コメディ・ライト小説(新)
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- 音楽魔法
- 日時: 2025/09/11 22:51
- 名前: きにゃん (ID: 7qhGPxt9)
大昔、音を奏でることで魔法を使っていた。音を奏でられるものなら何でも魔法となった。歌声や楽器などだ。ほとんどの魔法は日々の疲れをいやし、リラックスさせる、けがを治すなどであった。それらは感情やイメージが強ければ強いほど効果が強くなった。人々はこの力を使い日々の生活をより良いものにしていた。しかし、時代が経つにつれ、新たな考えが生まれ、負の感情が強く芽生え、想像力が強くなり、これまでの用途とは違う魔法が生まれてしまった。歌うことで炎を操り、楽器を奏で人々のことを支配し、戦わせたりした。魔法による戦争が起こった。これに神々は怒り、戦争をした魔法使いの力を封じ、音楽を消し去った。魔法使いが使っていた楽器たちはすべて壊された。そして、楽器を作るための大切な材料である「キア」と呼ばれた鉱石もすべて消し去った。
そして、現在。魔法は空想のものだと知れわたっている。だが、この話を本当だと信じる者もいた。その者たちは魔法を手に入れれば世界を支配できると考え、魔法を探した。そして、とうとう魔法を見つけてしまった。しかし、それは魔法にとても似ている人間の欲から生まれた「ディザイル」という力だった。それを使えば、世界を支配できるくらいの力が手に入るが、使えば使うほどその力に取りつかれていき、最後はその力にすべてを乗っ取られ、その力が暴走し、世界が壊されてしまうほど恐ろしいもの。だけど、この力を魔法だと思い込んでしまい、その力を使い始めた。
これは、世界の破壊を食い止めるため、選ばれし5人の魔法使いの物語である。
- Re: 音楽魔法 ( No.1 )
- 日時: 2025/09/13 00:57
- 名前: きにゃん (ID: 7qhGPxt9)
第一話
雲一つない晴天の空に楽器の音が響き渡る。現代にも音楽というものが生まれ始め、魔法を使うことはできない楽器が作られ、今では誰でも楽器を持つようになってきており、この世界の学校では放課後に楽器を吹きたい人が集まり練習をするクラブが作られ始めた。
この世界には3つの学校がある。ムーンリバーアカデミー、サンフレアアカデミー、アチベントアカデミーの3つである。それぞれ特有の学びの方針がある。だから、人々は自分が学びたいものに合わせ学校を選ぶ。この世界の学校はどの年齢からも行くことができ、学びなおしも可能である。そして、自分がやりたい仕事をすることができる。ただし、学ぶものによって学期間が違う。ちなみに全寮制で、1人一部屋である。(特別な理由がある場合きたくできる)そのため、集中して学ぶことができる。
では、この世界に住み、学校に通っているとある一人の少女の生活を見させてもらおう。
「ん~。今日も疲れた~。これからは待ちに待ったクラブの時間だ!頑張ろう。」
私、月宮音葉。15歳であり、ムーンリバーアカデミーに通う生徒である。私は「王族学」というこの世界の経済の管理や争い、もめごとなどの解決など、みんなのために行う仕事につくための学問を学んでいる最中。困っている人のことを助けたいから目指しているんだ。そして、楽器を吹くことが大好きでクラブにも入っていて、これから練習をしに行きます。私にはフルートパートで先輩が二人いて、一緒に練習をさせてもらっているけれど、来年卒業する人たちでとても悲しい。だからか、最近練習し始めた曲の中にフルートソロがあり、まだ1年しかやったことがないのにソロを任されてしまった。ソロなんてまだ先のことだと思っていたのに。私と同じ年に入った人たちでもまだだれもやったことがないのに。嬉しいが、責任という重荷が私の方にずっしりとかかっている。先輩たち曰く、静かで他の楽器の音が聞こえず、人気があまりなく、自分の音に集中できる場所で練習するのがいいらしく、今まさに場所探しをしている。これが意外と楽しい。行ったことがない部屋をたくさん見つけて、探索することができた。今日も学校探検をずっと楽しみに待っていた。
クラブ室につき、フルートをロッカーから出した。すると、先輩が来た。
「ヤッホー。今日も学校探検に行くのかい?迷って帰ってこれなくならないでよ。だけど、ちゃんとフルートソロの練習もしてね。あと、それ以外のところもしっかりと練習すること!」
いろいろと言ってくる先輩だが、私のことをとても心配してくれて、忘れっぽくてドジな私にとってはとても頼りになる先輩である。
「わかってますよ~。今日こそ良い練習場所が見つかる気がするんです。私の直感は100%当たりますから☆」
そう、私は昔から勘が鋭く、この勘によって助けられてきたこともある。
「音葉が言うなら絶対そうなるだろうね。だけど、気を付けてね。この学校は安全だけど何があるかわからないから。」
「はい。気を付けます。では、行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい。練習頑張れ。」
「ありがとうございます!」
そして私は、クラブ室を出た。
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