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1話　　ー　鬼　ー

ーーテレビから音が聞こえる。

ーー音と言うより
　　ーー声が聞こえる。

ーー季節は、春。そして、夏並みの暑さの東京。

僕は、お隣さんに挨拶に行っていた。

「はじめまして。平谷　昇(ひらたに　のぼる)です」

ーー時刻は、午後2時きっかり。


ーーこの日、世界は、…


　　ーーー壊れる。

ーーそれから2時間が経つ。
僕は、ある公園に居る。

事情があり、親がいない。

ーーその公園の隣に、大型テレビが設置されている建物がある。


ザ…ザ、ズズズ。

「何だ？」　「壊れた？」「テレビ？」

周りの人がざわつく。

「あっ」と自分も叫んだ瞬間！！


テレビに映ったのは……

「人？」　「人だ！」　「マスクしてる」　「怖い〜」

ーーさらにざわつく。

テレビ画面から、
「ゲームスタートだ」
と聞き取れた。

僕は、「ゲーム？」と、また、思わず言う。

すると！会話を、するように。

「そうゲームだ」

僕は、驚く。

ーーまた、あの人物が…
「ルールは、簡単。私から逃げれば良い。つまり、鬼ごっこだ。範囲は、この地球内なら、どこでも良い。だが…どこでも安全とは、保証できない。その理由は、これだ」

ーーテレビ画面が突然変わる。

テレビ画面は、英語の看板でいっぱいだ。

僕は、こう言う。
「アメリカだ！」

すると…

「あっ！」

何かが爆発した。