でしょ?」

そう、恋愛禁止だから、たとえバレないとしても恋愛は絶対にしない。
もしバレたら大変な事になる、、、いや、アイドル人生が終わる、まで言っていいか。
だから絶対に恋はしない。
そう決めたのだが、、、やはり恋をしないという事は苦痛でしかない。

「分かってるんだけどさ、、、やっぱそれはきついよぉ、、、」
「何々?好きな人いんの?いんの!?」

好きな人、、、いなくはない。
同じクラスの宇多川聖うたがわせい君。
かっこよくて、演技できて、初めて見た時、凄いと思った。
私は何度かドラマや映画に出演した事があったが、これほど演技が上手い人は誰一人見た事がなかった。
それほどの逸材なのだろう。
まぁ、好きって言うより、『憧れ』なのかもしれない。

「でも流石に、恋愛禁止はきついよね〜!」
「当たり前でしょ〜!」

『好きな人がいる事』は、いずれ人にとって大きな生きがいになる。
『恋愛禁止』は、そんな大切な好きな人を奪われたみたいなものだ。
その好きな人を奪われたら、生きる意味はどこにあるのか分からなくなる。
そんなある日、彼が言った。

「ある人がね、私に言ったの。『目の前の人が笑っていれば、それだけで生きがいになってくれるんだ』って。」

『目の前の人が笑っていれば』。
その言葉を聞いた時、思った。
『そんなに些細な事でも、生きがいになるのかな』と。
実際、本当にそうなのかもしれない。
だって、アイドル活動をしていく中で、ファンの皆が笑っていると、少しいい気分になれる気がした。

「確かにそうかもね。だって、私達『笑顔を作る』為に踊ってるんだもん。」

こころの言葉には説得力があった。
私達アイドルは、ファンに『笑ってもらう為』に活動しているから。
『アイドル』は、たいして儲からない仕事だけど、同仕様もないほど楽しい仕事。
楽しいから『笑顔』になる。
そして、それを見たファンの皆が、『貰い笑顔』を浮かべる。
ステージから見たあの笑顔を、なんとしても作って見せる、守って見せる!
絶対に!

「その人、俳優さんなんだけどね、俳優って目の前にファンはいないでしょ?でも何でその人は、それだけで生きがいになるって思ったんだろ?」

俳優という仕事は、アイドルみたいに、美しい景色を見れるわけじゃない。
同仕様もないほど楽しいわけじゃない。
でも何で、そんな仕事でそこまで頑張れるんだろう。
そんな疑問が私の頭をよぎったのだ。

「そりゃあ、その仕事が『好きだから』とかじゃない?」

『好き』はどこまでも人を強くしてくれる。
実際、私も強くなったんだ。
彼の言葉で。
彼がいなければ、今の私のこの感情は、心の奥深くに眠ったままだったかもしれない。

「『好きだから』、、、か、、、」

その日の夜。
私はその言葉についてずっと考えていたので、あまり眠れなかった。
寝不足みたいで、目元にくまが出来ている。
出かける準備をし、家の扉を開ける。
道を突き進んでいくうちに、周りのざわめきが気になってきた。

「ねぇ!あれ、『☆トキメキGLITTER☆』の『REINA』じゃない!?」
「え!ウソ!超可愛いんですけど!?」

こういう声が聞こえてくると、自分が『☆トキメキGLITTER☆』の一員である事の実感が湧いてくる。
『☆トキメキGLITTER☆』は、超売れっ子なので、一目でバレてしまう。
だから、変装をしなくてはいけない。
一応、サングラスで目を隠して、帽子で頭を隠していたが、すぐにバレてしまった。

「、、、きゃあっ!」

誰かと肩が当たって、転んでしまう。
その瞬間、その人が、『大丈夫ですか』と問いかけてきた。
『大丈夫です』と返事し、その人の手を借りて立ち上がる。
転んだおかげでサングラスと帽子が外れて、完全にバレてしまった。

「って、聖!?」
「しっ!あんま騒がれたくないから!」

その人の顔をじっと見つめた時、それが宇多川聖うたがわせいである事が分かった。
口をふさがれて、人けのない、細道に案内された。
そこで何が起こるのかは、全く想像がつかなかった。

「実は俺、今プロデューサーさんから逃げててさ。バレたくないから、あんま騒がないでもらいたいんだよね。※小声」
「何で追われてるんですか?」

言われて五秒もたたずに、大きな声で言ってしまう。
早速聖に注意されて、声を引っ込める。
すると、後ろから、追いかけてくるような足音が聞こえた。
それを聞いた聖が、私の手を引いて、走り始めた。

「ちょっ!どこ行くんですか!私仕事あるんですけど!?※怒」
「ちょっとだけ付き合ってくれ!」

そう言われて、ますますスピードを上げていく。
その時、私は聖と繋がれた手を、じっと見つめていた。
あの宇多川聖うたがわせいと手を繋いでいるという事が信じられなかった。

「お~い!聖〜!どこ行った〜?」

結局、逃げ込んだ先は、さらに人けのない建物と建物の隙間。
でもそこにいるだけだとバレてしまうので、その場にあったレジャーシートをかぶって隠れる。
距離が近いので、ドキドキしてしまう。

「、、、近いんだけど、、、」

心臓がドクドクいってうるさい。
止まらないと、聖に聞こえてしまいそうだ。
息もしづらい。
あまり自分の息をかけたくないからだ。

「しょうがないだろ。」
「、、、もう大丈夫じゃない?プロデューサーさん、通り過ぎたよ?」

プロデューサーさんの声がどんどん遠ざかっていくので、離れていっているのが分かる。
でも聖は、私を離そうとしない。
私が無理やり離れると、丁度プロデューサーさんが戻ってきているのが分かった。
急な事だったので、呆然としてしまう。
その時、聖に引っ張られて、ついにハグみたいな状況になってしまった。

「ち、、、近い、、、」
「行ったみたいだな。出よう。」

そう言われて、そこから出ると、さっきの出来事が頭から離れず、聖の顔を見れない。
その時、聖が、俯く私の顎をくいっとして前を向かせた。

「付き合ってくれて、ありがとな。」
「はい。、、、てか、私って逃げる意味あったの?」
「い、いやっ!通りかかったら『聖見なかったか』って聞くだろっ?」

急に焦りを見せる聖。
私は何で焦っているのかを理解出来ず。
本当は、さっきのシチュエーションをしてみたかっただけの聖でした〜!


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