コメディ・ライト小説(新)

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俺が教師で、教師はヤンキー!?
日時: 2026/02/04 07:39
名前: マツタケの香料 (ID: eEFm9oln)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

今までのやつとは打って変わって、とにかくエンジョイ系のやつです。
学園もの、と書いてはいましたが、今回も違う方向になりそうです。(というか絶対になります)
たまにはこういうものを書いてみるのも気休めになりそうですね。

【あらすじ】
超進学校の優等生・神崎(かんざき)。彼が通う学園は、経営難から「更生プログラム」のモデル校となり、なぜか職員室が全員「元ヤンキー」に。

「サインコサイン? そんなもんより、先に『根性(SINE)』見せろや!」と吠える数学教師・轟。 「古文? 結局は『夜露死苦』の四文字に集約されるんだよ!」と断言する国語教師。

学力崩壊の危機を感じた神崎たちは、ついに立ち上がる。 「先生……そこ座ってください。今から僕が、因数分解を教えます」

Re: 俺が教師で、教師はヤンキー!? ( No.1 )
日時: 2026/02/04 07:55
名前: マツタケの香料 (ID: eEFm9oln)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

第1話:数学教師・轟、因数分解に敗北す

「おらぁ! 授業始めるぞ! 準備はいいかテメェら!」
教壇に飛び乗った轟(とどろき)先生は、出席簿で机を叩き割らんばかりの勢いだった。だが、最前列に座る神崎は、無表情に一冊のプリントを差し出す。

「先生、今日の範囲は『因数分解』です。教科書15ページ、例題を解いてください」

「いんすう……? ああ、知ってるぜ。あの、バラバラにしてやるって意味だろ?」「物理的にバラバラにするんじゃありません。多項式を積の形にするんです。ほら、チョーク持って」

轟は渋々、白バイのハンドルを握るような手つきでチョークを掴んだ。

【黒板の惨状】
 問題: x²+ 5x + 6 を因数分解せよ。

轟の解答:「まず、この $x$ と $x$ が睨み合ってるだろ? そこに 5 と 6 が加勢に来るわけだ。だがよ、6 は 5 より強え。だから……こうだ!」

(x + 根性)(x + 気合) = 勝利

「……先生、一ミリも合ってません。座ってください。僕が教えます」神崎がため息をつきながら立ち上がった。

生徒(神崎)による「ヤンキー更生数学」
 神崎はチョークを奪い、図を書き始めた。

「いいですか先生。因数分解は『喧嘩のチーム分け』です。バラバラに散らばった奴ら(項)を、共通のリーダー(共通因数)でまとめて、括弧という名の『オリ』にぶち込む作業なんです」

「ほう……オリだと?」

「そうです。例えば  x²+ 5x + 6  なら、掛けて 6 になり、足して 5 になる『相性のいいコンビ』を探すんです。それが 2 と 3 です」

「2 と 3……。まさか、あの新宿の双子のことか!?」

「違います。でもそのイメージでいいです。結果、答えは  (x + 2)(x + 3)  になります。バラバラだったチームが、綺麗なタッグになったでしょう?」

「……。マジだ。バラバラだった数字が、ピタッとまとまってやがる……。すげぇ、これが『整理』ってやつか……!」

轟は、生まれて初めて「暴力を使わずに解決した」快感に震えていた。

次回予告(?)「よっしゃあ! 次は『ルート』とかいう根っこの引き抜きだ! 気合入れるぞ!」「先生、それは次回の授業です。今はまず、この計算ドリル100問解くまで帰れませんよ」「えっ、100回もタイマン張んのか……?」次回までには終わらなさそうです。

第2話:爆破は化学(ロジック)で制御せよ

理科室の扉を蹴破って現れたのは、真っ白な白衣を特攻服のように羽織った男、毒島(ぶすじま)先生だった。

「ひゃっはー! 今日は景気良く『ドカン』といくぜぇ!」毒島は教壇に怪しげな薬品を並べ、ライターをカチカチと鳴らしている。

「先生、ストップです。その量で混ぜたら、この校舎ごと吹き飛びますよ」委員長の神崎が、防護ゴーグルを装着しながら冷静に突っ込む。

【カオスな理科室】
 今日の実験: 水素の燃焼実験(のはずだった)

毒島の主張:
 「いいか野郎ども! 化学反応ってのはなぁ、『魂のぶつかり合い』なんだよ! どっちが強いか混ぜてみねぇとわかんねぇだろ! とりあえずこの瓶の中身、全部ぶちまけるぞ!」

神崎の制裁:
 「……先生。さっき数学の轟先生から『式にはルールがある』って教わりませんでしたか? 化学式も同じです。2H₂ +O₂→2H₂O。これ以外の比率で混ぜるのは、ただの暴走行為です」

生徒による「爆破マネジメント」講義
 「先生、座ってください。今から『なぜそのリーゼントが引火しやすいのか』を熱力学的に説明します」

神崎は黒板に、精密な化学反応式と分子構造を書き殴っていく。
「いいですか。化学は『精密なパズル』です。先生がやろうとしているのは、パズルをハンマーで叩き壊すのと同じ。美しくありません」

「……美しく、ねぇだと? 俺の爆発が……?」

「そうです。真の『爆音』を響かせたいなら、酸素とガスの比率を極限まで計算し、最も効率の良い燃焼を目指すべきです。適当に混ぜるのは、ただの素人の騒音ですよ」

毒島は衝撃を受けた。「効率……計算……。そうか、俺は今まで、ただガソリンを撒いていただけだったのか。完璧な『音』を作るための公式が、そこにあるっていうのか……!」

実験成功(?)
 神崎の指示のもと、ミリグラム単位で薬品を計量する毒島。その手つきは、かつて爆弾を作っていた時よりも慎重だ。
「……神崎。これ、混ぜるぞ。いいんだな?」「はい。どうぞ」

ポッ。
試験管の中で、小さく、しかし澄んだ音が響いた。

「……っ! 今の聞いたか!? 雑味のない、完璧な爆発音だ! これだ、俺が求めていた『究極の鼓動』はこれだったんだよ!」

「よかったです。じゃあ、その感動を忘れないうちに、この周期表を全部暗記してください。覚えられなかったら、その特攻服(白衣)、没収ですからね」

「……えっ、これ全部? 総長の名前覚えるよりキツくねぇか……?」

現在の職員室の状況
 数学(轟): 因数分解を「チーム分け」と理解し、夜な夜な問題集を解いている。
 理科(毒島): 「完璧な爆音」を追い求めるため、分子量の計算に没頭し始める。


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