コメディ・ライト小説(新)
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- 短編集 ようこそ、人生カフェへ
- 日時: 2026/02/15 19:31
- 名前: ほうれんそう (ID: mwHMOji8)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
とある街にいつの間にか存在していた人生カフェ。
客とマスターが織りなす、ほんわか日常物語。
登場人物
・マスター 『人生カフェ』のマスター。30歳。
・師匠 マスターのボドゲ友達。年齢不明。
- Re: 短編集 ようこそ、人生カフェへ ( No.1 )
- 日時: 2026/02/15 20:59
- 名前: ほうれんそう (ID: mwHMOji8)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
俺の名前は田中浩介。現在12時、会社から帰宅中だ。いわゆるブラック企業というとこで俺は働いている。街灯に照らされた夜道は静かだ。こんな時間になると、人通りは少ないし、開いてる店もコンビニくらい。夕食はビニ弁で済まそう、そう思ってた。その時、俺の目に一つの看板が飛び込んできた。
(人生カフェ…?こんな店あったっけ、)
最近、というかいつも忙しくて、帰りの光景は殆ど目に入らなかった。明日も早いし、コーヒーと何かを頼もう。久しぶりにカフェでゆっくりするのもいいかもしれない。
「いらっしゃいませ。」
店の奥から男性の声が聞こえる。マスターだろうか。それにしては若い声だ。そう思いながらカウンターの椅子に腰をかける。
「ご注文がお決まりしだい、声をおかけください。」
顔を見ても大分若いな。店の感じも新しいし、最近できた店なのかな。
「コーヒーと、あとサンドウィッチをください。」
定番を頼んだ。明日は早いから寝れない。カフェインを摂取しよう。
「かしこまりました。」
俺以外に客はいないのか…。まぁこの時間だもんな。
「ところでマスター、2つ尋ねたいことがあって。」
「どうしましたか?」
「大変若く見えるのですが、おいくつですか?」
「今30歳ですね。来月には31です。」
30なのか。それにしても若い。20代に見える。
「あと、お店の名前、なんでこれにしたんですか?」
「あぁ、あれですね。人生に悩んでいる人の、力になれればと思いまして。」
なるほどそういうことか。話し合って心のケアをするんだろうな。
「実は、俺が働いてる会社、ブラック企業みたいで…」
「キツいなら、思い切ってやめてみたらどうでしょうか。」
確かにその通りだ。でも、俺は何故かやめられない。
「寝れなかったり、食欲がなかったり。そういうのがあるなら、それは体から出たヘルプです。そのままにしておくと危ない。」
「そういえば、最近食欲が湧かないですね…」
「なら、やめちゃいましょう。思い切って。」
そうするべきなのかもしれない。何故かそんな気持ちが湧いてくる。この人なら、信用できる。
「わかりました、やめてみます。」
「よし、その意気です!」
そして、俺は会社をやめた。今はスーパーで働いている。(ここのスーパーは安いし、こんどカフェに行ったらマスターに教えよう。)そういえば、なんであんな時間にカフェがやっていたのだろうか…。
こうして、俺は新たな世界に出会えた。あの日、カフェに立ち寄ったから。あのマスターに会えたから…
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