ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   一枚の花弁を捧ぐ ———— ( No.21 )
日時: 2008/10/28 00:12
名前: ツナミ ◆vCYmhrg2DI (ID: 6.Riuk1k)
参照: 『 赤 い 花 が 血 の 様 に 舞 っ た ———————— 』

※- 黒 -の続きです。










「信じないと・・・・」




そう、信じないといけない。




「信じないと・・・・」




私は何度も口で言う。



何度も、何度も。



だが、口で言う度に信じる事が怖くなる。




 ———もし、原因が『ただの』記憶喪失じゃなかったら?




そんな考えが頭に浮かぶ。




「そんな事・・・・、あるわけない・・・・」




そう呟いた時、病室のドアの向こうで声が聞こえてきた。



私はベットを抜け出し、ドアに近づく。そして、耳をドアに押し付けた。




「此処か。」


「そうです」




男の声が聞こえる。



敬語を使っているのは担当医だ。だが、もう一人の男が分からない。




 ———誰・・・・・?




私は考える。だが、思い当たる人は居ない。



仕様が無く考えるのを諦め、話の続きを聞く。




「それで、実験は上手くいったか?」


「はい。今までのは脆く、すぐに死んでいきますが・・・・」




担当医はいきなりドアを開けた。



私はベットに戻ろうとしたが間に合わず、床に座ったままだった。



そんな私を見ながら、担当医は話を続ける。




「今回のは成功しました——————」



*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

ということで、- 黒 -の中編です。

「あれ?後編じゃないの?」と思った方。

すいません・・・・、間に合いませんでした(?

続きはまた今度と言う事で(おい